STナビ

医療・福祉・介護・リハビリテーションの情報サイト:STナビ

リハビリ・医療 聴覚障害

外耳道レシーバー耳かけ型補聴器とは

投稿日:2015年12月21日 更新日:

ric

外耳道レシーバー耳かけ型(RIC:Receiver in the canal)(※ 略してRIC補聴器)は、これまでになかった新しいタイプの耳かけ型補聴器です。

従来の耳かけ型は本体に全ての部品を配置し、チューブを通して音を出力していました。しかし、RIC耳かけ型は、レシーバー(音の出る部分)を補聴器本体から外して、耳のあな(外耳道)の奥に入れるような構造を採用しています。そのため、従来の耳かけ型と比べて、サイズを大幅に小さくでき、ほとんど目立たなくなりました。その上で、性能は従来の耳かけ型と同じく高性能を維持でき、また、レシーバーが耳のあなの中にあるため、音響的なロスがなくなり、より良い音質を保てます。

しかし、小型化したことによるデメリットも存在します。

小型化による目立ちにくさを目指すことで、使用する電池がより小さいタイプになっており、電池の交換頻度高い印象があります。また、レシーバーが耳のあなの中にあることから、耳垢等での故障が多くなります。

適用者

RIC補聴器の対象者は軽度~中等度難聴者です。補聴器の出力にはレシーバーの大きさが関係してきますが、耳のあなにレシーバーを入れるRIC耳かけ型では、難聴の程度により、レシーバーの大きさを変更していきます。そのため、難聴の程度が重いと、大きく目立つレシーバーを耳のあなに入れることになります。また、音の出力が大きすぎると、レシーバーが強振してしまい、不快に感じる場合があります。そのため、重度難聴者にはRIC耳かけ型は不向きと考えられます。

外耳道レシーバー耳かけ型のメリット・デメリット

メリット

  • 目立ちにくい
  • 音質が良い

デメリット

  • 電池サイズが小さい
  • レシーバーが故障しやすい
  • 重度難聴者には適さない

この記事の投稿者

宮崎 関大
宮崎 関大
言語聴覚士。専門は成人聴覚障害。補聴器やコミュニケーション方法についてメインで執筆していく予定。

スポンサーリンク

スポンサーリンク



スポンサーリンク

スポンサーリンク



-リハビリ・医療, 聴覚障害
-, ,

執筆者:

関連記事

ウェルニッケ失語

ウェルニッケ失語とは 滑らかで流暢ですが、中身がなく作ったような発話が特徴で、発話量は正常並みからそれ以上にあります。言葉の誤りがひどく、言おうとしている言葉が何か判別できないほどに変化してしまうこと …

嚥下障害にかかわる検査(VF、VE)

嚥下障害にかかわる検査のなかで特に嚥下造影検査(VF)と嚥下内視鏡検査(VE)の説明をします。 この記事の投稿者 宮崎 関大 言語聴覚士。専門は成人聴覚障害。補聴器やコミュニケーション方法についてメイ …

誤嚥と誤嚥性肺炎

誤嚥とは 通常、食べ物を嚥下するときには、食べ物は食道へ流れ込みますが、これが食道ではなく気管に入ってしまう状態のことを誤嚥といいます。 誤嚥をしたときには、激しくむせて誤嚥物を喀出しようとする防御機 …

内耳の疾患

内耳とは 蝸牛(かぎゅう)とそこからつながる神経から作られる器官を内耳と呼びます。 内耳の代表的疾患には以下のようなものがあります。 ※耳の構造については、耳の解剖と聞こえについてをご覧ください。 内 …

手話の種類(日本手話、日本語対応手話)について

手話とは、聴覚障害者の生活の中から生み出されてきた言語で、手や体の動きなどで単語を表現し、それをつなげていくことでコミュニケーションを取る方法です。同じ表現方法でも、表情や口形、位置や方向、強弱などで …