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聴覚障害

良性発作性頭位めまい症

投稿日:2016年6月22日 更新日:

良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、起き上がる、姿勢を変えるなど頭の動きを伴う動作をきっかけに突然起こる回転性めまいです。症状は1分ほどで治まりますが、ときに嘔吐を伴う程のぐるぐると回転する強い感覚を覚える人もいます。めまいを主訴として受診する患者さんの中で一番多い病気です

症状

寝返りを打つ、ベッドから起き上がる、などの日常生活においてごく普通に行う姿勢の転換によりめまいが起こります。めまいを誘発する頭の動きは人によって異なり、ある人は右を向いたとき、ある人は上を向いたときなど人それぞれめまいが起こる決まった動きがあります。

原因

耳の奥にある内耳には、リンパ液で満たされた半規管と耳石器があり、頭を動かすとこのリンパ液が流動します。これが信号となって脳に伝わり、体を平衡に保つよう全身に指令が発せられます。

良性発作性頭位めまい症は、半規管内にリンパの流れを乱すものが生じた結果、起こると考えられています。最も多い原因は、耳石器からはがれた耳石が三半規管に入り込んだ浮遊耳石(半規管結石)です。頭を動かすと、その動きによるリンパの流れの他に浮遊耳石の移動による流れも生じるため、めまいが起こります。また、耳石が半規管内に沈着することもめまいの原因になります。

治療方法

運動療法

めまいの起きる特定の姿勢を繰り返しているうちに、次第に発作が起きなくなっていくという“慣れ”が生じます。この特徴を利用して、積極的にめまいが起きる姿勢を繰り返して慣れの状態へと導いていく運動療法が行われます。

また、頭を上手に動かすことで半規管に入り込んだ浮遊耳石を取り出す運動療法もあります。ただし、この運動療法は、左右どちらの耳がめまいを起こしているのか、さらにどの半規管が原因かで頭の動かし方が変わります。必ず医師の指導のもと行うようにしましょう。

薬物療法

症状は1分ほどで治まり、吐き気などの症状も比較的軽いので、発作そのものに対する治療薬は用いません。内耳の機能を改善する目的で抗めまい薬や循環改善薬を処方したり、めまいに対する恐怖心が強いときには抗不安薬を処方したりすることがあります。

注意点

良性発作性頭位めまい症は、めまいの中で一番多い病気ですが、一番治りやすい病気でもあります。しかし、めまいに対する恐怖感がストレスとなり、自分の生活を制限してしまう方も少なくありません。

適切な指導により慣れることができれば症状が軽快する病気です。めまいの恐怖で生活に支障をきたしてしまう前に医師の診察を受けるようにしましょう。

この記事の投稿者

宮崎 関大
宮崎 関大
言語聴覚士。専門は成人聴覚障害。補聴器やコミュニケーション方法についてメインで執筆していく予定。

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