STナビ

医療・福祉・介護・リハビリテーションの情報サイト:STナビ

勉強・国家試験対策

言語聴覚士国家試験の出題範囲について

投稿日:2015年10月1日 更新日:

国家試験には、基礎科目100問、専門科目100問の計200問が出題されますが、その出題範囲は下記のようになります。

基礎科目

医学総論、解剖学、生理学、病理学、内科学、小児科学、精神医学、リハビリテーション医学、耳鼻咽喉科学、臨床神経学、形成外科学、臨床歯科医学、口腔外科学、臨床心理学、認知・学習心理学、心理測定法、生涯発達心理学、言語学、音声学、言語発達学、音響学、聴覚心理学、社会福祉・教育学

専門科目

言語聴覚障害学総論、失語症、高次脳機能障害、言語発達障害、嚥下障害、音声障害、構音障害、吃音、聴覚障害

分野の共通する科目

出題範囲は基礎と専門にわたり多くの科目がありますが、全ての科目がバラバラの分野というわけではありません。そのなかには分野の共通する科目も存在します。

例えば、耳鼻咽喉科学は、耳科学で聴覚障害、口腔・咽喉頭科学で構音障害、摂食・嚥下障害と共通する部分があり、臨床神経学は、脳機能の症状を勉強する失語症や高次脳機能障害、神経のマヒなどを勉強する構音障害や摂食・嚥下障害で共通する部分があります。

このように共通する科目、特に基礎の知識を専門の分野にしっかり当てはめて勉強できる科目を知ることで、効率が上がり、なおかつ、一連の知識として学習することができます。

  • 耳鼻咽喉科学 - 聴覚障害、構音障害、音声障害、吃音、摂食・嚥下障害
  • 臨床歯科学 - 構音障害、摂食・嚥下障害
  • 臨床神経学 - 失語症、高次脳機能障害、聴覚障害、構音障害、摂食・嚥下障害
  • 形成外科学 - 構音障害、摂食・嚥下障害
  • 小児科学 - 言語発達障害
  • 言語発達学 - 言語発達障害
  • 生涯発達心理学 - 言語発達障害
  • 音響学 - 聴覚障害
  • 聴覚心理学 - 聴覚障害
  • 音声学 - 構音障害、音声障害

科目による比重

国家試験の過去問を解いたことがある方ならば、科目により出題される問題数に違いがあることに気づいたと思います。

例えば、専門の聴覚障害は毎年7~8問程度出題されますが、吃音は毎年2~3問しか出題されず、出題数に差があることがわかります。

これは、他の科目にも見られ、特に共通する分野をもつ科目に多いように思えます。聴覚障害を例にすると、聴覚障害は基礎の耳鼻咽喉科学と分野が共通している科目です。この分野を聴覚系とひとくくりにしてみてみると、およそ20問近く出題されているのがわかります。

この科目による比重の違いは勉強の効率化や得点をとる計算に役立ってきます。

比重が大きい

  • 小児全般(言語発達障害、言語発達学、小児科学、あわよくば生涯発達心理学)
  • 脳神経系(臨床心理学、失語症、高次脳機能障害、摂食・嚥下障害、構音障害)
  • 聴覚系(聴覚障害、耳鼻咽喉科学)
  • 口腔系(構音障害、摂食・嚥下障害、形成外科学、臨床歯科学、口腔外科学)
  • 心理系(認知・学習心理学、臨床心理学、生涯発達心理学、精神医学)

比重が小さい

  • 病理学
  • 生理学
  • リハビリテーション医学
  • 社会福祉・教育学
  • 音響学
  • 聴覚心理学
  • 吃音

※ 社会福祉・教育学、音響学、聴覚心理学は決して比重が小さいわけではないですが、難しい分野ですので、得点の取りづらさから同列に挙げています。

この記事の投稿者

宮崎 関大
宮崎 関大
言語聴覚士。専門は成人聴覚障害。補聴器やコミュニケーション方法についてメインで執筆していく予定。

スポンサーリンク

スポンサーリンク



スポンサーリンク

スポンサーリンク



-勉強・国家試験対策
-,

執筆者:

関連記事

第14回言語聴覚士国家試験 午後(101~200)

第101問 正しいのはどれか。 1. インシデントとは患者に障害を及ぼすには至らなかったものである。 2. アクシデントとは医療従事者に過失のない不可抗力的なものである。 3. 医療事故とは医療従事者 …

第7回 言語聴覚士国家試験 午前(1~100)

第1問我が国の3大死因はどれか。 a.自殺 b.肺炎 c.悪性新生物 d.脳血管疾患 e.心疾患 a、b、c a、b、e a、d、e b、c、d c、d、e 解答 第2問我が国の自殺について正しいのは …

第9回 言語聴覚士国家試験 午後(101~200)

第101問言語聴覚士国家試験合格者の累積数について最も近いのはどれか。 7000人 9000人 11000人 13000人 15000人 解答 第102問正しいのはどれか。 a. 獲得性吃音より発達性 …

第16回言語聴覚士国家試験 午前(1~100)

第1問 脳卒中患者においてICF(国際生活機能分類)の参加制約に当てはまるのはどれか。 1. 片麻痺 2. 失語症 3. 構音障害 4. 歩行障害 5. 職場復帰困難 解答 第2問 ウィリス動脈輪を構 …

第15回言語聴覚士国家試験 午後(101~200)

第101問 我が国における2009年の統計で、1970年代に比べて主要死因別にみた死亡(人口10万対)が減少しているのはどれか。 1. 心疾患 2. 肺炎 3. 脳血管障害 4. 自殺 5. 悪性新生 …