日本嚥下医学会から新型コロナウィルス感染症における注意喚起

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新型コロナウイルス感染症流行期における嚥下障害診療指針

嚥下学会が4月2日に新型コロナウィルス感染症流行期における嚥下障害診療への注意喚起を緊急公開しました。その後も新型コロナウィルス感染症が拡大傾向を強めている現状のため、嚥下障害診療における具体的指針を4月14日に公開しました。

嚥下障害診療への注意喚起

4月2日に緊急公開された内容は以下のとおりです。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大している。このウイルスは主として飛沫・接触によって伝播し、感染者の体内でもウィルス量が多いのは鼻腔・咽頭(上気道)である。また、エアロゾル発生手技による院内感染も報告されている。嚥下障害診療において、上気道粘膜との接触を伴う嚥下訓練や内視鏡下嚥下機能検査は、エアロゾル発生手技にあたり、感染リスクの高い診療行為である。医療資源の供給が不安定な現状のなか、医療の場での感染拡大を阻止することは、この困難な状況における我々医療者の使命の一つである。

日本嚥下医学会では、「感染傾向が拡大している地域」においては、「非緊急の」上気道粘膜との接触を伴う嚥下訓練や内視鏡下嚥下機能検査は見合わせることを推奨する。

嚥下障害診療における具体的指針

本指針はCOVID-19流行期の「問診と診断」、「嚥下リハビリテーション」、「口腔ケア」、「嚥下障害の手術治療」、「気管切開孔管理」、「看護」などのファイルから構成され、状況に応じて順次HP上にアップロードされます。また、新しい知見により更新は予告なく行います。

http://www.ssdj.med.kyushu-u.ac.jp/

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