説明

アスペルガー症候群の当事者ニキリンコさんが自身の体験を例につづる著書「俺ルール! 自閉は急に止まれない」。

自閉っ子のフシギな振舞いにはリッパな理由があった! 一抹の真実が含まれた「俺ルール」の仕組みとは? 自閉脳の奥深さに迫る爆笑エッセイ。

俺ルールとは

自閉症の特性の説明で、よく「自閉症には独自のルールがある」とか「自分のルールで作っている」とか耳にしたことがありますが、正直なところ「横断歩道の白い部分だけを歩いて渡りきる」みたいなルールだと思っていました。
(上のルールは自分もついついやってしまいますw)

ですが、この本を読んで本当の「俺ルール」の独自性にとても驚きました!

俺ルールの定義

  • 見逃す情報が多い割には、見るところは深く見ている(自閉式入力)
  • 拾った情報は貴重なので、ハイパーりちぎにそこで得た法則を守ろうとする(自閉式出力)

→こうした情報処理のプロセスで多数の「俺ルール」が生じる

一部紹介

たくさんの体験談とそのときに自分の中にあったルールが書かれていますが、中でも印象に残った話は、ファスナーの話です。

保育園か幼稚園、あるいは小学校くらいの幼いときの話のエピソードですが、そのときファスナーというものは『YKK』という刻印がされているものだった。

しかし、先生の着ている服のファスナーには『YKK』の刻印がない。
ファスナーに似てはいるがファスナーではない。もしかしたら、裏面に刻印があるかもと裏返して見ても、やはり刻印ない。

初めて出会った「ファスナーに似ている謎の物体」に驚きながらも、「果たして、この謎の物体はファスナーとしての機能も果たすのか?」と実験を始める。
そして、この謎の物体は、ファスナーのようにするすると開いてしまい・・・

と、まぁ、続きは本で読んでもらうとしまして。
本当に面白おかしく体験談とともに「俺ルール」が書かれています。
(面白おかしくは失礼ですね。すみません。)

感想の声

  • 漫画感覚でさくさくっと読めるところがいいですね。
    なるほどーだからああいう行動や言動になるのかあと納得できました
  • この本を読む事により、『感覚』を理解したり、普段、困っている事が分かったりととても大きな知識になったと思います
  • 自閉っ子のこころの中を垣間見れて、とても勉強になりました。しかもすごく面白かったです!
  • 著者の記述はあくまで主観的なもの、経験談ではあるけれども、客観的・統計的立場に立つ(いわゆる)専門家の文章にはないある種の「凄み」が備わっているように思う
  • 面白いです。 自閉の人から世界を見ると、こう見えるのかというのがよくわかります

まとめ

この作品は、当事者だから語れる”感覚的内容”がたくさん詰まっています。
専門書では学べない実際の当事者の気持ちを知ることができる貴重な作品です。

自閉症とかかわりのある方には是非とも読んでいただきたい一冊です!

この記事の投稿者

宮崎 関大
宮崎 関大
STナビ管理人。言語聴覚士。