第101問 インフォームドコンセントについて正しいのはどれか。
1. 混乱を避けるために他の治療法の説明はしない。
2. 患者のために医師が判断の主導権を握る。
3. 医師・患者間の問題なので言語聴覚士は関与しない。
4. 治療法に伴う危険性についても詳しく説明する。
5. 患者は承諾書署名後は治療法の変更を要求できない。
第102問 内頸動脈から分岐しないのはどれか。
1. 眼動脈
2. 前大脳動脈
3. 中大脳動脈
4. 後交通動脈
5. 後下小脳動脈
第103問 鼓膜から最も離れて存在する耳小骨はどれか。
1. 鋤骨
2. ツチ骨
3. 蝶形骨
4. アブミ骨
5. キヌタ骨
第104問 健常成人の覚醒時脳波でみられないのはどれか。
a.α波
b.β波
c.δ波
d.紡錘波
e.頭頂鋭波
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第105問 メタボリック症候群の診断基準に含まれないのはどれか。
1. 中性脂肪
2. 空腹時血糖
3. HDLコレステロール
4. 腹囲
5. 拡張期血圧
第106問 誤っているのはどれか。
1. 食物アレルギーは乳児期に多い。
2. アレルギーは気管支喘息の原因となる。
3. アナフィラキシー発症時は救急対応が必要である。
4. アナフィラキシーにはエピネフリンの注射が有効である。
5. 薬物アレルギーは薬物服用後24時間以内に症状が見られる。
第107問 初期の認知症患者の介護者への助言として正しいのはどれか。
1. 情報は簡潔に伝えてください。
2. 外へは出させないようにしてください。
3. 家事はさせないようにしてください。
4. ありえないことを言ったらすぐに訂正してください。
5. 内服薬は自己管理させてください。
第108問 統合失調症でみられるのはどれか。
1. 人前でスピーチするのを怖がる。
2. 人の話しを聞かずに話し続ける。
3. 人ごみに出ると息苦しくなる。
4. 人が自分の悪口を言っていると訴える。
5. 死んだはずの人が部屋の中にいると訴える。
第109問 末梢性顔面神経麻痺で障害されるのはどれか。
1. 追視
2. 閉瞼
3. 唾液分泌
4. 舌の運動
5. 咽頭反射
第110問 リハビリテーションの適応でないのはどれか。
1. 両側性前庭障害
2. 脊髄小脳変性症
3. メニエール病発作期
4. 前庭神経炎後の平衡障害
5. アミノ配糖体系抗生物質による平衡障害
第111問 咽頭摘出術後の後遺症でないのはどれか。
1. 便秘
2. 口渇
3. 嗅覚障害
4. 音声喪失
5. 喀痰増加
第112問 内頸動脈狭窄の診断に有用なのはどれか。
1. 左右上肢の血圧測定
2. ABI(足首・上腕血圧比)
3. 頸部血管雑音
4. 負荷心電図
5. 眼圧測定
第113問 プリオン感染症はどれか。
1. アルツハイマー病
2. ハンチントン病
3. ミトコンドリア脳筋症
4. ギラン・バレー症候群
5. クロイツフェルト・ヤコブ病
第114問 口唇裂一次手術において再建されるのはどれか。
1. 口輪筋
2. 口蓋咽頭筋
3. 口蓋帆挙筋
4. 咽頭収縮筋
5. オトガイ舌骨筋
第115問 耳前部の切創で損傷されるのはどれか。
1. 副神経
2. 顔面神経
3. 舌下神経
4. 動眼神経
5. 迷走神経
第116問 顎関節症について誤っているのはどれか。
1. 関節円板の変形がみられる。
2. 開口時に雑音が生じる。
3. 小下顎症様顔貌を呈する。
4. 若年者に好発する。
5. 構音障害の原因となる。
第117問 急性根尖性歯周炎の続発症でないのはどれか。
1. 顎骨骨髄炎
2. 口蓋膿瘍
3. 辺縁性歯周炎
4. 骨膜下膿瘍
5. 口底蜂窩織炎
第118問 すべての無声子音生成時に活動するのはどれか。
1. オトガイ舌骨筋
2. 披裂筋
3. 口蓋帆張筋
4. 口輪筋
5. 後輪状披裂筋
第119問 喉頭ストロボスコピーについて正しいのはどれか。
1. 二重声の発現メカニズムの検討に有効である。
2. ファイバースコープは使用できない。
3. 麻酔が必要である。
4. 喉頭麻痺の原因検索に必要である。
5. 声帯の硬化性病変の診断に有効である。
第120問 8歳の女児。学校健診で両側難聴を指摘され来院した。日常生活で聞こえなくて不便を感じたことはなかった。初診時のオージオグラムを図に示す。確定診断のために有用でないのはどれか。
1. 耳音響放射検査
2. 聴性脳幹反応検査
3. アブミ骨筋反射検査
4. SISI検査
5. 自記オージオメトリ
第121問 音圧増幅で正しい組み合わせはどれか。
1. 耳小骨筋の収縮 - 約45dB
2. 外耳道の共鳴効果 - 約40dB
3. 蝸牛窓の相殺効果 - 約35dB
4. ツチ骨とキヌタ骨とのてこ比 - 30dB
5. 鼓膜とアブミ骨底板との面積比 - 約25dB
第122問 中大脳動脈の灌流域でないのはどれか。
1. 視床
2. 被殼
3. 視放線
4. 一次聴覚野
5. ウェルニッケ野
第123問 健忘症候群について誤っているのはどれか。
a.健忘失語を伴う。
b.短期記憶が障害される。
c.前向性健忘がみられる。
d.海馬の病巣によって生じる。
e.視床の病巣によって生じる。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第124問 ウェーバーの法則について誤っているのはどれか。
a.丁度可知差異を物理量で除したものをウェーバー比という。
b.ウェーバー比は物理量を動かしてもある範囲内で一定である。
c.感覚の大きさは物理量に比例する。
d.ウェーバー比はさまざまな感覚もダリティにおいて同じである。
e.フェヒナーの法則に発展した。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第125問 動機づけについて誤っているのはどれか。
a.要求水準の設定は回避・回避コンフリクト事態と考えられる。
b.達成動機の低い人は中程度の困難度の課題を選択する。
c.達成動機の高い人は実現可能な範囲で高く要求水準を設定する。
d.過去の課題達成度は要求水準の設定に影響を与える。
e.生育歴はその人の達成動機づけのレベルに大きな影響を与える。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第126問 短期記憶について正しいのはどれか。
1. 保持時間は1秒に満たない。
2. 容量は限定されている。
3. エピソード記憶はこれに含まれる。
4. 内容を言語化することはできない。
5. 性差が大きい。
第127問 正しいのはどれか。
1. 折半法は内容的妥当性を確認する方法である。
2. 妥当性は測定値と真の値との相関である。
3. 信頼性の高いテストは妥当性も高い。
4. 信頼性は測定値の分散に占める真の値の分散の割合である。
5. 因子負荷量によって構成概念妥当性を確認できる。
第128問 比率尺度を直接構成するのはどれか。
1. 多次元尺度構成法
2. 評定尺度法
3. 一対比較法
4. 順位法
5. マグニチュード推定法
第129問 パニック障害について正しいのはどれか。
1. 行動範囲が拡大する。
2. 生理的変化がみられる。
3. 洗浄強迫が顕著である。
4. 薬物療法は無効である。
5. 男性に多い。
第130問 投影法による心理検査はどれか。
1. CMI
2. MAS
3. MPI
4. SCT
5. SDS
第131問 プレイセラピーについて正しいのはどれか。
1. 1回の時間制限を設けない。
2. セラピストが遊びを選択する。
3. 情緒的不適応の問題に有効である。
4. 遊びに集中するために、ことばを用いない。
5. グループでは行わない。
第132問 前操作期の子どもが失敗し、具体的操作期の子どもが成功するのはどれか。
a.誤信念課題
b.てんびん問題
c.三つ山問題
d.保存課題
e.4枚カード問題
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第133問 乳児が見知らぬ事象に出会ったときに、養育者の反応から自分の行動の手がかりを得ることを何と呼ぶか。
1. 内的作業モデル
2. 前概念的思考
3. 社会的参照
4. 同化
5. 信頼性の獲得
第134問 正しいのはどれか。
a.Portmann,A.は人の乳児期を「子宮外の胎児期」と呼んだ。
b.Gesell,A.L.は成熟説の立場から学習準備性を唱えた。
c.Lorenz,K.Z.は発達課題を設定した。
d.Bandura,A.は視覚的断崖装置を用いて乳児の奥行き知覚を調べた。
e.Chomsky,N.A.は観察学習の重要性を指摘した。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第135問 円唇性をもつのはどれか。
a.[p]
b.[m]
c.[ ]
d.[u]
e.[w]
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第136問 有声音のみからなる語はどれか。
1. ウミガメ
2. コバンザメ
3. ニジマス
4. ボタンエビ
5. マナガツオ
第137問 音節とモーラ数との差が最も大きいのはどれか。
1. パイナップル
2. マンゴー
3. パッションフルーツ
4. スターアップル
5. グレープフルーツ
第138問 共通語(東京方言)の4モーラ名詞にみられないアクセント型はどれか。
1. 低高高高
2. 低高高低
3. 低高低低
4. 高低低高
5. 高低低低
第139問 [w]の音源位置について正しいのはどれか。
1. 口唇
2. 軟口蓋
3. 声門
4. 口唇と軟口蓋
5. 口唇と軟口蓋と声門
第140問 日本語破裂音のVOTで正しいのはどれか。
a.有声/無声を弁別する音響特徴である。
b.無声破裂音では負にならない。
c.有声破裂音では正にならない。
d.有気音化すると短くなる。
e.語頭の場合、通常発話では[k]より[p]の方が長い。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第141問 広帯域サウンドスペクトログラムについて正しいのはどれか。
a.数ミリ秒の短い分析窓を用いる。
b.周波数分析能がよい。
c.ホルマント周波数の測定に用いる。
d.倍音の時間変化の様子が観察できる。
e.鼻音区間の長さの測定に適している。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第142問 正しいのはどれか。
1. 平均律で12半音階高い音は基の音の2倍の高さに感じる。
2. 1オクターブ高い音は基の音の2倍の高さに感じる。
3. 1000メル、2ソンの純音は、1000メル、1ソンの2倍の高さに感じる。
4. 2000メル、1ソンの純音は、1000メル、1ソンの2倍の高さに感じる。
5. 2000Hz、1ソンの純音は、1000Hz、1ソンの2倍の高さに感じる。
第143問 漢字の特徴として誤っているのはどれか。
1. 漢字全体の約7割を占めているのは象形文字である。
2. 「上」のように抽象概念を図案化したものを指事文字という。
3. 「林」のように象形文字を組み合わせたものを会意文字という。
4. 1時が1語に相当するので表語文字とも呼ばれる。
5. 漢字の意味に相当する和語を当てる手法を訓読みという。
第144問 「ら抜き言葉」でないのはどれか。
1. 考えれる
2. 切れる
3. 食べれる
4. 見れる
5. 寝れる
第145問 下線部「た」の用法が他と異なるのはどれか。
1. あ、あっちから車が来たよ。
2. 明日出張だったっけ?
3. 危ない!どいたどいた!
4. ご飯、もう食べちゃったよ。
5. このカバン、あなたのだったよね。
第146問 学童期に明確になる会話の特徴はどれか。
1. 相手の発話を自分の立場から理解する。
2. 相手と共有する経験や知識への依存度が高い。
3. 相手によって話す内容を選択する。
4. 相手に情報が伝わらないと同じ表現を繰り返す。
5. 相手の反応に関係なく会話する。
第147問 誤っているのはどれか。
1. 医学リハビリテーションとは、医学の知識や方法で障害の除去・軽減を図ることを言う。
2. 教育リハビリテーションとは、特別支援学校において実施されるものを言う。
3. 職業リハビリテーションでは、就業の場を得、かつそれを継続できるようにする。
4. 社会的リハビリテーションは、社会生活力を高めることを目的とする。
5. 地域リハビリテーションでは、在宅生活を実現・継続できるよう支援する。
第148問 身体障害者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行う国家資格はどれか。
1. 社会福祉士
2. 介護支援相談員
3. 身体障害者相談員
4. 身体障害者福祉司
5. 紹介者相談支援従事者
第149問 介護保険の第2号被保険者となる年齢区分はどれか。
1. 20歳以上60歳未満
2. 40歳以上60歳未満
3. 40歳以上65歳未満
4. 60歳以上
5. 65歳以上
第150問 民間企業に勤める一般の被用者が加入するのはどれか。
a.国民健康保険
b.健康保険
c.厚生年金保険
d.国民年金保険
e.共済保険
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第151問 言語聴覚士法について誤っているのはどれか。
1. 対象者の個人情報を漏らした場合、50万円以下の罰金に処せられる。
2. 絶対的欠格事由が規定されている。
3. 他職種との連携の必要性が明示されている。
4. 業務上の守秘義務は退職後も継続する。
5. 対象者に主事の医師がある場合、言語聴覚士はその指導を受ける。
第152問 正しいのはどれか。
1. 純音聴力検査では骨導閾値は250Hzから8000Hzで測定する。
2. 田中ビネー知能検査Ⅴでは言語性および動作性知能を求める。
3. 新版K式発達検査では養育者が回答する。
4. トークンテストでは理解語彙年齢を求める。
5. 反復唾液嚥下テストは30秒を評価単位とする。
第153問 正しいのはどれか。
1. 最頻値は正規化した標準得点である。
2. 素点は標準偏差が10になるように変換されている。
3. 分散は最大値と最小値との差である。
4. パーセンタイル順位が50である得点は中央値に等しい。
5. ヒストグラムは測定値が正規分布するよう構成する。
第154問 後大脳動脈領域梗塞の症状でないのはどれか。
1. 健忘
2. 相貌失認
3. 純粋語唖
4. 純粋失読
5. 地誌的失見当
第155問 ウェルニッケ失語と伝導失語との鑑別で重要なのはどれか。
a.聴覚的理解障害
b.喚語困難
c.音韻性錯語
d.発語失行(失構音)
e.接近行為
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第156問 キーワード法の仮名文字訓練で必要な検査はどれか。
a.トークンテスト
b.失語症構文検査
c.モーラ抽出検査
d.呼称検査
e.語彙性判断検査
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第157問 正しい組み合わせはどれか。
1. 前頭葉 - 運動
2. 側頭葉 - 視覚
3. 頭頂葉 - 聴覚
4. 後頭葉 - 触覚
5. 小脳 - 味覚
第158問 誤っているのはどれか。
a.純粋失読は文字数効果を示す。
b.音韻性錯書は仮名文字に多い。
c.失読失書で運動覚性促通がみられる。
d.脳梁離断で右手の失書が生じる。
e.左頭頂葉性純粋失書で漢字と仮名とが障害される。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第159問 純粋語聾について正しいのはどれか。
a.純音聴力レベルは正常範囲か軽度閾値上昇にとどまる。
b.語音弁別が困難となる。
c.書き取りが障害される。
d.環境音の聞き取りが困難となる。
e.メロディーの同定が障害される。
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第160問 失語症の会話能力の評価において重要でないのはどれか。
1. 役割交替
2. 音韻形式
3. 伝達手段
4. 発話意欲
5. 情報伝達度
第161問 失語症の予後について誤っているのはどれか。
1. 年齢は若い方が良好である。
2. 原因疾患によって異なる。
3. 機能回復は1年以内に限られる。
4. 病巣範囲が関係する。
5. 喚語困難は長期に残存する。
第162問 連合型視覚性失認について正しいのはどれか。
a.線画の模写ができる。
b.線画を見て名前を言える。
c.線画に正しい色を塗れる。
d.線画の異同弁別ができる。
e.線画のマッチングができる。
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第163問 一過性全健忘について正しいのはどれか。
1. 逆向性健忘を認める。
2. 即時記憶が障害される。
3. 知能障害を伴う。
4. 意識障害を伴う。
5. 数日間進行する。
第164問 誤っている組み合せはどれか。
1. 学習障害 - 就学前後から気づかれる。
2. 脳性麻痺 - 1歳ころまでに気づかれる。
3. 自閉症スペクトラム障害 - 3歳以前に発症する。
4. 特異的言語発達障害 - 6歳過ぎに気づかれる。
5. 注意欠陥/多動性障害 - 7歳以前に発症する。
第165問 知的障害の原因にならないのはどれか。
1. ヌーナン症候群
2. ギラン・バレー症候群
3. 脆弱X症候群
4. 5pモノソミー(猫なき症候群)
5. レノックスーガストー症候群)
第166問 アスペルガー障害の特徴はどれか。
a.比喩を理解しにくい。
b.場の雰囲気を読み取りにくい。
c.計算方法を理解しにくい。
d.文法を理解しにくい。
e.他者の感情を理解しにくい。
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第167問 「コップ」を「ポック」と言い誤るのと同じ性質の誤りはどれか。
1. ごはん - オワン
2. がんばれ - バンガレ
3. たんぽぽ - パンポポ
4. ひこうき - コーキ
5. エレベーター - エベベーター
第168問 家族内集積性があるのはどれか。
a.ダウン症候群
b.自閉症スペクトラム障害
c.注意欠陥/多動性障害
d.ディスレキシア(発達性読み書き障害)
e.脳性麻痺
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第169問 K-ABC心理・教育アセスメントバッテリーの下位検査はどれか。
a.ことばの類推
b.表現語彙
c.数唱
d.絵の統合
e.絵画配列
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第170問 5歳の男児。主訴は「発音がうまくできない。」適切な検査はどれか。
a.CADL
b.PEP-Ⅲ
c.MMPI
d.WPPSI
e.ピープショウ検査
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第171問 幼児期のダウン症児への対応として優先順位の低いのはどれか。
1. 身振りサインを使用して言語理解を促す。
2. 聴力検査を実施する。
3. ADL面の指導を行う。
4. 通園施設や保育園・幼稚園への入園を勧める。
5. 早期から構音訓練を実施する。
第172問 5歳の高機能自閉症児への指導として適切でないのはどれか。
1. 概念を拡大するためにカテゴリー分類課題を行う。
2. 課題の内容と順序を絵や文字で示す。
3. 表出課題より、相手の話を聞く理解課題を多く行う。
4. 状況絵を用いて現前事象の質問応答課題を行う。
5. 文の復唱課題によって発語を促す。
第173問 ウェルドニッヒ・ホフマン病のAACとして適切でないのはどれか。
1. 透明文字盤
2. 光電タッチスイッチ
3. キーボードによるパソコン
4. 1スイッチによるパソコン
5. スクリーンリーダー
第174問 片側喉頭麻痺について誤っているのはどれか。
1. 声域の制限
2. 気息性嗄声
3. 声量の低下
4. 最長発声持続時間の短縮
5. 発声時平均呼気流率の低下
第175問 外転型痙攣性発声障害で不随意運動が起こるのはどれか。
1. 輪状咽頭筋
2. 後輪状披裂筋
3. 外側輪状披裂筋
4. 甲状披裂筋
5. 披裂筋
第176問 喉頭内視鏡検査について誤っているのはどれか。
1. 電子内視鏡はファイバースコープより解像度が高い。
2. 内視鏡が鼻咽腔を通過しにくい際はマ行音を言わせる。
3. 声帯振動を見る時は「エー」と発声させる。
4. 喉頭ストロボスコピーでは実際の声帯振動が見える。
5. 喉頭の知覚検査が可能である。
第177問 電気式人口喉頭の訓練初期に必要でないのはどれか。
1. 圧定位置と保持
2. 呼吸調節
3. オンオフと発話のタイミング
4. 子音の強調
5. 発話速度の上昇
第178問 機能性構音障害の訓練として適切でないのはどれか。
1. 構音操作に近い動作を教える。
2. 代償構音を教える。
3. 構音位置を図示する。
4. 既習得音を利用する。
5. 音を模倣させる。
第179問 眼球運動のみ可能な筋萎縮性側索硬化症例の代償コミュニケーション手段はどれか。
1. 50音読み上げ(聴覚走査法)
2. 空書
3. VOCA
4. ペーシングボード
5. コミュニケーションノート
第180問 8歳の男児。開鼻声と声門破裂音があり発話不明瞭。対応として適切でないのはどれか。
1. スピーチエイドの作製
2. 咽頭弁形成術
3. ブローイング訓練
4. 構音訓練
5. 音声訓練
第181問 正しい組み合わせはどれか。
1. 痙性構音障害 - 筋力低下
2. 弛緩性構音障害 - 深部反射亢進
3. 運動低下性構音障害 - 運動開始困難
4. 運動過多性構音障害 - 測定障害
5. 失調性構音障害 - 不随意運動
第182問 運動障害性構音障害の訓練について正しいのはどれか。
a.構音器官の筋力強化訓練は短時間に頻回に行う。
b.認知面の障害の影響を考慮する。
c.バイトブロックで下顎のジストニーを制限する。
d.構音器官の運動機能の改善がプラトーに達したら発話の訓練に移る。
e.進行性疾患の場合は発話の訓練を行わない。
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第183問 老化に伴う生理的変化はどれか。
a.食道入口部開大時間の延長
b.唾液分泌の低下
c.安静時喉頭位の下降
d.咽喉頭感覚の低下
e.咽頭残留の減少
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第184問 摂食・嚥下機能評価について誤っている組み合わせはどれか。
1. 喉頭挙上開始遅延 - 嚥下造影検査
2. 食物残留 - 内視鏡検査
3. 湿性嗄声 - 頸部聴診法
4. silent aspiration - 水飲みテスト
5. 随意嚥下運動 - 反復唾液嚥下テスト
第185問 嚥下障害への対応について誤っている組み合わせはどれか。
1. 食塊移送不全 - 体幹後傾位
2. 一側の咽頭通過障害 - 頭部回旋
3. 食道入口部開大不全 - 顎突出
4. 前咽頭期型誤嚥 - 頸部伸展
5. 咽頭残留 - 交互嚥下
第186問 嚥下障害に対する手術について誤っている組み合わせはどれか。
1. 咽頭弁形成術 - 咽頭内圧上昇
2. 輪状咽頭筋切断術 - 食道内圧上昇
3. 甲状軟骨舌骨固定術 - 喉頭挙上
4. 声帯内方移動術 - 喉頭閉鎖強化
5. 喉頭気管分離術 - 誤嚥防止
第187問 吃音に対する文章音読検査の評価項目として誤っているのはどれか。
1. 出現頻度
2. 音読所要時間
3. 被刺激性
4. 随伴症状
5. 適応性
第188問 吃音児に提示する「楽な発話モデル」について正しいのはどれか。
1. 質問の多用
2. テンポよい応答
3. ゆっくりした発話
4. 大きな声
5. 明瞭な歯切れの良い発話
第189問 難聴のリスクファクターでないのはどれか。
1. 血清総ビリルビン値2mg/dl
2. 近親結婚
3. 出生時仮死
4. 母体のウィルス感染
5. 顎・顔面の形成異常
第190問 両側の小耳症・外耳道閉鎖症を伴うのはどれか。
1. アルポート症候群
2. コケイン症候群
3. ハンター症候群
4. トリーチャー・コリンズ症候群
5. ターナー症候群
第191問 先天性難聴児の良聴耳平均聴力レベルの音声への影響について誤っている組み合わせはどれか。
1. 30~39dB - 特に影響はない。
2. 41~69dB - 話声が大きい。
3. 70~89dB - 声質の障害か多く認められる。
4. 90~109dB - 子音の置換・脱落が多く認められる。
5. 110dB以上 - 発話速度の低下が認められる。
第192問 トップダウン処理による聴覚学習の課題として適切なのはどれか。
1. 文を聴取して文字で書き取る。
2. 文章を聴取してキーワードを拾う。
3. 助詞の違いに着目して文を聴取する。
4. 単語を聴取して50音表から文字を選択する。
5. 単音節を聴取して復唱する。
第193問 老人性難聴について誤っているのはどれか。
1. 50歳代から始まる。
2. 高音域から始まる。
3. 語音明瞭度が低下する。
4. 発生頻度に性差がある。
5. 障害認識度が低い。
第194問 テレコミュニケーション指導に関連がないのはどれか。
1. キュードスピーチの活用
2. 通話シナリオの活用
3. 数字列を用いた聴取
4. 補聴装置のマイクロホン位置の確認
5. 質問構成法の導入
第195問 難聴者が聴取しやすい条件はどれか。
a.複数話者
b.冗長性のある文章
c.平易な文法構造
d.遅すぎるくらいの話速
e.心像性の低い語彙
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第196問 コミュニケーション手段として手話を用いる可能性が最も低い成人聴覚障害者はどれか。
1. 先天性高度難聴者
2. Blind-based deaf
3. Deaf-based blind
4. ろう者
5. 中途失聴者
第197問 1歳未満児における1000Hzの実耳挿入利得をA、2ccカプラ利得をBとすると、A-Bの値に最も近いのはどれか。
1. -10dB
2. -5dB
3. 0dB
4. +5dB
5. +10dB
第198問 人工内耳のスピーチプロセッサが修理不能になったときに、新たな交付を受ける根拠となる制度はどれか。
1. 身体障害者福祉法
2. 障害者自立支援法
3. 生活扶助
4. 特定保険医療材料
5. 障害者基本法
第199問 人工内耳小児症例のマッピングにおいて指標となる行動で誤っている組み合わせはどれか。
1. 親の顔を見る - Tレベル
2. 自分の顔に手を触れる - Tレベル
3. 発声する - Tレベル
4. 目をつむる - Cレベル
5. 親に抱っこを求める - Cレベル
第200問 指点字について正しいのはどれか。
1. 人さし指で発信する。
2. 手の平で受信する。
3. キューサインを用いる。
4. ローマ字式がある。
5. 五十音に対応している。