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検査

音声障害の検査には、声帯振動の観察などを含む生理学的検査、聴覚印象に基づく検査、音響分析に基づく検査、発声の能力と機能の検査などがあります。

生理学的検査

内視鏡による声帯の形態や運動の観察、ストロボスコピーによる声帯振動の観察を行います。

聴覚印象による評価

声の質の異常である嗄声を評価するGRBAS評価という方法があります。

  • grade(G)総合的な嗄声度
  • Rough(R)がらがら声の粗慥性
  • Breathy(B)息漏れのあるかすれた声の気息性
  • Asthenic(A)弱々しい声の無力性
  • Strained(S)喉をつめた、きばった声の努力性

それぞれについて正常音声を0とし、最も強い嗄声の3までの4段階で評価します。

発声の能力や機能の検査

声の高さ、強さ、持続時間を評価します。

音響学的検査

解析機器により声の特徴を客観的に評価・算出します。

治療(リハビリテーション)

音声障害の治療には、手術などで症状の改善を図る外科的治療、薬を使用する薬物治療、言語聴覚士が行う音声治療があります。
言語聴覚士が行う音声治療では、指導や訓練を通じて発声の習慣や方法を変えることによって、声の改善を図ります。治療には、大きく分けて「声の衛生指導」と「音声訓練」があります。

声の衛生指導

声の衛生指導には、発声の仕方の理解を促す、誤った発声方法を修正する、発声を控えて声を安静にする、の3つが含まれます。

治療において、正しい発声の仕方を理解することは必要なことです。また、大声での会話の習慣がある方や、咳ばらいが多い方、喉が極度に緊張して力が入ってしまう方などの誤った発声の習慣がある方に対して、正しい発声の方法を指導します。さらに、声を使う時間に制限を設けたり、全く使わないよう指示したりと安静的な指導も行っていきます。

音声訓練

音声訓練では、原因となっている症状によっていくつかの方法を選択していきます。

声帯が過度に緊張している場合には、緊張をゆるめて、リラックスした発声を促せる訓練をしていきます。
声帯の緊張が低下してしまっている場合には、緊張を強める訓練や甲状軟骨を指圧して緊張を促進させる方法を行います。
声変わりをすぎても声が高すぎる変性障害には、強い咳払い等で低い地声を誘導し、患者に喉頭の状態を確認してもらいながら治療を進めます。咳払い等で低い声が出ない場合は、甲状軟骨全体を下方に押し、低い声を誘導する手技を施行することもあります。
発声器官に異常がないが、音声に支障をきたしている心因性発声障害には、咳払いの直後に「ア」を発声できるようにし、母音→音節→単語と発声を安定させていきます。また、日常で使えるようにするために、心理的負担の少ない場面から徐々に慣れさせていきます。

この記事の投稿者

宮崎 関大
宮崎 関大
STナビ管理人。言語聴覚士。