※この話には「長津さん」という架空の人物が出てきます。介護保険の話では長津さんを例に進めていきます。

回復期病院(リハビリテーションを重点的に行う病院)を退院した長津さんという方がいました。さあ長津さんは退院後どんな生活を送るのでしょうか?

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長津さんは介護保険を使用してリハビリに励もうとします。長津さんは介護保険を使用すれば、好きなサービスを利用できると思っています。訪問ヘルパーに通所リハビリ。訪問看護師さんにも来てほしいし、お風呂も入りたいからなんか頼んでみようか。

ここでストップ!
介護保険は無制限に使い放題ではありません。「介護度」によって使用できる限度額が決まっていきます。長津さんが希望するサービスが使えないかもしれません。

介護保険は、介護度によって使用できるサービスが変わってきます。
・・・そもそも介護度の種類はどうなっているのでしょうか?

介護度は大きく分けて、「要支援」と「要介護」の2つに分けられます。「要支援」は要介護と健常者の間の存在です。
この「要支援」「要介護」にも段階があります。

★要支援の場合
要支援は「1」と「2」に分かれます。要支援2の方は要介護1に近い存在です。

要支援1・2 介護は必要ないが生活の一部に介助が必要な状態。

要支援の場合、要介護にならないように心身の機能改善を行う必要があります。

★要介護の場合
要介護の場合は、1~5までに区分されます。

要介護1 食事や排せつは自力で可能。立ち上がりや歩行が不安定。生活動作の一部介助を要する。軽度の物忘れがみられる。
介護度2 立ち上がりや歩行が自力では困難。食事・排泄・入浴の一部介助・全介助を要する。物忘れや周囲に無関心な態度をとる。
介護度3 立ち上がりや歩行が一人でできない。食事・排泄・入浴・衣服の着脱に全面的な介助を要する。認知症に関連する問題行動が現れる。
介護度4 日常生活を送る能力が低下。全面的な介助が必要。知的能力の低下が見られる。
介護度5 全介助でないと生活は出来ず、意思疎通もできない。

※あくまでも参考です。

介護度の数字が大きければ大きいほど、日常生活を一人で送れずに全面的な介助が必要になっていく事が分かります。

さあ退院した長津さんが、杖なしで歩けるが少し介助があった方がいい場合。もしかしたら支援1もしくは2、要介護だとしても1くらいかもしれません。
しかし、長津さんが車いすを使用しており、介助も必要で意思疎通も難しい場合は、介護度5かもしれません。

介護度を簡単に説明しました。さて、この介護度。どうやって決めるのでしょうか?勝手には決まりません。この介護度を決める長い道のりが始まります。
次回へ続きます。

この記事の投稿者

ながと
ながと
言語聴覚士。1年目から介護老人保健施設で働いています。介護保険分野ではSTの活動人口はまだまだ少ないです。回復期病院でのリハビリを経て、在宅で生活をしている方々と生活期STがどんな風に関わっているのか、介護保険領域で大切な事は機能訓練より・・・〇〇!?など奥が深い生活期の魅力を伝えていきます!
得意分野・・・発声発語領域、摂食・嚥下領域、介護保険全般、介護予防
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