社会福祉士とは、身体的・精神的・経済的なハンディキャップのある人から相談を受け、日常生活がスムーズに営めるように支援を行ったり、困っていることを解決できるように支えたりする専門職です。他分野の専門職などと連携して包括的に支援を進めたり、社会資源などを開発したりする役割も求められます。地域を基盤として、さまざまな場所で活躍しています。
社会福祉士の仕事内容は?
社会福祉士の仕事の範囲や対象は多岐にわたります。お年寄りや身体・知的障害者、ひとり親家庭などの相談にのり、それぞれの状況に応じた支援を行います。また、行政や医療機関など各関連施設をつなぐ役割も担います。
社会福祉士になるには?
社会福祉士は国が定める国家資格です。まずは受験資格を取得し、そのうえで国家試験に合格する必要があります。
受験資格を取得するには、大きく分けて4つの方法があります。
- 福祉系の4年制大学で指定科目を履修する
- 福祉系の短大で指定科目を履修し、実務を1~2年経験する
- 一般の4年制大学を卒業し、一般養成施設に1年以上通学する
- 一般の短大を卒業し、実務を1~2年経験し、一般養成施設に1年以上通学する
国家試験は、次の19科目(18科目群)より出題されます。合格基準では、「就労支援サービス」と「更生保護制度」をあわせて1科目群としています。なお、1~11までの11科目については、精神保健福祉士との共通科目となっています。
- 人体の構造と機能及び疾病
- 心理学理論と心理的支援
- 社会理論と社会システム
- 現代社会と福祉
- 地域福祉の理論と方法
- 福祉行財政と福祉計画
- 社会保障
- 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- 低所得者に対する支援と生活保護制度
- 保健医療サービス
- 権利擁護と成年後見制度
- 社会調査の基礎
- 相談援助の基盤と専門職
- 相談援助の理論と方法
- 福祉サービスの組織と経営
- 高齢者に対する支援と介護保険制度
- 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
- 就労支援サービス
- 更生保護制度
国家試験は年に1度実施され、合格率は2割台とかなりの難関です。しっかり勉強して試験に挑むようにしましょう。
主な就職先
社会福祉士は実に多くの職場で活躍します。
障害者支援施設、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、児童養護施設などの社会福祉施設、地域包括支援センター、児童相談所、福祉事務所、社会福祉協議会(社協)、病院、学校、地域生活定着支援センター、社会福祉協議会、社会福祉事務所、身体障害者福祉関係施設、知的障害者関係施設、精神障害者関係施設などなどです。
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