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聴覚障害

語音聴力検査

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語音聴力検査とは、「あ」「か」といった言葉をどれだけはっきり聞き取れるかを調べる検査です。この検査は語音明瞭度語音弁別能とも呼ばれます。

はっきり聞き取る能力「語音明瞭度」を調べるだけでなく、難聴の原因診断や純音聴力検査結果の信頼性の確認、補聴器の装用効果を調べる補聴器適合検査としても用いられます。

検査結果の見方

検査は防音室でオージオメーターを用いて行います。音の大きさを変えながら左右それぞれの聞き取り能力を調べ、最も聞き取り能力が高い値「最高語音明瞭度」を求めます。
検査の結果は、スピーチオージオグラムという記録用紙に記します。縦軸は語音明瞭度(%)、横軸は検査の音圧(dB)を示し、右耳は印、左耳は×印で記入します。

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図の結果は、最高語音明瞭度が右耳80dBで80%、左耳80dBで85%となります。

難聴による明瞭度の違い

難聴の原因によって、語音明瞭度は異なります。例えば、鼓膜穿孔のように音を伝える器官に障害の原因のある伝音性難聴の場合、聞き取り能力は保たれているため音を大きくしていけば明瞭度は100%に限りなく近くなります。しかし、老人性難聴のように音を感じる器官に原因のある感音性難聴の場合は、聞き取り能力も低下しているため音を大きくしても100%にならない場合も少なくありません。さらに感音性難聴のなかでも神経から脳までに原因がある場合(後迷路性難聴)は、音を大きくすればするほどかえって明瞭度が下がってしまうことがあります。

正常な聴力の最高語音明瞭度は80~100%です。数字が低いほど聞き取り能力は低下し、最高語音明瞭度が50%以下の場合には、音声だけでの会話は難しいと言われています。手話、筆談、読話などの方法を併用してコミュニケーションすることが望ましいと考えられます。

明瞭度ごとの聞き取り能力早見表
100%~80% 聴覚のみで会話の理解が可能。補聴器の効果が十分見込まれる。
80%~60% 日常会話は聴覚のみで理解可能。不慣れな話題では十分に注意して聞かなければ正確な理解は難しい。
60%~40% 日常会話でもしばしば聞き誤る。重要な会話では確認やメモの併用が必要。
40%~20% 日常会話においても読話や筆談の併用が必要。
20%~0% 聴覚のみの会話はほぼ不可能。手話、読話、筆談などあらゆるコミュニケーション手段を利用してコミュニケーションを図る必要がある。

補聴器適合検査

語音聴力検査は、補聴器の適合状態を調べるのに実施することもあります。補聴器を装用した状態で語音明瞭度を調べることで、補聴器がどの程度役に立つのか予測することができ、また、片耳装用と両耳装用による語音明瞭度の違いを調べることもできます。補聴器の装用に慣れてきたころに語音明瞭度を調べることで、装用効果を調べることもできます。

sp-2

図の結果は、補聴器なしでは90dBで85%、補聴器ありでは70dBで85%です。つまり「補聴器なし」では大声(90dB)が必要でしたが、「補聴器あり」では普通よりやや大きめな声(70dB)でも十分聞き取れることがわかります。

この記事の投稿者

宮崎 関大
宮崎 関大
言語聴覚士。専門は成人聴覚障害。補聴器やコミュニケーション方法についてメインで執筆していく予定。

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