器質性構音障害の特徴と治療

構音障害

器質性構音障害とは、言葉を発音する器官に異常があり、正しい構音ができない状態のことを器質性構音障害と呼びます。

原因

器質性構音障害の原因の代表的なものは先天的なものでは口唇(顎)口蓋裂、後天的なものでは口腔や咽頭、舌のがん切除後の変形があげられます。

口唇(顎)口蓋裂は、胎生期に唇や上顎をつくる部分がくっつかず、裂けた状態で生まれてくる先天的な疾患で、日本では500人に1人の割合で生まれてきます。
唇だけが裂けている場合を口唇裂、口の中(上顎)だけが裂けている場合を口蓋裂、どちらとも裂けている場合を口唇(顎)口蓋裂といいます。

koushin1 koushin2 koushin3
片側不完全 片側完全 両側完全

治療

治療は状態にもよって異なりますが、哺乳の問題、唇や鼻の形態・顎の発育や噛み合わせの問題、発音の問題、中耳炎などの耳の病気の問題、心理的な問題など多岐に渡ります。そのため、口腔外科医や整形外科医、小児科医、耳鼻咽喉科医、歯科医、言語聴覚士などのチームアプローチが行われ、適切な時期に適切な手術や訓練を行うことが可能となっています。

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