セルフヘルプグループとは、「自助グループ」または「当事者団体(本人の会)」ともいい、難しい病気・同じ問題をかかえている人たちが、思いや体験を話したり聞いたりすることで悩みや苦しみを分かち合い、自分らしく生きていく力を得ようという目的で集まるグループのことです。
吃音のある人たちのセルフヘルプグループは「言友会」が有名です。また、最近では若者を中心に結成された「うぃーすた」も徐々に知られてきました。他にも目的や地域ごとに数多くのセルフヘルプグループがあります。
言友会
言友会(げんゆうかい)とは、吃音がある人たちによって設立された吃音当事者のセルフヘルプグループのことで、「吃音と向き合いながら豊かに生きる」ことを目標に掲げて活動をしています。
言友会は地域ごとに活動しており、会によっては治療に積極的姿勢を示し、医師や言語聴覚士と連携を取っているところもあります。また、各会が集まって、全国言友会連絡協議会を構成しています。
北海道 宮城 群馬 栃木 茨城 埼玉
東京 よこはま 千葉 信州 名古屋 豊橋
岐阜 三重 浜松 福井 にいがた 石川
京都 奈良 姫路 大阪 岡山 広島
愛媛 徳島 北九州 福岡 大分 熊本 鹿児島
うぃーすたプロジェクト
10代~30代の若者を中心としたセルフヘルプグループです。2014年に京都で発足し、現在では関西、関東、東海、九州地方で活動を行っています。
うぃーすたプロジェクトは、お互いに悩みを話したり、何気ない会話に花を咲かすことができるような、お互いに「分かち合う」ことができる「居場所」を提供することを目指しています。
ホームページ:http://we-are-stutt.jimdo.com/
- うぃーすたプロジェクト(@we_are_stutt)
- 北海道(@westu_hokkaido)
- 東北(@westu_tohoku)
- 関東(@westu_kanto)
- 東海(@westu_tokai)
- 北陸(@westu_hokuriku)
- 関西(@westu_kansai)
- 中国(@we_stu_chugoku)
- 四国(@westu_sikoku)
- 九州(@westu_kyusyu)
日本吃音臨床研究会
子供やその親のサポートを中心に行っている団体です。
小中高校生の吃音のつどい
吃音を持つ小学生、中学生、高校生とそのご両親の支援を行っている団体です。
千葉吃音交流会
NPO法人千葉言友会と、千葉県やその近郊地域の言語聴覚士、ことばの教室教職員等、中高生や若者の吃音に関心を持つ人たちで構成されている吃音のある中高生を中心とした交流会です。
千葉吃音・SADの会
千葉近郊で活動(予定)の吃音やSADで苦しんでいる方のためのコミュニティです。
日本吃音・流暢性障害学会
日本吃音・流暢性障害学会は、吃音及び流暢性障害(クラッタリングなど)の研究の発展と、これらの障害の研究や医療・福祉・セルフヘルプグループ活動などに関わる者同士の相互交流を図ることを目的とした学会です。
ジークフリーツ
吃音の苦労や悩みをひと時でも忘れて音楽を楽しもう、と平成14年春に音楽療法家と吃音者が集まったのがはじまりです。以来毎月1回の集まりを持って、参加する皆さんが知っている歌をピアノ伴奏で合唱したり、吃音の悩みや疑問を話し合ったりしています。
月1回の例会と同日に言語聴覚士による個別相談も行っており、吃音症状そのものの軽重や悩みの深さ、職場や学校などの社会環境等、相談に来られる方ひとりひとりのニーズにあわせ、きめ細やかなアドバイスをしています。また、臨床家向けに豊富な臨床経験をもつ言語聴覚士や音楽療法士による効果的な指導も行っています。
NPO法人きつおんサポートネットワーク
吃音のある人に対する支援の輪(ネットワーク)を広げたい、という考えに基づいた団体です。吃音の当事者には、「本人」だけではなく、「養育者」や「支援者」も含まれるという視点から、吃音のある子どもの養育者がお互いの体験を語り合うための交流会、臨床研修会を企画、本人・養育者・支援者のそれぞれの視点から、特定のテーマに対する意見を寄せ合う「特集」を中心とした情報誌「きつおんサポートネットワーク」を発行を行っています。
NPO法人吃音とともに就労を支援する会(どーもわーく)
就労に特化した吃音のある方対象のサポート団体です。メンバー交流や情報提供を通じて、吃音のある方々の就労や恋愛・婚活を支援します。
吃音がある、ST学生とSTの会
東京都言語聴覚士会の企画として、2012年に発足しました。現在、全国各地に約50名の会員がいます。自らも吃音という言語障害の当事者でありながら、STを目指す学生は少なくありません。私たちは、彼らの志を応援するための活動を行なっています。
定例会では、現職のSTが学生に対してアドバイスするだけではなく、学生同士の交流(分かち合い)も行なわれています。これまで、東京都・名古屋市・京都市などで実施してきました。 また、メーリングリストを開設し、様々な情報交換を行なっています。
吃音ポータルサイト
金沢大学で吃音の研究を行っている小林宏明氏のホームページです。
奄美きつおんカフェ
吃音症を一人でも多くの方に知って頂きたい、吃音を持って生き難さを感じている方々と分かち合いたい、もっと吃音のことを勉強したい etc…これらを目的としたセルフヘルプグループです。奄美きつおんカフェでは、吃音の辛さを分かち合い、どうやって吃音とともに生きていくかを一緒に考えて行きたいと思います。
対象者は、吃音を持つ方と、取り巻く方々、その他興味を持った方です。
ホームページ:http://amamikcafe.jimdo.com/
ブログ:http://hamutiko.amamin.jp/
吃音改善研究会
吃音の改善を目的としたサークルです。メンバー全員の改善を目的としているため、会員制とし、また、例会では人数制限を行い適度な緊張感を維持しながら1人1人の練習時間を十分に確保するよう努めています。
虹の会
吃音改善研究会の姉妹サークルです。吃音改善研究会の現役メンバーの方が主催しているサークルで、吃音改善研究会と同じように、吃音改善を主な目的としています。
30代までという年齢制限を設けており、若い方が多く、少人数によるアットホームな雰囲気で例会を行っています。
http://kitsuon-kaizen.en.que.jp/hori/doc/niji.pdf
いしかわ吃改研(石川吃音改善研究会)
吃音改善研究会の吃音改善に立ち向かう姿や理論の素晴らしさに魅かれて立ちあがった自助グループ。18歳以上なら白山市内外を問わず歓迎しています。
すたっと京都
2006年11月に設立した京都を中心に吃音者が助け合いながら症状の改善・受容に取り組むセルフヘルプ・グループです。
きつおん女子の会
「吃音女子ならではの悩みや、日常のポジティブでハッピーな出来事を共有する”ここちいい”場所をつくりたい」という想いから大阪で立ち上がった会です。この会では吃音をもちながらもアクティブに自己実現をしてきた・している方に取材し、その生き方や考え方を読者の方とシェアする目的で”きつ女録”という女性吃音当事者のインタビュー記事をサイトで連載しています。
吃音のある子どもと歩む会
吃音のある子どもをもつ保護者が集まって「幼児期について話せる場所」を作ろうと立ち上げた会です。
吃音の知識も治療法だけではなく、受け止め方、子どもとどう向き合っていくか、子どもの力をどう伸ばしていくか、子どもにどう吃音の事を教えていくか、などを専門家の講演会や先輩方のアドバイスを通して学んでいける場を作ることを目的としています。
東京大学スタタリング
2015年春に設立した吃音者のための学生サークルです。吃音者同士が交流し、吃音について理解を深めることを目的としています。吃音者学生同士の交流会や、当事者研究会、勉強会などを主な活動として予定しております
その他
Twitterやmixi、LINEなどのSNSで吃音のある方同士の交流を呼びかけているグループもあります。「当事者団体はハードルが高い」と悩んでいる方は、まずはSNSで交流をしてみるのも良いと思います。
エビデンスに基づいた吃音支援入門 [ 菊池良和 ]
|
コメント