第8回 言語聴覚士国家試験 午前(1~100)

第1問精神医学的面接について誤っているのはどれか。

  1. 患者名をフルネームで確認する。
  2. 自己紹介をし面接の目的を伝える。
  3. 重要な質問は初めに行う。
  4. 適度な相づちを打ちながら聴く。
  5. 患者がなぜ沈黙したかも重要な情報となる。
解答<3>

第2問妊娠中の出来事と出生児との組み合せで誤っているのはどれか。

  1. 喫煙  ーー  巨大児
  2. 飲酒  ーー  精神遅滞
  3. 風疹感染  ーー  先天性心疾患
  4. トキソプラズマ初感染  ーー  脳内石灰化
  5. 放射線被曝  ーー  小頭症
解答<1>

第3問嚥下反射に関わる遠心性神経はどれか。

  1. 第III脳神経
  2. 第IV脳神経
  3. 第VI脳神経
  4. 第Ⅹ脳神経
  5. 第XI脳神経
解答<4>

第4問内頸動脈から分岐するのはどれか。

a.外頸動脈

b.前大脳動脈

c.中大脳動脈

d.後大脳動脈

e.椎骨動脈

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<3>

第5問交感神経刺激で生じる反応はどれか。

  1. 縮瞳
  2. 気管支の拡張
  3. 心拍数の減少
  4. 胃の蠕動亢進
  5. 膀胱排尿筋の収縮
解答<2>

第6問基準値以下の検査値はどれか。

  1. Pao2が100Torr(mmHg)
  2. Paco2が40Torr(mmHg)
  3. pHが7.40
  4. HC03-が24mEq/l
  5. 酸素飽和度が80%
解答<5>

第7問健常成人の安静時脳波にみられるのはどれか。

  1. 後頭部α波
  2. 全般性σ波
  3. 側頭部棘波
  4. 前頭部棘徐波
  5. 頭頂部三相波
解答<1>

第8問常染色体優性遺伝するのはどれか。

  1. 口唇裂
  2. ダウン症候群
  3. スタージウェーバー病
  4. ピエール・ロバン症候群
  5. レックリングハウゼン病
解答<5>

第9問気管支喘息のアレルギー反応はどれか。

  1. 刺激型
  2. 遅延型
  3. 免疫複合体型
  4. 即時型
  5. 細胞障害型
解答<4>

第10問肝機能の指標でないのはどれか。

  1. Γ-GTP
  2. GPT(ALT)
  3. LDH
  4. CK
  5. ALP
解答<5>

第11問誤っている組み合せはどれか。

  1. 再生不良性貧血  ーー  骨髄低形成
  2. 悪性貧血  ーー  ビタミンB12欠乏
  3. 鉄欠乏性貧血  ーー  鉄イオン不足
  4. 溶血性貧血  ーー  赤血球寿命短縮
  5. 続発性貧血  ーー  白血病
解答<5>

第12問糖尿病の合併症でないのはどれか。

  1. 網膜症
  2. 腎症
  3. 肝機能障害
  4. 末梢神経障害
  5. 動脈硬化症
解答<3>

第13問正しいのはどれか。

  1. 新生児とは生後30日未満の児である。
  2. 乳児では頭囲より胸囲の方が大きい。
  3. 幼児では男児より女児の方が身長が高い。
  4. 母乳は新生児の感染防御に有用である。
  5. 離乳の開始とはジュースを与え始めることである。
解答<4>

第14問誤っている組み合せはどれか。

  1. 劣性遺伝  ーー  両親の近親婚
  2. 染色体異常  ーー  先天異常
  3. 胎芽病  ーー  妊娠後期のウイルス感染
  4. 胎児病  ーー  精神遅滞
  5. 妊娠中毒症  ーー  子宮内発育不全
解答<3>

第15問正しいのはどれか。

  1. 生理的黄疸は生後24時間以内に起こる。
  2. 生理的体重減少は生後10日目に起こる。
  3. 仮死分娩は脳性麻痺の原因とならない。
  4. 高ビリルビン血症はアテトーゼ型脳性麻痺の原因となる。
  5. 動脈管は胎内では閉じているが生後は開通する。
解答<4>

第16問麻薬および向精神薬取締法の対象となる薬物はどれか。

  1. シンナー
  2. コカイン
  3. マリファナ
  4. アンフェタミン
  5. メタンフェタミン
解答<2>

第17問好発年齢が最も若いのはどれか。

  1. うつ病
  2. 行為障害
  3. 統合失調症
  4. アルコール依存
  5. 神経性無食欲症
解答<2>

第18問正しい組み合せはどれか。

  1. ホームヘルパー  ーー  身体介護
  2. 理学療法士  ーー  手工芸指導
  3. 作業療法士  ーー  義肢制作
  4. 医療ソーンャルワーカー  ーー  家事援助
  5. 介護支援専門員  ーー  生活技能訓練
解答<1>

第19問ギプス包帯固定中の患肢の筋力維持目的に行う運動療法はどれか。

  1. 伸張運動
  2. 等運動性運動
  3. 他動運動
  4. 等尺性運動
  5. 等張性運動
解答<4>

第20問正常圧水頭症でよくみられる症状はどれか。

a.歩行障害

b.失語症

c.片麻痺

d.認知症(痴呆)

e.尿失禁

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<3>

第21問坐位で最も生じやすい褥瘡の部位はどれか。

  1. 踝部
  2. 外果
  3. 腓骨骨頭部
  4. 大転子部
  5. 坐骨結節部
解答<5>

第22問真珠腫で正しいのはどれか。

  1. 穿孔は鼓膜辺縁または上鼓室にみられる。
  2. めまいを発症することはない。
  3. 良性腫場であるが悪性変化をきたす。
  4. 先天性に発症することはない。
  5. 手術による聴力改善は困難である。
解答<1>

第23問顔面神経麻痺をきたさないのはどれか。

  1. 脳血管障害
  2. 耳硬化症
  3. ハント症候群
  4. 耳下腺腫瘍
  5. 聴神経腫瘍
解答<2>

第24問嗄声をきたさないのはどれか。

  1. 扁桃周囲炎
  2. 下咽頭癌
  3. 肺癌
  4. 頸静脈孔症候群
  5. ワレンベルグ症候群
解答<1>

第25問誤っている組み合せはどれか。

  1. 気道異物  ーー  右気管支
  2. 喉頭摘出  ーー  食道音声
  3. 流行性耳下腺炎  ーー  難聴
  4. 睡眠時無呼吸症候群  ーー  肺性心
  5. 味覚障害  ーー  血清銅の上昇
解答<5>

第26問球麻痺と偽性球麻痺の鑑別に役立つのはどれか。

a.構音障害

b.咽頭反射亢進

c.舌の線維束攀縮

d.巨大舌

e.深部反射消失

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<3>

第27問脳出血の再発危険因子はどれか。

  1. 高脂血症
  2. 高血圧
  3. 心房細動
  4. 左房粘液腫
  5. 甲状腺機能低下
解答<2>

第28問難聴を生じるのはどれか。

a.ミトコンドリア脳筋症

b.Duchenne型筋ジストロフィー

c.重症筋無力症

d.パーキンソン病

e.聴神経腫瘍

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<2>

第29問損傷されると口輪筋麻痺を生じるのはどれか。

  1. 動眼神経
  2. 滑車神経
  3. 三叉神経
  4. 顔面神経
  5. 舌下神経
解答<4>

第30問口唇裂初回手術法はどれか。

a.プッシュバック法

b.ミラード法

c.三角弁法

d.ぺルコ法

e.ファーラ一法

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<3>

第31問口蓋裂初回手術で再建される筋肉はどれか。

  1. 口蓋帆張筋
  2. 上咽頭収縮筋
  3. 咬筋
  4. 口蓋帆挙筋
  5. 口輪筋
解答<4>

第32問歯について正しいのはどれか。

a. 乳歯は4種類ある。

b. 永久歯は5種類ある。

c. 象牙質は最も外表の組織である。

d. 歯根膜は歯周組織である。

e. 智歯は埋伏が好発する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<5>

第33問ロ腔ケアについて誤っているのはどれか。

  1. 誤嚥性肺炎の予防効果がある。
  2. 各職域のチーム対応が重要である。
  3. 口腔癌では筋群のケアが重要である。
  4. HIV感染者では出血に注意する。
  5. 挿管呼吸管理下でも実施する。
解答<3>

第34問開鼻声を示すのはどれか。

  1. 両側顎関節の新鮮前方脱臼
  2. 軟口蓋腫瘍の術後
  3. 硬口蓋部の膿瘍
  4. 上顎多数歯の抜去後
  5. 口腔乾燥症
解答<2>

第35問口唇・口蓋裂について誤っているのはどれか。

a. 出生前診断で告知される。

b. 健常児に比較して歯数異常は少ない。

c. 上顎犬歯にう蝕が好発する。

d. 症候群では遺伝子診断が実施される。

e. 次子の妊娠前に遺伝カウンセリングを行う。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<3>

第36問正しいのはどれか。

  1. 声門下圧の上昇に比例して呼気流率は減少する。
  2. 安静呼吸時に横隔膜が収縮すると声門下圧は低下する。
  3. 外肋間筋が収縮すると声門下圧は大気圧と等しくなる。
  4. 声の高さを一定として母音発声を続けると声門下圧は低下していく。
  5. 息こらえを行うと声門下圧は負の値をとる。
解答<2>

第37問嚥下反射を起こす求心性信号を伝達するのはどれか。

  1. 下顎神経
  2. 舌神経
  3. 下喉頭神経
  4. 舌咽神経
  5. 舌下神経
解答<2>

第38問喉頭の機能でないのはどれか。

  1. 母音ホルマント対立の実現
  2. 鼻音音源の生成
  3. 高低アクセントの生成
  4. 息こらえ
  5. 有声・無声の対立の実現
解答<1>

第39問正しいのはどれか。

  1. 発声時呼気流率は発声中の呼気流量と無関係な値である。
  2. ストロボスコピーでは左右声帯振動の同期性が観察できる。
  3. ファイバースコープを左鼻孔から挿入すると右梨状陥凹は視野に入らない。
  4. パラトグラフイでは舌と口蓋との接触持続時間が測定できない。
  5. 嚥下第2期には声門閉鎖筋の筋放電の抑制が観察される。
解答<2>

第40問解割学的に誤っている組み合せはどれか。

  1. 上鼓室  ーー  乳突洞
  2. 鼓膜張筋  ーー  ツチ骨
  3. アブミ骨  ーー  前庭窓
  4. 耳管  ーー  血管条
  5. 半規管  ーー  有毛細胞
解答<4>

第41問正しいのはどれか。

  1. アブミ骨と蝸牛窓膜とは同じ位相で振動する。
  2. アブミ骨の振動によって蝸牛に進行波が生じる。
  3. 内リンパは髄液とイオン組成が近い。
  4. 血管条では外リンパが産生される。
  5. 蝸牛遠心性神経はアブミ骨筋を支配する。
解答<2>

第42問正しいのはどれか。

a. 純音聴力検査で伝音難聴と感音難聴との鑑別ができる。

b.ティンパノメトリで後迷路性難聴が診断できる。

c. 聴性脳幹反応が記録できれば聴力は正常と判定できる。

d. 補充現象は内耳性難聴に認められる。

e. 耳音響放射は外有毛細胞の機能を反映する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<3>

第43問感音難聴を呈する疾患はどれか。

a.滲出性中耳炎

b.突発性難聴

c.メニエール病

d.外リンパ獲

e.耳小骨連鎖離断

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<4>

第44問言語領域と最も関係深いのはどれか。

  1. 前交通動脈
  2. 前大脳動脈
  3. 中大脳動脈
  4. 後大脳動脈
  5. 椎骨動脈
解答<3>

第45問神経伝達物質の放出を生じるイオンはどれか。

  1. 塩素
  2. カルシウム
  3. カリウム
  4. ナトリウム
  5. マグネシウム
解答<2>

第46問錐体路が通らないのはどれか。

a.脳弓

b.内包前脚

c.内包後脚

d.大脳脚

e.橋底

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<1>

第47問大脳皮質の機能解析に用いられるのはどれか。

a.PET

b.MRA

c.造影MRI

d.FMRI

e.MEG

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<3>

第48問錯視に関係するのはどれか。

  1. Weber比
  2. Fechnerの法則
  3. Machの本
  4. Stevensのべき関数
  5. Hammingの時間窓
解答<3>

第49問誤っている組み合せはどれか。

  1. 感覚遮断  ーー  幻覚の出現
  2. 周辺視  ーー  色知覚の低下
  3. 仮現運動  ーー  めまいの発生
  4. 陰性残像  ーー  補色像の出現
  5. 全体野  ーー  定位機能の消失
解答<3>

第50問奥行き知覚における両眼性の要因はどれか。

  1. 運動視差
  2. 輻輳
  3. 大きさ
  4. 調節
  5. 相対的位置
解答<2>

第51問古典的条件づけで誤っている組み合わせはどれか。

  1. 条件刺激  ーー  中性刺激
  2. 消去  ーー  抑制過程
  3. 自然的回復  ーー  試行の休止
  4. 分化条件づけ  ーー  実験神経症
  5. 無条件刺激  ーー  予報的信号
解答<5>

第52問内発的動機づけについて正しいのはどれか。

  1. 賞罰が必要である。
  2. その行動の結果が報酬となる。
  3. 行動者間の競争が報酬となる。
  4. 外発的動機づけより有効ではない。
  5. 外的報酬が目標となる。
解答<2>

第53問誤っているのはどれか。

  1. 忘却の低下率は時間経過につれて大きくなる。
  2. 短期記憶の記憶容量は長期記憶より小さい。
  3. 再認による保持量測定は自由再生より鋭敏である。
  4. 系列の自由再生では中央項目の成績が低下する。
  5. 単純リハーサルより意味的処理の方が再生率は高い。
解答<1>

第54問長期記憶と関係ないのはどれか。

  1. 新近効果
  2. 精緻化
  3. 逆行抑制
  4. 検索
  5. 概念形成
解答<1>

第55問心理学的測定法の手続きで正しい組み合せはどれか。

  1. 調整法  ーー  比較刺激のランダム提示
  2. 恒常法  ーー  比較刺激の連続可変
  3. 極限法  ーー  比較刺激の特定方向への段階的提示
  4. 適応法  ーー  比較刺激のラテン方格による提示
  5. 順位法  ーー  比較刺激・提示条件の被験者による変更
解答<3>

第56問正しいのはどれか。

  1. 名義尺度上の測定値に分散分析を適用する。
  2. 序数尺度上の測定値から標準偏差を計算する。
  3. 頻数データから中央値を算出する。
  4. 一対比較法を用いて比率尺度を構成する。
  5. 間隔尺度の原点を求める。
解答<3>

第57問尺度構成法の中で直接法はどれか。

  1. ME法(Magnitude Estimation)
  2. 一対比較法
  3. 系列範躊法
  4. 順位法
  5. 多次元尺度法
解答<1>

第58問正しいのはどれか。

  1. 社会調査の質問項目は標準化されている。
  2. 社会調査に恒常法を用いることができる。
  3. 社会調査結果の分析に因子分析を用いることができる。
  4. 投影的手法を社会調査に用いることはできない。
  5. 質問紙法では質問の順序が結果に影響しない。
解答<3>

第59問摂食障害の病因仮説について誤っているのはどれか。

  1. 生物学的背景説
  2. 統合失調症の亜型説
  3. 個人の精神力動説
  4. 家族の病理説
  5. 社会・文化的背景説
解答<2>

第60問国際疾病分類 (ICD-10) における解離性障害の症状について誤っているのはどれか。

  1. 憑依
  2. 遁走
  3. 健忘
  4. 失見当
  5. 痙攣
解答<4>

第61問境界例について誤っているのはどれか。

  1. 男性の思春期境界例は統合失調症に発展する。
  2. 家族の機能不全が関与する。
  3. 女性の方が男性の3倍程度多い。
  4. Kornbergは境界性人格構造論を提唱した。
  5. 心的外傷体験が関与する。
解答<1>

第62問不安障害について誤っているのはどれか。

  1. パニック障害には広場恐怖を伴うタイプがある。
  2. 強迫症状は強迫観念と強迫行為とに分けられる。
  3. 小児の分離不安障害は6歳ころまでに出現する。
  4. 恐怖症の好発年齢の分布は二峰性である。
  5. パニック発作は数時間持続する。
解答<5>

第63問心理査定について正しいのはどれか。

  1. 複数回の実施は避ける。
  2. 情報源となる人物は限定される。
  3. 投影法と質問紙法は同時に行う。
  4. 子どもと高齢者の行動観察は行わない。
  5. 受理面接の時点から行われる。
解答<5>

第64問知能検査として用いられる心理テストはどれか。

  1. 東大式エゴグラム検査
  2. レーヴン色彩マトリックス検査
  3. ベンダー・ゲシュタルトテスト
  4. ブルドン抹消検査
  5. 内田クレペリン検査
解答<2>

第65問誤っているのはどれか。

  1. 集団心理療法は患者の家族にも行われる。
  2. 精神分析療法は関係性の病理に対しても用いられる。
  3. 認知行動療法はうつ病に有効である。
  4. 箱庭療法は知能検査法として用いられる。
  5. クライアント中心療法は受容と共感とを重視する。
解答<4>

第66問誤っている組み合せはどれか。

  1. 生涯発達の理論  ーー  Baltes
  2. 愛着の理論  ーー  Piaget
  3. 社会的学習の理論  ーー  Bandura
  4. 認知的不協和の理論  ーー  Festinger
  5. 心の理論  ーー  Premack
解答<2>

第67問知覚・認知発達について誤っている組み合わせはどれか。

  1. 模倣行動  ーー  新生児期に出現
  2. 音声弁別  ーー  分化した発声に先行
  3. 初歩的概念  ーー  音声言語の発現と並行
  4. 試行的錯誤学習  ーー  低次の発達レベルで優位
  5. 刷り込み  ーー  臨界期(敏感期)の存在
解答<3>

第68問発達について正しいのはどれか。

  1. 誕生時は視覚刺激に反応しない。
  2. 2歳になると発話が始まる。
  3. 3歳ころまでの発達の歪みは修正できない。
  4. 就学するころには言語的交渉がスムーズになる。
  5. 就学するころに自己意識が芽生える。
解答<4>

第69問発達を調べる方法について正しい組み合わせはどれか。

  1. 愛着の質  ーー  スマーティ課題
  2. 適応度  ーー  Y-G
  3. 知能  ーー  CAT
  4. 集団の中の地位  ーー  ソシオメトリー
  5. パーソナリティ?  ーー  WISC
解答<4>

第70問五十音図が表している言語単位はどれか。

  1. 音素
  2. 分節音
  3. モーラ
  4. 音節
  5. 形態素
解答<3>

第71問IPAにおいて子音の分類基準でないのはどれか。

  1. 構音点
  2. 構音様式
  3. 声の有無
  4. 円唇化の有無
  5. 気流生成機構
解答<4>

第72問次のなかで構音点の異なる国際音声記号はどれか。

  1. [t]
  2. [n]
  3. [r]
  4. [s]
  5. [j]
解答<5>

第73問日本語の母音イと結合した子音に生じる調音結合はどれか。

  1. 両唇化
  2. 硬口蓋化
  3. 軟口蓋化
  4. 咽頭化
  5. 声門化
解答<2>

第74問日本語のイントネーションの基本的構成要素はどれか。

  1. 文節
  2. アクセント句
  3. 談話
解答<3>

第75問日本語の摩擦音にないのはどれか。

  1. 両唇音
  2. 唇歯音
  3. 歯茎音
  4. 硬口蓋音
  5. 軟口蓋音
解答<2>

第76問条件異音が最も多いのはどれか。

  1. カ行
  2. サ行
  3. ナ行
  4. ハ行
  5. ラ行
解答<4>

第77問パワースペクトルが平坦な雑音の帯域幅を半分にしたとき、音圧レベルはどう変化するか。

  1. 1/2倍
  2. 3dB増加
  3. 3dB減少
  4. 6dB増加
  5. 6dB減少
解答<3>

第78問誤っているのはどれか。

  1. 雑音は無数の周波数成分を持つ。
  2. 非周期音は単一の周波数成分を持つ。
  3. 白色雑音の平均スペクトル傾斜は0dB/octである。
  4. 純音2周期分しかない音波は無数の周波数成分を持つ。
  5. 有声声門音源の平均スペクトル傾斜は一12dB/octである。
解答<2>

第79問中性母音の声道内定在波で誤っているのはどれか。

  1. F1の音圧の腹は声門にできる。
  2. F1の音圧の節は唇にできる。
  3. F2の音圧の腹は2ケ所にできる。
  4. F2の音圧の節は声門と唇にできる。
  5. F2の周波数はF1の約3倍になる。
解答<4>

第80問線形フィルタの特性はどれか。

  1. 入力音が小さいと利得が増大する。
  2. 純音を入力すると複合音が出力される。
  3. 入方音圧に応じて周波数特性が変化する。
  4. 入力音圧をn倍すると出力がn倍になる。
  5. 入力音が急に増大すると利得が減少する。
解答<4>

第81問音響分析で適切でない組み合せはどれか。

  1. イントネーション  ーー  ホルマント軌跡
  2. アクセント  ーー  狭帯域サウンドスペクトログラム
  3. 子音構音  ーー  広帯域サウンドスペクトログラム
  4. 共鳴特性  ーー  パワースペクトル
  5. 嗄声度  ーー  基本周波数のゆらぎ
解答<1>

第82問オージオメータの検査音のダイヤルレベル値が表すのはどれか。

  1. 音圧レベル
  2. 音の強さのレベル
  3. 音の大きさのレベル
  4. 聴力レベル
  5. 感覚レベル
解答<4>

第83問1000Hz、40dBSPLの純音の強さを10倍にした音の大きさはどれか。

  1. 約1ソーン
  2. 約2ソーン
  3. 約3ソーン
  4. 約6ソーン
  5. 約10ソーン
解答<2>

第84問言語の恣意性について正しいのはどれか。

  1. 音素やその組み合せである語の数に制約がない。
  2. 語の意味が使用の文脈による影響を受け一定しない。
  3. 語の自由な組み合せで新しい文を無限に産出できる。
  4. 音素レベルの分節と形態素レベルの分節とに分かれる。
  5. 語の音と意味との結び付きに必然性がない。
解答<5>

第85問「パイナップル」と「チョコレート」のモーラ数(拍数)で正しいのはどれか。

  1. 6と6
  2. 6と5
  3. 5と6
  4. 5と5
  5. 5と4
解答<2>

第86問「調べさせられた」 を構成する形態素は何個か。

  1. 3
  2. 4
  3. 5
  4. 6
  5. 7
解答<2>

第87問「するのだ」と「するんだ」との違いに関係ないのはどれか。

  1. 異形態
  2. 異音
  3. 音便
  4. 母音弱化
  5. 文体
解答<2>

第88問「君の好きなあの赤い花」の統語構造として正しいのはどれか。

  1. [[[君の好きな]あの赤い]花]
  2. [君の[好きな][あの]赤い花]
  3. [[君の好きな][あの赤い]花]
  4. [[君の[好きなあの]]赤い花]
  5. [[君の好きな][あの赤い花]]
解答<3>

第89問日本語の類型論的特徴として正しいのはどれか。

  1. SVO型、前置詞型
  2. SVO型、後置詞型
  3. VS0型、前置詞型
  4. SOV型、後置詞型
  5. SOV型、前置詞型
解答<4>

第90問文法的な格関係を表さない助詞はどれか。

  1. から
解答<1>

第91問誤っている組み合わせはどれか。

  1. 音韻意識  ーー  語音の単位の認識や操作
  2. CDS  ーー  子供に向けられた発話
  3. アタッチメント  ーー  大人の子どもへの愛着
  4. 心の理論  ーー  他者の信念・要求の理解
  5. リテラシー  ーー  読み書き能力
解答<3>

第92問ヴィゴツキーの考えはどれか。

  1. 言語は認知と関連しない。
  2. 言語は認知を前提とする。
  3. 言語は認知や思考の方法を統制する。
  4. 言語は認知と相互に影響し合い発達する。
  5. 言語は認知と特定の時期に特定の方法で関連する。
解答<4>

第93問新しいことばを2~3度聞いただけで乳幼児が習得する現象はどれか。

  1. ファーストマッピング
  2. フォーマット
  3. ナラティブ
  4. プロトワード
  5. ディスコース
解答<1>

第94問正しいのはどれか。

  1. 第2種社会福祉事業は市町村の条例で定めたものも含む。
  2. 1990年の社会福祉事業法改正によって隣保事業は廃止された。
  3. 無料又は低額な料金で診療を行う事業は1996年に社会福祉事業となった。
  4. 福祉サービス利用援助事業は2000年に社会福祉事業となった。
  5. 老人居宅介護等事業は2000年に福祉を目的とする事業となった。
解答<4>

第95問介護保険制度で正しいのはどれか。

a. 要支援の者が利用できるのは居宅介護サービスと住宅改修である。

b. 介護3施設のサービスを受けられるのは要介護度1以上の者である。

c. 第2号被保険者は医療保険に加入している40歳以上65歳未満の者である。

d. 介護支援専門員は国家資格を有する者に限られる。

e. 高額介護サービス費は区分ごとの支給限度額を超えた場合適用される。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<3>

第96問民生委員の説明で誤っているのはどれか。

a. 福祉事務所その他関係行政機関の業務に協力するものとされている。

b.援助を必要とする者が自立した生活ができるよう相談・援助・指導を行う。

c. 不適切な行為があった場合には市町村長が職を免ずる。

d. 厚生労働大臣が都道府県知事の推薦した者を委嘱する。

e. 給与を支給しないものとし、任期は3年とする。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答<3>

第97問児童福祉法で誤っているのはどれか。

  1. 児童とは満18歳に満たない者をいう。
  2. 妊産婦とは、妊娠中又は出産後1年以内の女子をいう。
  3. 児童居宅支援とは、児童居宅介護、児童デイサービス及び児童短期入所をいう。
  4. 市町村は、 児童相談所を設置しなければならない。
  5. 児童相談所には、 必要に応じ、 児童を一時保護する施設を設けなければならない。
解答<4>

第98問精神保健及び精神障害者福祉に関する法律で正しいのはどれか。

  1. 国民は精神障害者の社会復帰や自立への努力に協力しなければならない。
  2. 社会復帰施設等の設置者は事業に対し、 住民自治会の理解と協力を得なければならない。
  3. 精神作用物質による急性中毒又はその依存症は本法による精神障害に含まれない。
  4. 精神保健福祉センターは精神保健及び精神障害者の福祉に関する事項に関して都道府県知事に意見を具申することができる。
  5. 精神保健指定医に指定されるには3年以上診断又は治療に従事した経験を有しなければならない。
解答<1>

第99問正しいのはどれか。

a.心身機能・構造が障害になった状態を機能障害・構造障害(impairments)という。

b. 活動が障害になった状態を活動制限(activity limitaions) という。

c. 参加が障害になった状態を参加制約 (participation restrictions) という。

d.障害を持つことによって差別を受ける環境を社会的不利(handicap)という。

e. 障害を発生させる背景因子をICFでは環境因子(environmental factors) という。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答<1>

第100問言語聴覚士法で誤っているのはどれか。

  1. 罰金以上の刑に処せられた者には免許を与えないことがある。
  2. 免許に関する事項に変更があったときは、30日以内に厚生労働大臣に申請しなければならない。
  3. 正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない。
  4. 言語聴覚士でない者は、 言語聴覚士又はこれに紛らわしい名称を使用してはならない。

5. 言語聴覚士は単独で嚥下訓練、人工内耳の調整等を業とすることができる。

解答<5>
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