FM補聴システムの使用例と福祉制度

聴覚障害

FM補聴システムとは、学校の授業などで先生の声を直接補聴器に届けるワイヤレス機器です。使用例や福祉制度の利用など説明します。

FM補聴システムとは

FM補聴システムとは、FM電波(169MHz帯)を使用して離れた場所にいる人の声を補聴器に直接届ける機器のことです。
機器は、話し手がもつFM送信機(マイク)と補聴器に接続するFM受信機のセットで使用します。FM補聴システムは、補聴器だけでなく人工内耳にも使用できます。

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FM送信機

いわゆるマイクです。手に持って使ったり、ピンマイクを繋いだり、卓上に設置したりと、様々な用途により使い分けをします。

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FM受信機

補聴器や人工内耳に接続して使用する機器です。補聴器のメーカーとFMのメーカーが別々でも動作可能です。

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使用場面

学校での使用

FM補聴システムは、特に学校での先生の授業の聞き取りに大変有効です。授業中は先生との距離が遠くなってしまうため、補聴器では音を拾うことに限界があります。また、クラスメイトの話し声やノートを取る音、ページをめくる音など、様々な音が入り、先生の声が聞き取りにくくなります。FM補聴システムを使用することで先生の声を直接聞くことができ、授業に集中することができます。

幼稚園から大学まで、FM補聴システムは有効に使用できます。

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職場での使用

大人の方の場合でも、会議やプレゼン、講演会などビジネスの場で役立ちます。会議では発言者間でマイクを回してもらうといった多少の配慮は必要ですが、やはり多人数が参加する場では周囲の会話と混じってしまい聞き取りが難しい場合があります。また、プレゼンや講演会では、話者との距離が空いてしまうので、補聴器の音を拾えない場合もあります。

ビジネスの場でもFM補聴システムを有効に活用することで、円滑に仕事を進めることができます。

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福祉制度の利用

FM補聴システムは、障害者総合支援法による補装具費支給制度の対象です。身体障害者手帳の聴覚障害等級を取得されている方はFM補聴システム購入に際して助成金の申請ができます。

補聴器購入に際する福祉制度や医療費控除
補聴器の購入に当たり、助成金を支給される福祉制度があります。 1つ目は身体障害手帳を所持している方を対象とした「補装具費支給制度」、2つ目は身体障害者手帳を所持していない児童を対象とした「軽度・中等度難聴児補聴器購入費助成事業」、3つ目は...
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