第101問適切でない組み合わせはどれか。
- Saussure ーー 人工内耳の開発
- Bell ーー 難聴者の言語教育
- Broca ーー 言語中枢の発見
- Binet ーー 知能検査の作成
- Piaget ーー 象徴機能の研究
第102問現時点で原因が明らかでないのはどれか。
a.吃音
b.失語症
c.発語失行
d.特異的言語発達障害
e.機能性構音障害
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第103問共鳴の異常に関係するのはどれか。
a.気息性
b.開鼻性
c.閉鼻性
d./d/の/n/への置換
e./m/の/n/への置換
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第104問音声以外を補助または代替としてコミュニケーションに利用するのはどれか。
a.DAF
b.PACE
c.サイクル法
d.マカトン法
e.キュードスピーチ
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第105問正しい組み合わせはどれか。
a.ICIDH ーー 国際障害分類
b.CVPI ーー 先天性鼻咽腔閉鎖機能不全
c.MFT ーー 口腔筋機能療法
d.BOA ーー 条件詮索反応聴力検査
e.VOT ーー 最長発声持続時間
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第106問単一事例実験研究のデザインで適切なのはどれか。
a.サンプリング
b.ベースライン期
c.治療期
d.独立変数
e.相関関数
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第107問言語聴覚士が行えない行為はどれか。
- 音響分析装置を用いた音声の評価
- 音声発生装置を用いたコミュニケーション訓練
- 遅延聴覚フィードバック装置を用いた吃音の訓練
- ファイバースコープを用いた鼻咽腔閉鎖機能の訓練
- 動的パラトグラムを用いた構音訓練
第108問運動障害性構音障害について誤っているのはどれか。
- 一側性中心前回障害でみられる。
- 両側性皮質延髄路損傷でみられる。
- 運動麻痺が原因になる。
- 運動失調が原因になる。
- 筋緊張の異常亢進が原因になる。
第109問失語症について正しいのはどれか。
a.右大脳半球損傷では生じない。
b.海馬損傷では生じない。
c.小脳損傷では生じない。
d.脳梁損傷では生じない。
e.視床損傷では生じない。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第110問ジャルゴンについて誤っているのはどれか。
a.意味のとれない発語をいう。
b.大量の発語をいう。
c.文法障害を示す発語をいう。
d.聞き取れない言葉が多い。
e.錯語が大量に混じる。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第111問復唱が保たれるのはどれか。
- 純粋語聾
- 純粋語唖
- 健忘失語
- ウェルニッケ失語
- ブローカ失語
第112問ブローカ領域に含まれるのはどれか。
a.左半球下前頭回三角部
b.左半球下前頭回弁蓋部
c.左半球中心前回下方
d.左半球中心後回下方
e.左半球中前頭回脚部
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第113問健忘失語の病巣でないのはどれか。
- 左半球角回
- 左半球中側頭回
- 左半球上側頭回
- 左半球ブローカ領域
- 左半球海馬傍回
第114問正しいのはどれか。
a.失語症者の語の理解に最も影響するのは語の意味カテゴリーである。
b.「迂言」は健常人にも認められる。
c.呼称課題の成績は標的語の親密度や頻度に影響される。
d.失語症者は文理解の方略として語の意味や語順を使えない。
e.字性錯語にみられる音の誤りはランダムに生じる。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第115問失語症の掘り下げ検査に含まれないのはどれか。
- 単語のモーラ分解・音韻抽出検査
- 発声発語器官の運動機能検査
- 100単語呼称検査
- 失語症構文検査
- トークンテスト
第116問誤っている組み合わせはどれか。
- 機能システム間再編成法 ーー Luria
- 遮断除去法 ーー Weigle
- 刺激法 ーー Schuell
- PACE ーー Daivis&Wilcox
- VIC ーー Helm-Estabrooks
第117問失語症訓練について正しいのはどれか。
a.長期目標の設定には患者や家族のニーズを最優先させる。
b.短期目標とは通常3ヶ月間で達成可能と思われる訓練目標をいう。
c.訓練計画の立案には訓練の形態・頻度・具体的方法の設定が含まれる。
d.個人訓練とグループ訓練では訓練目標が異なる。
e.グループ訓練ではレクリエーション的効果が得られるにとどまる。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第118問仮名文字と音との対応についてキーワードを媒介とする訓練法はどれか。
- 刺激法
- 機能再編成法
- 行動変容法
- 遮断除去法
- モダリティ別訓練法
第119問PACEの4原則に含まれないのはどれか。
- 新しい情報の交換
- 伝達手段の自由な選択
- コミュニケーション効率重視
- 話し手と聞き手との対等な役割分担
- 内容伝達の成否に基づくフィードバック
第120問後天性小児失語症について誤っているのはどれか。
- 発症後1年以内に日常会話能力を取り戻す例は少ない。
- 言語障害のパターンは罹患時の言語発達レベルに依存する。
- 高度の言語機能の習得には困難を示す例が多い。
- 学業不振、適応障害を起こす例が多い。
- 治療的介入・相談は長期にわたって行う必要がある。
第121問右大脳半球損傷後にみられるのはどれか。
- 観念運動失行
- 観念失行
- 発語失行
- 着衣失行
- 口・顔面失行
第122問知能検査の適応でないのはどれか。
- 痴呆
- せん妄
- 失語
- 失行
- 失認
第123問前向性健忘で障害されるのはどれか。
- 即時記憶
- 近時記憶
- 遠隔記憶
- 意味記憶
- 生活史記憶
第124問脳血管障害による右大脳半球損傷による慢性期に最も多いのはどれか。
- 半側空間無視
- 病態失認
- 半側身体失認
- 運動無視
- 地誌的見当識障害
第125問痴呆の診断において除外すべき症状はどれか。
- 失語
- 失行
- 失認
- 記憶障害
- 意識障害
第126問初期に人格変化が目立つのはどれか。
- アルツハイマー病
- 皮質基底核変性症
- ピック病
- パーキンソン病
- もやもや病
第127問前頭葉損傷で起こらないのはどれか。
- 健忘
- 失語
- 失行
- 失認
- 保続
第128問正しいのはどれか。
- 発語がことばの理解より早く発達する。
- 非叫喚発声は喃語より前にみられる。
- 「コドモ」を「コモド」と言う幼児語は1歳代に著明である。
- 1歳児の言う「ワンワン」は犬だけを意味している。
- 最初に出る単語は名詞ではないことが多い。
第129問正しいのはどれか。
- 喃語の音は各言語に固有である。
- 聴覚障害があると喃語がみられない。
- ラ行の音は早くから発達する。
- 情緒・社会性の発達は言語発達に関連している。
- 粗大運動と発語の発達とは関連している。
第130問誤っている組み合わせはどれか。
- 生後0ヶ月 ーー 吸啜反射がみられる。
- 生後3ヶ月 ーー 音の方へ顔を向ける。
- 生後5ヶ月 ーー 「バイバイ」の呼びかけにこたえて手を振る。
- 生後12ヶ月 ーー 音楽や歌で手足を動かして喜ぶ。
- 生後15ヶ月 ーー 「おいで」の呼び掛けが分かる。
第131問難聴のリスク因子はどれか。
a.家族歴での難聴の存在
b.妊娠中の喫煙
c.新生児クラミジア肺炎
d.胎内感染
e.新生児高ビリルビン血症
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第132問正しいのはどれか。
- 2歳から単語がみられる。
- 3歳から二語連鎖がみられる。
- 2歳から「ちょうだい」が分かる。
- 3歳から丸の大小が分かる。
- 5歳から数の概念が分かる。
第133問学習障害について誤っているのはどれか。
- 幼児期に言語発達遅滞の既往が多い。
- 不器用さを合併することが多い。
- 学科間の成績にバラツキがある。
- 知的障害を合併することが多い。
- ソーシャルスキルの習得が遅れる。
第134問発達プロフィールの中で意味理解・語用の障害が著しいのはどれか。
- 聴覚障害
- 知的障害
- 脳性麻痺
- 広汎性発達障害
- 後天性言語障害
第135問学齢期の知的障害に伴なうコミュニケーションの遅れでみられるのはどれか。
- 共同注視の欠如
- 流暢さの障害
- 統語の障害
- 構音の障害
- 声の異常
第136問誤っているのはどれか。
- ことばのテスト絵本 ーー 選別検査
- 絵画語彙発達検査 ーー 理解と表現
- インリアル ーー 遊技場面
- 遠城寺式発達検査 ーー 運動・社会性・言語
- フロスティッグ検査 ーー 視知覚
第137問誤っているのはどれか。
- ポーテージ ーー 認知・言語中心の指導
- スクリプト ーー 伝達場面設定型指導
- S-S法 ーー 3側面アプローチ
- インリアル ーー 相互作用の成立
- ティーチ ーー 構造化プログラム
第138問言語発達の指導、訓練について適切でないのはどれか。
- コミュニケーション意欲を育てる。
- 認知面では弁別学習を重視する。
- 子どもの興味に合わせる。
- 発達初期から言語表出を重視する。
- 細かいステップを組む。
第139問前言語期の子どもに対する家族の接し方について適切でないのはどれか。
- 子どもの好む活動や表現手段を知る。
- 日常の道具や玩具の扱い方をおしえる。
- 情動行動や自己刺激的な行動は制止する。
- 生活のリズム(睡眠・食事・遊び)を確立する。
- 課題的な行動を長時間行わせることは控える。
第140問非音声的手段について誤っているのはどれか。
- VOCAは視覚出力型会話補助装置である。
- 文字形の弁別と絵の弁別が可能となったときから文字言語学習を始める。
- マカトン法はサインと音声とを同時に用いて刺激する。
- PCSは絵記号のことである。
- 話しことばの少ない自閉症児に有用である。
第141問1~3歳の言語消失のエピソードが示唆するのはどれか。
- 知的障害
- 自閉症
- 言語性学習障害
- 後天性言語障害
- 特異的言語発達障害
第142問広汎性発達障害のカテゴリーに含まれないのはどれか。
- 自閉性障害
- レット障害
- アスペルガー障害
- 書字表出障害
- 小児期崩壊性障害
第143問誤っている組み合わせはどれか。
- ICD-10 ーー WHOの国際疾病分類第10版
- DSM-Ⅳ ーー 身体障害の診断と統計の手引き
- WISC ーー ウェクスラー児童用知能検査
- ABR ーー 聴性脳幹反応
- ITPA ーー イリノイ言語学習能力診断検査
第144問自閉症児について正しいのはどれか。
a.2/3は知的障害を併せ持っている。
b.視空間的認知は言語能力に比べて良好である。
c.共同注視行動は早く出現する。
d.軽度聴力障害を有する。
e.言語能力は優れている。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第145問知的障害に伴う言語発達の遅れで誤っているのはどれか。
- 知的障害の重症度に対応している。
- 象徴機能の発達の遅れが主要因である。
- 知的障害の原因によって特徴が異なる。
- 他の発達側面とは独立して改善する。
- 対人的相互交渉は保たれている。
第146問中度の知的障害を持つ小学生への言語指導として適切でないのはどれか。
- 語中の音の位置を同定させる訓練
- 弁別学習訓練
- AAC手順の獲得訓練
- 象徴遊びを促進する手順
- 伝達場面を設定した語用訓練
第147問脳性麻痺児の発達障害で誤っているのはどれか。
- 痙直型は錐体路に障害がある。
- アテトーゼ型は錐体外路に障害がある。
- 脳質周囲白質軟化症(PVL)は巨大児に多い。
- 知能、聴力、視知覚の障害を合併しやすい。
- 失調型は小脳障害による。
第148問音声障害について誤っているのはどれか。
- 嗄声は声帯振動の不規則性に起因する。
- 片側反回神経マヒでは最長発声持続時間が短縮する。
- 声帯嚢胞の発症は喫煙と密接な関係がある。
- 保育士における声帯結節は職業病ともいえる。
- 喉頭結核では粗ぞう性嗄声がみられる。
第149問声帯結節について正しいのはどれか。
- 一側性に生じる。
- ヘビースモーカーに多発する。
- 変声期に多発する。
- 声の乱用の影響が強い。
- 手術的切除は禁忌である。
第150問声帯ポリープについて正しいのはどれか。
a.一側性に生じやすい。
b.20歳代の女性に多い。
c.真性腫瘍である。
d.悪性化する。
e.喉頭顕微鏡下手術の対象になる。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第151問正しいのはどれか。
a.ストロボスコピーで粘膜波動の有無が分かる。
b.最長発声持続時間が10秒未満は異常である。
c.声帯病変があると声域は狭くなる。
d.発声時呼気流率は声門閉鎖不全で小さくなる。
e.呼気圧は声の質と高い相関を示す。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第152問音声治療の対象になるのはどれか。
a.声帯結節
b.喉頭乳頭腫
c.声帯癌
d.喉頭横隔膜症
e.喉頭肉芽腫
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第153問喉頭の過緊張を減少させる目的で行う音声訓練法はどれか。
a.ハミングでの発声
b.あくび・ため息法
c.プッシング法
d.硬起声
e.軟起声
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第154問無喉頭音声の種類の選択で考慮するのはどれか。
a.嗄声の程度
b.性別
c.本人の希望
d.訓練担当者の有無
e.全身状態
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第155問正常な構音発達に認められないのはどれか。
- 中性母音化
- 摩擦音の促音化
- 子音の省略
- 摩擦音の破裂音への置換
- 音の倒置
第156問軟口蓋の運動機能検査として正しいのはどれか。
a.高圧エックス線撮影
b.ストロボスコピー
c.GRBAS尺度評価
d.話声位の測定
e.口蓋帆挙筋の筋電図
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第157問構音の検査・評価で正しいのはどれか。
a.単語による検査では音環境に配慮する。
b.省略は異常構音である。
c.単語検査で正しければ音節の復唱検査でも正しい。
d.音の定着度の判断には文章による検査を用いる。
e.誤り音があるときは弁別素性の観点で評価する。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第158問「ごはん」を「doan」と言った場合の誤り方はどれか。
- 置換と歪み
- 置換と付加
- 置換と省略
- 省略と歪み
- 付加と歪み
第159問構音の誤りが多発性の場合、訓練音の選択で正しいのはどれか。
a.構音動作が容易な音
b.発話明瞭度向上に最も効果的な音
c.被刺激性がない音
d.構音発達過程の後期に出現する音
e.構音様式や構音点が視覚化しやすい音
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第160問口蓋裂児に特徴的でないのはどれか。
a.知能障害
b.哺乳障害
c.咀嚼障害
d.構音障害
e.喚語障害
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第161問舌切除後の構音障害について誤っているのはどれか。
- 舌のボリュームの減少が原因である。
- 舌の可動性の制限が原因である。
- 構音の歪みが多く認められる。
- 摩擦音が閉鎖音に置換しやすい。
- 歯茎音が両唇音に置換しやすい。
第162問運動障害性構音障害を起こさないのはどれか。
- 脊髄性小脳変性症
- 下垂体腺腫
- ギラン・バレー症候群
- 進行性筋ジストロフィー
- 多発性硬化症
第163問正しい組み合わせはどれか。
a.運動過多性運動障害 ーー 口とがらし反射の出現
b.痙性構音障害 ーー 舌引っ込め反射の亢進
c.弛緩性構音障害 ーー 軟口蓋反射の消失
d.運動低下性構音障害 ーー 下顎反射の亢進
e.失調性構音障害 ーー 咽頭反射の消失
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第164問小脳変性症の話しことばの特徴はどれか。
a.気息性嗄声が起こる。
b.声の強さが変動する。
c.子音の歪みが認められる。
d.リズムの乱れが認められる。
e.音節の繰り返しでは誤りが起こりにくい。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第165問パーキンソン病患者の発話訓練として適切でないのはどれか。
a.発話速度増加訓練
b.声門閉鎖促進訓練
c.モーラ指折り法
d.タッピング
e.Kayser-Gutzmann法
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第166問正常嚥下時に起こらないのはどれか。
- 食塊形成
- 鼻咽腔閉鎖
- 喉頭挙上
- 声門閉鎖
- 声門下圧下降
第167問嚥下に関与する求心性神経はどれか。
a.舌下神経
b.舌神経
c.舌咽神経
d.上喉頭神経内枝
e.顔面神経
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第168問口腔癌手術後の嚥下機能に影響しないのはどれか。
- 舌半側切除述
- 舌亜全摘出述
- 舌下神経切断
- 舌神経切断
- 再建術
第169問嚥下障害の原因にならないのはどれか。
- 多発性脳神経炎
- パーキンソン病
- 声帯癌
- 扁桃周囲膿瘍
- ヒステリー
第170問嚥下障害がみられないのはどれか。
- 軟口蓋麻痺
- 重症筋無力症
- 下咽頭癌
- 食道異物
- 地図様舌
第171問嚥下性肺炎の原因とならないのはどれか。
- 水様物の誤嚥
- 胃内容物の誤嚥
- 低浸透圧造影剤の誤嚥
- 口腔、咽頭腔の分泌物の誤嚥
- 睡眠中の不顕性誤嚥
第172問嚥下後の下咽頭の食塊残留が示唆するのはどれか。
- 咽頭期誤嚥の惹起不全
- 喉頭蓋の倒れ込み障害
- 食道入り口部の狭窄
- 食塊が喉頭から気管に入る前駆症状
- 正常な老化現象
第173問口腔癌術後の嚥下訓練について正しい組み合わせはどれか。
- 呼吸訓練 ーー 声門閉鎖促進
- 歯牙のブラッシング ーー 流涎改善
- 口唇閉鎖訓練 ーー 口内知覚改善
- 顎引き嚥下 ーー 喉頭挙上と食道入り口部開大
- プッシング法 ーー 喀痰排出
第174問吃音の随伴症状はどれか。
a.舌の突出
b.あくび
c.腹式呼吸
d.渋面
e.四肢の運動
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第175問吃音について正しいのはどれか。
a.幼児で多発するのは阻止である。
b.成人では音節の繰り返しが多い。
c.阻止は吃音の進展の特徴の一つである。
d.発吃者の工夫によって吃音症状が減少する。
e.発話速度は吃症状に影響しない。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第176問吃音について正しいのはどれか。
a.突発的に発症しない。
b.非流暢性のタイプには多様性がある。
c.機能語より内容語で多くみられる。
d.発症年齢は4歳以降である。
e.子どもは症状を自覚していない。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第177問聴覚の発達指標で正しい組み合わせはどれか。
- 生後0ヶ月 ーー モロー反射
- 生後2ヶ月 ーー 音源探索反応
- 生後6ヶ月 ーー 覚醒反応
- 生後12ヶ月 ーー 眼瞼反射
- 3歳 ーー 耳小骨筋反射
第178問新生児聴覚スクリーニングに適するのはどれか。
a.自発耳音響放射検査(soae)
b.誘発耳音響放射検査(eoae)
c.自動聴性脳幹反応検査(aabr)
d.聴性中間反応検査(mlr)
e.頭頂部緩反応検査(svr)
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第179問COR検査について正しいのはどれか。
- 光のみに対する条件反射を利用している。
- 音のみに対する条件反射を利用している。
- 音と光に対する条件反射を利用している。
- 小学生に対する検査法である。
- 1kHzと2kHzのみ測定する。
第180問遊戯聴力検査について正しいのはどれか。
a.耳から15cmの距離で音を聞かせる。
b.幼児に対して行う。
c.音に反応して特定の動作をしたときに一定の報酬を与える。
d.音に反応したかを反射で判定する。
e.自由に遊ばせながら音を聞かせる。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第181問正しいのはどれか。
a.失聴した年齢で言語発達は大きく異なる。
b.人口内耳、補聴器で表出言語の歪みが軽減する。
c.両親が重度聴覚障害の場合、健聴児でも言語発達は遅れる。
d.中等度難聴は言語発達の遅れの原因にならない。
e.高音急墜型の難聴児では言語発達は遅れない。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第182問聴覚障害幼児の指導計画を立てる場合、評価対象としないのはどれか。
- 愛着行動
- 母子の共感的関係
- 身振りや指差しによる表現
- 聴性反応行動
- 空間の探索行動
第183問聴覚障害児のコミュニケーション指導について正しいのはどれか。
a.親との信頼関係が基盤となる。
b.知的障害の有無によって配慮が必要である。
c.手話によるコミュニケーションを用いない。
d.視覚的情報は聴覚的理解を妨げる。
e.言語能力があるほど読話力は伸びやすい。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第184問聴覚障害児の言語指導における指文字の役割として正しいのはどれか。
a.語の習得
b.語の音韻構造の習得
c.附属語・接尾辞の習得
d.発音分化の手掛かり
e.感情表現の手掛かり
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第185問幼児期失聴新鮮例に行うのはどれか。a.両親にコミュニケーションの意味を説明する。b.手話や指文字を教える。c.聴能訓練を行う。d.身振り、描画によって疎通性を図る。E.子どもの表現に共感し安心感を与える。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第186問補聴効果と限界とについて誤っているのはどれか。
- 暗騒音が大きい場面ほど聞こえにくい。
- 増幅された分だけ明瞭に聞こえる。
- 距離が離れるほど聞こえにくい。
- スピーカーを通した音は補聴しにくい。
- 補聴器の進歩によって変化する。
第187問成人の聴力検査として適切でないのはどれか。
a.カロリック検査
b.聴性脳幹反応
c.ティンパノメトリー
d.SISI検査
e.CADL
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第188問純音聴力検査で正しいのはどれか。
- 最初に125Hzの聴力を測定する。
- 125Hzと8kHzの骨導聴力は測定しない。
- 非健耳のマスキングは30dBとする。
- 交叉聴取(cross hearing)は生じない。
- 自然騒音下で行う。
第189問語音聴力検査について正しいのはどれか。
- 難聴の鑑別診断に有用である。
- 補充現象の有無を知ることができる。
- SRTの測定は2桁の数字を用いる。
- 標準語音として77語表を用いる。
- 正常の語音明瞭度は70%である。
第190問ティンパノメトリーが診断上有用なのはどれか。
- メニエール病
- 突発性難聴
- 慢性中耳炎
- 浸出性中耳炎
- 老人性難聴
第191問補充現象検査が診断上有用なのはどれか。
- 伝音性難聴
- 内耳性難聴
- 後迷路性難聴
- 脳幹性難聴
- 皮質性難聴
第192問難聴が緩徐に進行する疾患はどれか。
a.急性中耳炎
b.内耳炎
c.メニエール病
d.聴神経腫瘍
e.老人性難聴
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第193問成人聴覚障害者で誤っているのはどれか。
- 手話を含むコミュニケーション能力を調べる。
- 若年期失聴ほど音声言語の獲得が困難である。
- 中途失聴者は障害の受容が困難である。
- 高齢者難聴者は社会、家庭で孤立しやすい。
- 人口内耳の適応の上限は60歳ぐらいである。
第194問成人の聴能訓練で正しいのはどれか。
a.補聴器は装用せずに行う。
b.生活環境を考慮する。
c.年齢によってコミュニケーションの方法を考慮する。
d.補助手段としての手話は高齢者には有用でない。
e.日常会話でも視覚的手掛かりを少なくする。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第195問難聴者の発語指導として正しいのはどれか。
a.会話の機会を多くする。
b.指導者の顔がよく見えるようにする。
c.始めは裸耳で訓練する。
d.発声訓練は除く。
e.同じ語や話を繰り返し聞かせる。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第196問補聴器について誤っているのはどれか。
- ノンリニア補聴器は補充現象を軽減できる。
- デジタル補聴器は雑音下の聴取改善が可能である。
- 最大出力制限装置は内耳保護に有用である。
- ベントは高周波雑音を低減する。
- 骨導補聴器では骨導端子を乳突部にあてる。
第197問補聴器のフィッティングで用いないのはどれか。
- 純音聴力検査
- 語音明瞭度検査
- 発話明瞭度検査
- 不快レベル検査(UCL検査)
- 補聴器特性の測定
第198問小児人工内耳のマッピングで誤っているのはどれか。
- 他覚的なマッピングにNRTがある。
- Cレベルが測定できない場合は大きめに設定する。
- 音入れまでの間に患児との信頼関係を築く。
- Tレベルの測定には遊戯聴力検査やBOAを用いる。
- 音入れ初期では測定されたダイナミックレンジより狭めたマップにする。
第199問視覚聴覚二重障害に関係のあるのはどれか。
- トリーチャーコリンズ症候群
- アッシャー症候群
- ワーデルブルグ症候群
- ターナー症候群
- ダウン症候群
第200問視覚聴覚二重障害への配慮で適切でないのはどれか。
- 対話を中断するときはそれを説明する。
- 手を引いたり体を押したりして意志を伝える。
- 複数での会話は全員に内容が分かるようにする。
- 話し始めるときは自分の名前や性別および年齢を伝える。
- 会話の過程でその時々の状況を伝える。