STナビ

医療・福祉・介護・リハビリテーションの情報サイト:STナビ

リハビリ・医療 聴覚障害

FM補聴システム

投稿日:2015年12月13日 更新日:

FM補聴システムとは

FM補聴システムとは、FM電波(169MHz帯)を使用して離れた場所にいる人の声を補聴器に直接届ける機器のことです。
機器は、話し手がもつFM送信機(マイク)と補聴器に接続するFM受信機のセットで使用します。FM補聴システムは、補聴器だけでなく人工内耳にも使用できます。

fm1

fm2

FM送信機

いわゆるマイクです。手に持って使ったり、ピンマイクを繋いだり、卓上に設置したりと、様々な用途により使い分けをします。

fm4

FM受信機

補聴器や人工内耳に接続して使用する機器です。補聴器のメーカーとFMのメーカーが別々でも動作可能です。

fm5

使用場面

学校での使用

FM補聴システムは、特に学校での先生の授業の聞き取りに大変有効です。授業中は先生との距離が遠くなってしまうため、補聴器では音を拾うことに限界があります。また、クラスメイトの話し声やノートを取る音、ページをめくる音など、様々な音が入り、先生の声が聞き取りにくくなります。FM補聴システムを使用することで先生の声を直接聞くことができ、授業に集中することができます。

幼稚園から大学まで、FM補聴システムは有効に使用できます。

fm6

職場での使用

大人の方の場合でも、会議やプレゼン、講演会などビジネスの場で役立ちます。会議では発言者間でマイクを回してもらうといった多少の配慮は必要ですが、やはり多人数が参加する場では周囲の会話と混じってしまい聞き取りが難しい場合があります。また、プレゼンや講演会では、話者との距離が空いてしまうので、補聴器の音を拾えない場合もあります。

ビジネスの場でもFM補聴システムを有効に活用することで、円滑に仕事を進めることができます。

fm7

福祉制度の利用

FM補聴システムは、障害者総合支援法による補装具費支給制度の対象です。身体障害者手帳の聴覚障害等級を取得されている方はFM補聴システム購入に際して助成金の申請ができます。詳しくはお住まいの市区町村障害福祉担当課にお問い合わせください。

こちらのページも併せてご覧ください。
補聴器の福祉制度の利用

この記事の投稿者

宮崎 関大
宮崎 関大
言語聴覚士。専門は成人聴覚障害。補聴器やコミュニケーション方法についてメインで執筆していく予定。

スポンサーリンク

スポンサーリンク



スポンサーリンク

スポンサーリンク



-リハビリ・医療, 聴覚障害
-,

執筆者:

関連記事

聴覚障害者に関するマーク一覧

「聞こえない」「聞こえにくい」といった聴覚に障害をもつ方は、障害そのものが分かりにくいために誤解を受けたり、不利益を被ったり、危険にさらされたりといった社会生活上の不安は数知れずあります。そこで聞こえ …

脳性まひ

脳性麻痺とは、脳の損傷によって起こる中枢性の姿勢・運動の障害であり、原因や症状が重なりあい、ひとつの症候群模様を示します。 定義 日本では、「受胎から新生児(生後4週以内)までの間に生じた、脳の非進行 …

嚥下障害者の食物の形態について

嚥下障害者の食物の形態について 食物の種類と形態 嚥下障害患者にとって、食物は咀嚼や食塊形成の障害を補うことができ、咽頭残留や誤嚥の危険が少ないものでなければなりません。 そのため、食物に求められる条 …

伝導失語

伝導失語 発話は流暢で抑揚や構音は正常ですが、音の誤りが多いことが特徴です。誤り音に対しては、自己修正を繰り返しながら正しい音に近づこうとする様子が見られますが、自己修正を繰り返すために、発話に間が多 …

吃音の治療・訓練

吃音の治療について 吃音はいまだに根本的な原因が不明なため、すべての吃音者に対して有効な方法は存在しません。ですが、吃音者によっては、一定の効果が出る治療法も存在することは確かです。 治療法には多くの …