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リハビリ・医療 吃音

吃音の治療・訓練

投稿日:2015年10月1日 更新日:

吃音の治療について

吃音はいまだに根本的な原因が不明なため、すべての吃音者に対して有効な方法は存在しません。ですが、吃音者によっては、一定の効果が出る治療法も存在することは確かです。

治療法には多くの種類があります。吃音の治療を行う場合は、専門家のともで効果を確認しながら継続して行うことが大事です。

治療法の種類

治療法には、大きく分けて言語療法、心理療法、薬物療法があります。

心理療法

心理療法には、環境調整法、遊戯療法、罰療法、現実脱感作法、催眠法、カウンセリング、リラクセーション法、メンタル・リハーサル法などがあります。
吃音のこどもや両親の情緒面・心理面のケア、家庭内環境の整備などを通して、吃音の軽減と流暢さの増大を目指していきます。

メンタル・リハーサル法

吃音患者への治療は、声や音の出し方をトレーニングする「発話訓練」が主だが、それに対して、メンタル・リハーサル法は口や舌の使い方を工夫するのではなく、むしろ声を出さず、頭の中のイメージによって吃音者の「心理面」に重点を置いて訓練するという方法。
日本独自の吃音訓練法であり、第1、第2層の吃音者がスラスラ話せるように、そして第3、第4層の吃音者は最低でも第2層に引き戻すことを目標としている。

メンタル・リハーサル法の対象者は、小学生高学年~成人の吃音が固定化された者であり、改善の傾向は、極限られた場面でしかどもらない軽度の吃音者よりも、より重度の吃音者のほうが強いと報告されている。

言語療法

言語療法には、流暢性促進技法(斉唱法、追唱法、リズム法、DAFなど)、随意吃などがあります。
直接的な訓練から流暢な発話を促し、発話に対する自信を持たせることも目的としており、訓練で学んだ技法を脱却することが前提となっています。

斉唱法・追唱法

STと同時に発話を行う、または、STの発話を追いかけるように発話を行い、吃音が出ない環境をつくり軽減を目指す訓練法です。段階的に訓練を行い、最終的には吃音者単独でも流暢に発話ができるように訓練を行っていきます。

リズム法

メトロノームに合わせて発話することで発話スピードの低下とともに吃音の軽減を目指す訓練法です。
メトロノームのリズムは吃音者により調整するが、訓練効果が得られたら徐々にリズムを早めていき、最終的には普通のスピードで発話が行えるリズムにしていきます。

DAF(Delayed Auditory Feedback)

DAFとは、吃音者は他人と一緒に声を合わせて発話すればどもらないことを利用し、機械により自分の声を遅れさせて聞こえるようにする遅延聴覚フィードバック装置のことです。
DAFの効果は、発話スピードが遅くなり、声を合わせて話しするようにどもらずに話せることです。しかし、DAFには問題点もあり、自分の声をフィードバックさせる機械をつけていなければならないので、社会的には好ましく思わない人もいること、始めの言葉が出せない難発の症状には効果がないこと、自分の声だけでなく周囲の声や環境音も聞こえてしまい不快に思う場合もあること、機械が高価なため気軽に試せないことです。

機械の価格については、最近iphoneアプリでDAFがとても低価格で発売されたので、それほど負担はなく試してみることができるようになりました。しかし、イヤホンを常につけなければならないので、学校や仕事で使用するのはやはり難しそうです。

治療を行う機関

吃音の治療を行う機関は、子どもの場合はことばの教室や小児科、大人の場合は言語聴覚士のいる耳鼻咽喉科や神経内科、心理士のいる心療内科、民間のクリニックなどがあります。

吃音の症状は人それぞれなので、一つの治療方法がすべての吃音者に有効であるわけではありません。吃音の治療を謳って高額な治療費を要求する民間施設やインターネット商法もあります。『この方法で必ず治る!』や『1ヶ月でどもり消える!』等の広告は要注意です。

この記事の投稿者

宮崎 関大
宮崎 関大
言語聴覚士。専門は成人聴覚障害。補聴器やコミュニケーション方法についてメインで執筆していく予定。

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