風邪を引いて咳がひどく出た後、お酒を飲みすぎた後、カラオケで歌いすぎた後etc…のどを普段よりも酷使した後に「声が嗄れてガラガラになった」、「声が出なくなった」という経験はないでしょうか?
これらの症状は一時的なもので、数日したら元の声に戻りますが、症状が繰り返し出たり、継続して出たりした場合には「音声障害」と考えられます。
症状としては、年齢や性別から考えて声が異常に高いまたは低い、声がごわごわしているまたは弱々しい、息切れが多く長い発声ができない、など明らかに異常を感じる場合は音声障害です。
声の仕組み
声とは、以下のような過程を経て生成されます。
- 吸い込んだ空気を肺が吐き出し、その空気が声帯の間を通ります。
- 喉頭の調節により声帯が振動し、ことばの基となる音源を作ります。
- 最後に口腔や舌が動いて、声の音源を「あ」や「か」などの話しことばとしての「声」に変えていきます。
症状の分類
音声障害は、声帯の異常により「声帯の病変に基づく音声障害」、「声帯の運動障害に基づく音声障害」、「声帯に著変を認めない音声障害」の3つに分類されます。
声帯の病変に基づく音声障害
などなど
声帯の運動障害に基づく音声障害
声帯の著変を認めない音声障害
などなど
※この3つの分類に当てはまらない特殊な例として、喉頭摘出後の音声障害や気管切開例などがあります。