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高次脳機能障害

カウフマン式児童用アセスメント・バッテリー(K-ABC)

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カウフマン式児童用アセスメント・バッテリー(Kaufman Assessment Battery for Children:K-ABC)は、神経心理学と認知心理学の理論に基づき、心理学的アセスメントと教育的アセスメントを同時に行うことにより、学習障害児やその他の障害児の教育的支援の方向性を見出すことを目的に開発された検査です。

日本版の適用年齢は2歳6か月~12歳11か月まで行えるように標準化されています。

主な特徴

  1. 心理学的側面としての認知処理過程と教育的側面としての習得度(知識、言語概念、教科学習に関する技能)の2つの側面が測定できる
  2. 継次処理と同時処理及びこれらの合計得点による認知処理過程(認知機能の全体的水準)としての知的能力が測定できる

KABC-Ⅱ

Luriaの認知処理に関する神経心理学理論(Luria理論)とCattell-Horn-Carrollの広範的能力と限定的能力に関する心理測定学に基づく理論(CHC理論)の2つの最新理論に基づきKABC-Ⅱが開発されました。

K-ABCからの変更点

  1. 適用年齢が上限18歳までに拡大されたこと
  2. 継次処理と同時処理だけでなく、計画や学習など認知処理能力をより多面的に測定できるようになった

なお、日本版KABC-Ⅱでは、さらに読み書きと量的知識を測定することができ、発達性読み書き障害をともなう症例の読み書き能力の評価にも有用です。

用語について

継次処理

連続的・時間的な順序で情報を処理して課題を解決する能力

同時処理

一度に与えられた多くの情報を空間的に統合し、全体的に処理して課題を解決する能力

この記事の投稿者

宮崎 関大
宮崎 関大
言語聴覚士。専門は成人聴覚障害。補聴器やコミュニケーション方法についてメインで執筆していく予定。

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