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リハビリ・医療 吃音

吃音の原因

投稿日:2015年10月1日 更新日:

吃音の原因

吃音の原因には、いままで様々な仮説がありました。「母親の子育てが悪い」「左利きを右手に矯正したから」「声帯、横隔膜のけいれんが原因」などなど、たくさんの仮説が立てられましたが、いまだにはっきりとした原因説はありません。
また、上記に示したような仮説は、現在でははっきりと否定させているものもあります。

インターネット上ではいまだに上記のような仮説が記載されたページが存在し、それに対する訓練法もたくさん公開されています。しかし、間違った仮説をもとにした訓練法を続けたところで、吃音が治るのでしょうか?

いまはインターネットにより様々な情報を取り入れることができます。しかし、なかには間違った情報もあることを知っておかなければなりません。
間違った仮説、間違った知識は余計な不安を呼び、正しくない訓練を続けてしまう結果につながります。そうならないためにも、吃音について正しい知識を持ち、専門家のもとで治療を行うことが最良だと考えます。

3つの原因論

現在、考えられている吃音の原因仮説は3つあります。

  • 体質的要因(子ども自身が持つ吃音になりやすい何らかの特徴)
  • 発達的要因(身体・認知・言語・情緒が爆発的に発達する時期の影響)
  • 環境要因(周囲の人との関係や生活上の出来事)

これらの要因が互いに影響しあい、吃音症状が発症すると考えられています。

吃音になりやすい年齢

吃音が最も出やすい年齢は2~4歳、遅くとも7歳までに発症します。また、そのほとんどが急に発症します。
吃音は発症後4年の間に約70%以上が自然に回復してきます。そのため、自然に治るだろうと様子を見るだけに留めて、専門家に相談に行かない親も少なからずいます。しかし、約70%は自然に回復しても残りの1/3弱は吃音が治らない場合もあるということを忘れないでください。特に男の子の場合、親族に吃音者がいる場合には是非専門家に相談ください。

吃音があらわれる状況

吃音のある人の話し方を聞いたときに、「そんなに緊張しないで!」とアドバイスをする人がいます。しかし、吃音とは緊張しているからあらわれる症状ではありません。

吃音のあらわれる状況は人それぞれで、緊張する場面でどもりやすい人もいればリラックスしているときほどどもりやすいという人もいます。歌のときや動物等に話しかけるときはどもらないという人もいれば、ひとりごとでもどもってしまうという人もいます。

また、吃音のある人は言いづらい音や言葉があるという人が多く、レストランではうまく発話できるのが一品しかなく、いつもそれを頼んでしまうという人や、自分の名前を言うのが苦手で電話を取れないという人もいます。

なので、周りの人は間違ったアドバイスをせず、しっかりと吃音のことを理解し、本人と接することが大事です。

吃音者に「ゆっくり話して」は間違い?もあわせてご覧ください。

青年期に発症する吃音

吃音について、原因はいまだに分かっていないと説明しましたが、原因がはっきりとしている吃音も存在します。それは、神経学的疾患や脳損傷などにより発症する吃音、心的なストレスや外傷体験が続いて生じる吃音です。

これらの吃音は子どもの頃に発症した吃音とは違い、青年期以降(10代後半)に何らかの原因により発症します。特徴としては、吃音に対する不安がないこと、治療へのモチベーションが低いことが挙げられます。

この記事の投稿者

宮崎 関大
宮崎 関大
言語聴覚士。専門は成人聴覚障害。補聴器やコミュニケーション方法についてメインで執筆していく予定。

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