喉頭に発生した悪性の腫瘍です。

喉頭は3つの部位に分けられ、声帯がある部位を声門、それより上を声門上(せいもんじょう)、下を声門下(せいもんか)といいます。喉頭がんはその発生部位によって「声門がん」「声門上がん」「声門下がん」の3つに分けられています。最も多いのは声門がんで60~65%を占めます。声門上がんは30~35%であり、声門下がんは1~2%と極めてまれです。

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原因

原因は、喫煙歴との高い相関があります。近年では、女性の喫煙者が増えたことにより、女性でも喉頭がんを発症する割合が増加してきました。また、喫煙歴がない場合でも、飲酒歴や逆流性食道炎の影響で喉頭がんが発症することが指摘されています。食生活の欧米化が進み、日本でも逆流性食道炎を患う方が増えてきました。胃液などの逆流により喉頭が慢性的に刺激を受けることが喉頭がんを誘因するようです。

症状

声帯にがんが発生した場合は、早期から嗄声(声のかすれ)が症状として現れます。
しかし、声門上がん、声門下がんの場合は、必ずしも声の症状を呈してきません。いがらっぽさ、異物感、食べ物をのみ込んだときの痛みなどの症状がみられます。時に無症状のまま腫瘍が増大し、気道狭窄、嚥下困難などの症状が出現する場合があります。

治療

治療は、放射線治療、手術的治療が中心となります。

早期発見によりかなり高い治癒率をほこり、小さながん、周囲への浸潤がないがんでは放射線治療でかなりの確率で治ります。レーザー治療も同等の有効性があります。

ただし、進行したがんや、部位によっては効果に限界があります。またまわりの正常組織に障害を残さずかけられる量にも限界があり何回もかけるわけにはいきません。手術が中心となり場合により放射線、抗がん剤を組み合わせていきます。

手術には大きく分け喉頭部切術と喉頭全摘術があります。喉頭部分切除術は早期がんに行われ、声帯を一部残す手術です。質は多少悪くなりますが声をのこすことができます。喉頭全摘術は部分切除の適応を逸脱した早期がんや進行がんに行われ、声は失われます。そこで術後食道発声や電気喉頭など代用発声で補う事になり練習が必要となります。(詳しくは無喉頭音声とはをご覧ください)

がんの治療は、進行度や部位だけでなく患者さんの年齢、全身状態、職業、社会的条件なども考慮にいれたうえで最終的に選択されます。

この記事の投稿者

宮崎 関大
宮崎 関大
STナビ管理人。言語聴覚士。