第10回 言語聴覚士国家試験 午後(101~200)

第101問正しいのはどれか。

  1. 脳性麻痺は痙直型、アテトーゼ型、失調型のいずれか一つに分類される.
  2. 知能低下は失認の直接的な原因となる。
  3. 伝音難聴では補充現象は生じない。
  4. 運動低下性構音障害では筋緊張は低下する。
  5. 獲得性吃音は歌ではどもらない。
解答<3>

第102問誤っている組み合わせはどれか。

  1. 広汎性発達障害  ーー  TEACCH
  2. 中枢性聴覚障害  ーー  人工内耳
  3. 発達性吃音  ーー  系統的感作法
  4. 口蓋裂  ーー  補綴的発音補助装置
  5. 視覚聴覚二重障害  ーー  指点字
解答<2>

第103問正しいのはどれか。

  1. Χ2検定はノンパラメトリック検定である。
  2. 繰り返し同じ結果が得られる検査は妥当性が高い。
  3. 性別は間隔尺度である。
  4. 序数尺度はパラメトリック検定ができる。
  5. 信頼性が高い検査は評価の目的が明確である。
解答<1>

第104問言語聴覚障害の改善について正しいのはどれか。

  1. 原因疾患は改善に影響しない。
  2. 発症後経過期間が長いほど改善は不良である。
  3. 性格は改善に影響しない。
  4. 訓練頻度は多いほど効果的である。
  5. 障害の重症度は改善に影響を及ぼす。
解答<5>

第105問誤っている組み合せはどれか。

  1. GRBAS  ーー  声質
  2. WAIS-Ⅲ  ーー  知能
  3. ABR  ーー  聴覚
  4. STA  ーー  言語機能
  5. WMS-Ⅲ  ーー  遂行機能
解答<5>

第106問「適切な言語入力を繰り返すことによって言語機能を活性化する」と定義されるのはどれか。

  1. 刺激促通法
  2. 道具的条件づけ
  3. 遊戯療法
  4. バイオフィードバック法
  5. 認知心理学的アプローチ
解答<1>

第107問言語聴覚士の業務について正しいのはどれか。

a.嚥下内視鏡検査を実施することはできない。

b. 業務は医療、 福祉分野に限定されている。

c. 言語聴覚療法を行う事業所を経営することはできない。

d. 機能訓練では他職種との連携は必要でない。

e. 家族指導も業務に含まれる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<2>

第108問大脳の機能局在について正しい組み合せはどれか。

  1. 前頭葉  ーー  計画
  2. 側頭葉  ーー  思考
  3. 頭頂葉  ーー  感情
  4. 後頭葉  ーー  聴覚
  5. 視床  ーー  運動
解答<1>

第109問情動障害をきたす病巣部位はどれか。

  1. 頭頂連合野
  2. 側頭連合野
  3. 扁桃体
  4. 小脳
  5. 脳幹
解答<3>

第110問意味記憶障害をきたす病巣部位はどれか。

  1. 左側頭葉
  2. 小脳
  3. 右前頭葉
  4. 左後頭葉
  5. 基底核
解答<1>

第111問回復し得る認知症 (痴呆) はどれか。

a.パーキンソン病

b.アルツハイマー病

c.脳血管性認知症(痴呆)

d.慢性硬膜下血腫

e.ビタミン欠乏症

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<5>

第112問正しいのはどれか。

a. 観念運動性失行は前頭葉病変で起こる。

b. 観念性失行は道具使用障害である。

c. 肢節運動失行は左病変でも右病変でも起こる。

d. 構成失行は描画が正常である。

e. 着衣失行は左病変で起こる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<3>

第113問変性疾患でないのはどれか。

  1. ハンチントン病
  2. クロイツフェルト・ヤコブ病
  3. ビック病
  4. レビー小体病
  5. アルツハイマー病
解答<2>

第114問右利き者の言語優位半球が左側である割合はどれか。

  1. 100%
  2. 90~98%
  3. 80~88%
  4. 70~78%
  5. 60~68%
解答<2>

第115問純粋健忘症で障害されるのはどれか。

  1. 近時記憶
  2. 作業記憶
  3. 意味記憶
  4. 即時記憶
  5. 手続記憶
解答<1>

第116問誤っている組み合せはどれか。

  1. 下頭頂小葉
  2. 上側頭回後部
  3. 中前頭回後部
  4. 中心前回下部
  5. 下前頭回眼窩部
解答<5>

第117問発語失行 (失構音) と音韻性錯語との鑑別点はどれか。

a.子音の置換 

b.子音の省略 

c. プロソデイの異常 

d.構音動作の探索 

e.共鳴の障害

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<4>

第118問喚語困難について誤っているのはどれか。

a. 失語症以外でも生じる。

b. 意味カテゴリー特異的障害がある。

c. 音韻性錯語は意味処理の障害である。

d. 語想起と呼称の成績は一致する。

e. 心像性によって差が生じる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<4>

第119問失語症の予後に関与しないのはどれか。

  1. 重症度
  2. 方言の使用
  3. 言語聴覚療法の有無
  4. 原因疾患の種類
  5. 発症時の年齢
解答<2>

第120問失語症の言語聴覚療法について適切でないのはどれか。

  1. 般化を目指す。
  2. 機能代償を促す。
  3. 設定した仮説を訓練過程で検証する。
  4. 障害の重い領域から訓練を開始する。
  5. 患者ごとに訓練プログラムを立案する。
解答<4>

第121問失語症の呼称訓練について誤っているのはどれか。

  1. 語頭音ヒントの効果が持続するのを利用する。
  2. 呼称過程を賦活する。
  3. 単語属性を考えて課題語を選ぶ。
  4. 喚語を促すキューを用いる。
  5. 意味と音韻の連合を図る。
解答<1>

第122問失語症の仮名文字訓練について誤っているのはどれか。

  1. モーラ分解・抽出能力を調べる。
  2. 非語の読みを調べる。
  3. 音韻失読では漢字と仮名文字との差を調べる。
  4. キーワード法では音韻を手がかりとした迂回路を形成する。
  5. 写字の効果は低い。
解答<4>

第123問後天性小児失語症について誤っているのはどれか。

  1. 発達性の言語障害との鑑別が重要である。
  2. 成人の失語症と同じタイプが生じる。
  3. 統語障害は少ない。
  4. 発症年齢が予後に関係する。
  5. 学業不振が生じる。
解答<3>

第124問誤っているのはどれか。

  1. 伝導失語では非流暢な発話となる。
  2. ブローカ失語では複雑な文の理解が困難である
  3. ウェルニツケ失語では空疎な発話となる。
  4. 健忘失語(失名辞失語)では語の理解が保たれる
  5. 超皮質性感覚失語では復唱能力が保たれる。
解答<1>

第125問語義失語について正しいのはどれか。

a. 非流暢な発話である。

b. 文法的理解が困難である。

c. 復唱が困難である。

d.漢字を表音文字のように使用する。

e. 名詞の意味理解が困難である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<5>

第126問正しいのはどれか。

a. 発症からの経過によって失語タイプは変化しない。

b. 緩徐進行性失語では初期に認知症(痴呆)が顕在化する。

c. 病巣の拡がりは失語症の予後に関係しない。

d. 失語症者の障害受容には家族の対応が影響する。

e. 聞き手の会話技能は失語症者の発話内容に影響する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<5>

第127問高次脳機能障害の訓練について誤っているのはどれか。

  1. 視覚性失認では触覚を介して対象を認知する。
  2. 記憶障害では生活環境の情報を整理する。
  3. 環境音失認では語音識別訓練を行う。
  4. 肢節運動失行では手指の巧織動作の訓練を行う。
  5. 見当識障害では外的な補助手段を利用する。
解答<3>

第128問ICD-10で小児期および青年期に通常発症する行動および情地障害に合まれるのはどれか。

a.多動性障害

b.行為障害

c.摂食障害

d.特異的読字障害

e.チック障害

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<2>

第129問言語障害がてんかん発作に起因するのはどれか。

  1. へラー症候群
  2. ソトス症候群
  3. クラインフェルター症候群
  4. ランドークレフナー症候群
  5. トゥレット症候群
解答<4>

第130問聴覚障害を合併する可能性が最も高いのはどれか。

  1. ターナー症候群
  2. トリーチャー・コリンズ症候群
  3. 猫なき症候群
  4. ウイリアムズ症候群
  5. プラダー・ウィリー症候群
解答<2>

第131問正しい組み合せはどれか。

a.特異的言語発達障害  ーー  身振りは使わない。

b.知的障害  ーー  音韻認識の発達には問題ない。

c.アスペルガー障害  ーー  語の不適切な使用がみられる。

d.脳性麻痺  ーー  構音が不明瞭である。

e.多動性障害  ーー  しばしばしゃべりすぎる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<5>

第132問正しい組み合せはどれか。

a.心の理論  ーー  Simon Baron-Cohen

b.自閉症スペクトラム  ーー  Lorna Wing

c.中枢性統合理論  ーー  Elic Schopler

d.TEACCH  ーー  Uta Frith

e.実行機能  ーー  Michael Rutter

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<1>

第133問正しい組み合せはどれか。

a.LCスケール  ーー  言語・コミュニケーション発達スケール

b.JMAP  ーー  日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査

c.STRAW  ーー  小学生の読み書きスクリーニング検査

d.PRS  ーー  自閉性判断のための調査票

e.MMPI  ーー  心の理論課題検査

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<1>

第134問言語機能の評価を含まないのはどれか。

  1. KIDS乳幼児発達スケール
  2. 遠城寺式乳幼児分析的発達検査法
  3. 日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査
  4. 新版K式発達検査
  5. グッドイナフ人物画知能検査(DAM)
解答<5>

第135問4歳で3語発話が可能な子どもに適切でない検査はどれか。

  1. フロスティッグ視知覚発達検査(DTVP)
  2. WISC-III知能診断検査
  3. 絵画語い発達検査(PVT)
  4. K-ABC心理・教育アセスメントバッテリー
  5. 田中ビネー式知能検査V
解答<2>

第136問1歳半の子どもの発達スクリーニング項目で適切なのはどれか。

a.なぐり書きをする。

b. 絵本を見て3つのものの名前を言う。

c.困難なことに出会うと助けを求める。

d. 簡単な命令を実行する。

e.「大きい・小さい」がわかる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<4>

第137問高機能自閉症の行動特徴はどれか。

a.相手の話を聞かずに自分からよくしゃべる。

b. 漢字や計算は得意だが読解は苦手である。

c.隠喩を理解する。

d. ルールのある遊びに適切に参加する。

e. 友達が規則を破るとすぐに指摘する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<2>

第138問脳性麻痺について正しい組み合せはどれか。

a.痙直型片麻痺  ーー  発声・構音の誤りが重篤である。

b.痙直型両麻痺  ーー  早口で構音の誤りが浮動的である。

c.痙直型四肢麻痺  ーー  抑揚のない単調で遅い話し方をする。

d.アテトーゼ型  ーー  起声や発声持続に問題がある。

e.失調型  ーー  声の揺れがあり突然大声になる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<5>

第139問LD (学習障害) の検査で適切でないのはどれか。

  1. RAN(Rapid Automatized Naming)
  2. 視覚的記銘
  3. 音韻意識
  4. CARS (The ChiLDHood Autism Rating Scale)
  5. 聴覚的記銘
解答<4>

第140問小児の言語訓練について適切でないのはどれか。

  1. 課題を理解し反応しゃすいように呈示する。
  2. 検査で達成できなかった項目から訓練する。
  3. 興味を示す活動を手がかり に訓練語彙や表現を選ぶ。
  4. 発達レベルと生活年齢を考慮して訓練計画をたてる。
  5. 問題の改善につながるような内容を選ぶ。
解答<2>

第141問適切でない組み合せはどれか。

  1. 前言語期?日常生活場面での物品の機能的操作能力を育てる。
  2. 単語獲得期  ーー  名詞に限って理解・表出を促す。
  3. 幼児前期  ーー  現前事象についての質問-応答を促す。
  4. 幼児後期  ーー  因果関係についての質問-応答を促す。
  5. 学童期  ーー  会話の文脈に沿ったコミュニケーションや談話力を育てる。
解答<2>

第142問7歳レベルの言語発達障害児の会話の指導のゴールとして適切でないのはどれか。

  1. 文章で説明できる。
  2. 未知の情報を理解できる。
  3. メタ言語能力を習得できる。
  4. 文脈依存の話題を理解できる。
  5. 受動態・関係節で表現できる。
解答<4>

第143問発語のない3歳のダウン症児の指導で適切でないのはどれか。

  1. 身振りによる表現を促しコミュニケーションを楽しませる。
  2. 理解語彙を増やす。
  3. 構音点や構音方法を教える。
  4. 発声に意味付けをし、適切な表現を聞かせる。
  5. 言語面だけでなく遊びや生活習慣・社会性など全体発達を促す。
解答<3>

第144問TEACCHの構造化で適切でないのはどれか。

  1. 視覚的構造化
  2. スケジュール
  3. 心理的構造化
  4. ワークシステム
  5. 物理的構造化
解答<3>

第145問単語から2語文の表出が始まった4歳の特異的言語発達障害児の指導で適切でないのはどれか。

  1. 単語を構成する音に気付かせる指導を行う。
  2. 枠組みを与えて文レベルの表出を促す。
  3. ジェスチャーやサインの使用を禁止し、 音声表出を促す。
  4. 語彙の概念を拡げる。
  5. 文字などの視覚的手がかりを利用し助詞の使用に気付かせる。
解答<3>

第146問教育との連携で言語聴覚士の対応として適切なのはどれか。

a.個別指導計画作成のために言語・コミュニケーション能力を評価する。

b. 個別指導計画の作成・実施の援助をする。

c. 個別指導計画の親への説明は教師に任せる。

d. 学校からの求めに応じ保護者の同意なく検査結果を報告する。

e. 日常の授業を参観し集団の中での子どもの状態を把握する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<2>

第147問言語発達障害児の保護者支援について適切でないのはどれか。

  1. 情報提供とピアカウンセリングの機会として保護者教室を開催する。
  2. 発達レベルに応じて保育所・障害児施設などへの参加を勧める。
  3. 発達レベルや障害像を説明する。
  4. 全体的な発達を促す働きかけを助言する。
  5. 障害児の育児を最優先するよう助言する。
解答<5>

第148問喉頭の神経支配について誤っているのはどれか。

  1. 上喉頭神経は舌咽神経の分枝である。
  2. 上喉頭神経内枝は喉頭の感覚を司る。
  3. 上喉頭神経外枝は輪状甲状筋を支配する。
  4. 反回神経は4種の内喉頭筋を支配する。
  5. 反回神経は迷走神経の分枝である。
解答<1>

第149問声帯振動が関与しないのはどれか。

  1. 二重声
  2. 開鼻声
  3. ピッチの揺らぎ
  4. 声の翻転
  5. フライ発声
解答<2>

第150問喉頭微細手術の適応でないのはどれか。

  1. 変声障害
  2. 声帯ポリープ
  3. 喉頭乳頭腫
  4. 喉頭麻痺
  5. 声門癌
解答<1>

第151問音声訓練の適応となるのはどれか。

a.声帯結節

b.喉頭肉芽腫

c.声帯嚢胞

d.声門下喉頭炎

e.機能性発声障害

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<2>

第152問喉頭麻痺に対する音声訓練はどれか。

a.硬起声

b.プッシング法

c.腹式呼吸

d.Kayser-Gutzmann法

e.あくび・ため息法

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<1>

第153問声を高くする訓練はどれか。

a.腹式呼吸

b.喉頭の挙上

c.ハミング

d.サイレンをまねた発声

e.フライ発声

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<4>

第154問食道音声について正しいのはどれか。

a. 食道再建術後は習得が困難である。

b. 子音注入法は補助的に使用する。

c. 音源となる部分は新声門と呼ばれる。

d. 注入法は吸引法より空気の摂取量が多い。

e. 摩擦音の生成は容易である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<3>

第155問気管切開術の合併症でないのはどれか。

  1. 構音障害
  2. 肉芽形成
  3. 誤嚥
  4. 出血
  5. 皮下気腫
解答<1>

第156問/s/が/t/に置換する5歳児に対して必要でないのはどれか。

  1. 発声発語器官機能検査
  2. バウムテスト
  3. 聴力検査
  4. WPPSI
  5. ITPA
解答<2>

第157問軟口蓋挙上不全で起こるのはどれか。

a.軟口蓋音の歪み。

b. 最長発声持続時間の短縮

c.鼻咽腔への唾液逆流

d.開鼻声

e.気息性嗄声

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<4>

第158問小児に対する構音検査で誤っているのはどれか。

  1. 音の誤りの表記には音韻記号を用いる。
  2. 単音節の検査は復唱で行う。
  3. 録音サンプルのみでの評価は避ける。
  4. 文章朗読が不可能な場合は復唱で代用する。
  5. 誤り音については被刺激性の検査をする。
解答<1>

第159問日本語の音韻発達で最も遅い時期に習得されるのはどれか。

  1. /p/
  2. /d/
  3. /r/
  4. /m/
  5. /y/
解答<3>

第160問構音の般化を促進する上で適切なのはどれか。

a. 音の軽い歪みも確実に修正する。

b. 言語聴覚士による訓練が週に1回は必要である。

c.丁寧でゆっくりした発話を促す。

d. ターゲット音や単語の繰り返しは2~3回ずつ行う。

e.1回のセッションで2~3種類の音を訓練する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<1>

第161問鼻咽腔閉鎖に寄与しないのはどれか。

a.舌根

b.軟口蓋

c.咽頭側壁

d.パッサーパン隆起

e.口蓋垂

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<2>

第162問舌癌切除後の再建について正しいのはどれか。

a. 部分切除術には腹直筋皮弁を用いる。

b. 半切除術には前腕皮弁を用いる。

c. 下顎骨浸潤例には骨付き筋皮弁を用いる。

d. 移植床部血管には動脈のみを用いる。

e. 術後に筋皮弁が萎縮することはまれである。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<3>

第163問重症筋無力症の症状でないのはどれか。

  1. 嚥下障害
  2. 開鼻声
  3. 複視
  4. 筋脱力
  5. 努力性嗄声
解答<5>

第164問構音に関与しないのはどれか。

  1. 三叉神経
  2. 顔面神経
  3. 迷走神経
  4. 副神経
  5. 舌下神経
解答<4>

第165問誤っている組み合せはどれか。

  1. 痙性構音障害  ーー  病的反射
  2. 弛緩性構音障害  ーー  舌攣縮
  3. 運動低下性構音障害  ーー  静止時振戦
  4. 運動過多性構音障害  ーー  筋緊張亢進
  5. 失調性構音障害  ーー  協調運動障害
解答<4>

第166問適切でないのはどれか。

a.発語失行(失構音)例の文字盤使用

b.心疾患例のプッシング法

c.カフ膨張時のカニューレ栓装着

d. 人工呼吸器管理下の構音訓練

e. 経鼻胃管留置下の摂食訓練

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<3>

第167問高齡者嚥下障害の特徴はどれか。

a女性に多い。

b. 咽頭残留が多い。

c不顕性誤嚥が多い。

d. 安静時の喉頭の位置が低い。

e. 口腔期障害は軽度である。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<4>

第168問嚥下順頭期の喉頭閉鎖に関与しないのはどれか。

  1. 軟口蓋
  2. 舌根
  3. 喉頭蓋
  4. 喉頭挙上
  5. 声帯内転
解答<1>

第169問嚥下内視鏡検査について誤っているのはどれか。

  1. 坐位で行うことが多い。
  2. 無麻酔あるいは軽度麻酔下で行う。
  3. 正常嚥下時には咽頭収縮によって視野が白くなる。
  4. 空嚥下や発声を指示し鼻咽腔の閉鎖状況を確認する。
  5. 咽頭麻痺があると健側梨状陥凹の唾液貯留が多くなる。
解答<5>

第170問嚥下造影検査について正しいのはどれか。

  1. 誤嚥の危険性が高い患者には高浸透圧の造影剤を用いる。
  2. ベッドサイドでも施行可能である。
  3. 嚥下咽頭期の観察が可能である。
  4. 総義歯では外して検査を行う。
  5. 入院が必要である。
解答<3>

第171問不顕性誤嚥が原因にならないのはどれか。

  1. 微熱
  2. 血清アルブミン低下
  3. 血清LDH上昇
  4. 血沈亢進
  5. 白血球増加
解答<3>

第172問誤嚥防止手術はどれか。

  1. 咽頭弁形成術
  2. 輪状咽頭筋切断術
  3. 声帯内転術
  4. 喉頭挙上術
  5. 喉頭気管分離術
解答<5>

第173問認知症(痴呆)患者の嚥下訓練として適切でないのはどれか。

a.歌唱

b.摂食類似刺激

c.頸部可動域拡大訓練

d.メンデルゾーン法

e.バイオフィードバック法

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<5>

第174問原因が十分に解明されてぃなぃのはどれか。

a.早口症

b.声帯結節

c.失語症

d.運動障害性構音障害

e.痙攣性発声障害

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<2>

第175問吃音の検査で確認が必要ないのはどれか。

  1. 家庭環境
  2. 言語行動
  3. 随伴行動
  4. 呼吸法
  5. 発話行動
解答<4>

第176問成人吃音患者の流暢性促進訓練で用いるのはどれか。

a.DAF

b.軟起声

c.自律訓練法

d.系統的脱感作法

e.フレーソング法

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<2>

第177問蝸牛の回転が完成する胎生の時期はどれか。

  1. 1ヵ月
  2. 3ヵ月
  3. 5ヵ月
  4. 7ヵ月
  5. 9ヵ月
解答<2>

第178問生後8ヵ月児の聴覚検査として適切でないのはどれか。

  1. 条件詮索反応聴力検査
  2. 聴性行動反応聴力検査
  3. 聴性誘発反応検査
  4. 耳音響放射検査
  5. 遊戯聴力検査
解答<5>

第179問新生児聴覚スクリーニング検査のpassとreferを判定する刺激音圧として適切なのはどれか。

  1. 10dB
  2. 30dB
  3. 50dB
  4. 70dB
  5. 90dB
解答<不適切>

第180問両側小耳症を合併するのはどれか。

  1. コケイン(Cockayne)症候群
  2. コルネリア・ドゥ・ランゲ(Comelia deLange)症候群
  3. ラーセン(Larsen)症候群
  4. トリーチャー・コリンズ(TreacherCollins)症候群
  5. アッシャー(Usher)症候群
解答<4>

第181問難聴をきたすウイルスでワクチンがないのはどれか。

  1. サイトメガロウイルス
  2. 百日咳ウイルス
  3. 日本脳炎ウイルス
  4. ムンプスウイルス
  5. 風疹ウイルス
解答<1>

第182問伝音難聴をきたすのはどれか。

  1. アルポート(Alpert)症候群
  2. ペンドレット(Pendred)症候群
  3. ファン・デル・ヘーヴェ(van derHoeve)症候群
  4. フォークト(Vogt)-小柳-原田症候群
  5. ワールデンブルグ (Waardenburg) 症候群
解答<3>

第183問誤っている組み合せはどれか。

  1. IT-MAIS  ーー  5段階評価
  2. Ling音  ーー  6音
  3. TY-89  ーー  日常生活文
  4. 57-S語表  ーー  20音節
  5. 67語表  ーー  20単語
解答<4>

第184問対応が遅れた高度難聴児の書記言語の特徴でないのはどれか。

  1. 単文が多い。
  2. 文節数が少ない。
  3. 助詞の脱落がみられる。
  4. 語順の逆転がみられる。
  5. 接続詞の誤用がみられる。
解答<4>

第185問純音聴力検査のマスキングに用いるのはどれか。

  1. ホワイトノイズ
  2. バンドノイズ
  3. ピンクノイズ
  4. スピーチノイズ
  5. ウェイトノイズ
解答<2>

第186問語音聴取閾値検査で聞値を決める語音明瞭度はどれか。

  1. 80%
  2. 70%
  3. 60%
  4. 50%
  5. 40%
解答<4>

第187問補充現象について正しいのはどれか。

  1. わずかな音の強さの変化を明確な大きさの変化として知覚する。
  2. わずかな音の周波数の変化を明確な高さの変化として知覚する。
  3. わずかな音色の変化を明確な音の強さの変化として知覚する。
  4. わずかな音の方向の変化を明確に異なる方向の差として知覚する。
  5. わずかな音の強さの変化を明確な高さの変化として知覚する。
解答<1>

第188問騒音性難聴について誤っているのはどれか。

  1. 騒音下の仕事をやめると難聴は改善してくる。
  2. 難聴は徐々に進行する。
  3. 補充現象陽性例が多い。
  4. 初期症状として4000Hzに聴力低下が生じる。
  5. 両耳の聴力型がほぼ等しい感音難聴である。
解答<1>

第189問皮質基でも認知可能なのはどれか。

  1. 音色
  2. 周波数
  3. ハーモニー
  4. メロディ
  5. リズム
解答<5>

第190問メニエール病について誤っているのはどれか。

  1. 発作の反復
  2. めまい、難聴・耳鳴が主症状
  3. 発作時は低音障害型難聴
  4. 補充現象が陽性
  5. 病因は聴神経の浮腫
解答<5>

第191問聴器毒でないのはどれか。

  1. アスピリン
  2. シスプラチン
  3. プレドニゾロン
  4. ゲンタマイシン
  5. フロセミド
解答<3>

第192問日本語の仮名に対応しないのはどれか。A空書b指点字c指文字d日本手話eキューサイン

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<5>

第193問単語の聴取条件で難易度が最も高いのはどれか。

  1. open-setとする。
  2. 語頭音を指定する。
  3. モーラ数を指定する。
  4. カテゴリーを提示する。
  5. 2枚の絵から選択する。
解答<1>

第194問スピーチトラッキングの方法で適切なのはどれか。

  1. 質問には「はい・いいえ」で答える。
  2. 該当する文字カードを指さす。
  3. 状況絵を見て質問に答える。
  4. 物語を聴取し復唱する。
  5. 5w1Hを確認する。
解答<4>

第195問難聴高齡者との接し方で適切でないのはどれか。

  1. 注意を引いてから話す。
  2. 大きめの声で話す。
  3. 音節を区切って話す。
  4. 顔を見ながら話す。
  5. 身振りを用いる。
解答<3>

第196問補聴器のフィッテイングで規定選択法でないのはどれか。

  1. ハーフ・ゲイン法
  2. POGO法
  3. NAL法
  4. DSL法
  5. LGOB法
解答<5>

第197問補聴器の日本工業規格で性能を規定する周波数範囲はどれか。

  1. 100Hz~10000Hz
  2. 125Hz~8000Hz
  3. 200Hz~8000Hz
  4. 500Hz~8000Hz
  5. 500Hz~10000Hz
解答<3>

第198問人工内耳について正しいのはどれか。

  1. 内耳奇形は適応でない。
  2. 一側聾は適応でない。
  3. 70歳以上の高齢者は適応でない。
  4. 蝸牛中央階に電極を挿入する。
  5. 約10年ごとに電池交換が必要である。
解答<2>

第199問中途盲ろう同時障害者の評価項目として適切なのはどれか。

a.視覚

b.聴覚

c.触覚

d.言語

e.構音

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<1>

第200問盲ろう者とのコミュニケーションで適切でないのはどれか。

  1. 離れるときは合図をする。
  2. 手に軽く触れておく。
  3. 周囲の状況も伝える。
  4. 声を出さずに発信する。
  5. 会話の相手を明確にする。
解答<4>
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