吃音症で精神障害者保健福祉手帳をとるにはどうしたらよいか

吃音

言葉をうまく出せない症状の吃音と障害者手帳について説明していきます。

相談は耳鼻科?精神科?


画像:発達障害のある小中高生向け 放課後等デイサービスhttps://www.teensmoon.com/

吃音症は「言葉を繰り返してしまう(連発)」「言葉が伸びてしまう(伸発)」「言葉が詰まって出ない(難発)」を主症状とする言葉の問題です。

以前は言葉の悩みのため耳鼻咽喉科が診断する領域と考えられておりましたが、日本では発達障害者支援法に明記されており、対象領域は精神科もしくは心療内科になります。

ただ、リハビリ職として吃音をサポートする言語聴覚士は、心療内科に勤務していない場合が多いです。リハビリ科や耳鼻咽喉科に所属しているので、症状の診断は心療内科、検査・訓練は言語聴覚士とした連携が必要です。

精神障害者保健福祉手帳

障害者手帳には3つの種類があります。

  • 身体障害者手帳
  • 療育手帳
  • 精神障害者保健福祉手帳

吃音で取得できる手帳は、精神障害者保健福祉手帳になります。

厚生労働省 みんなのメンタルヘルス総合サイト
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/3_06notebook.html

対象者

精神障害者保健福祉手帳は、何らかの精神疾患により、長期にわたり日常生活又は社会生活への制約がある方を対象としています。さらに、その精神疾患による初診から6ヶ月以上経過していることが必要になります。
ですので、吃音単独もしくは吃音が原因での精神疾患があり、日常生活や社会生活が困難であることを心療内科の先生に診断してもらいます。

等級

精神障害者保健福祉手帳の等級は、1級から3級まであります。

  • 1級 精神障害であって、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの(概ね障害年金1級に相当)
  • 2級 精神障害であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの(概ね障害年金2級に相当)
  • 3級 精神障害であって、日常生活若しくは社会生活が制限を受けるか、又は日常生活若しくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度のもの(概ね障害年金3級に相当

障害者手帳取得は個人の判断

患者さんの団体等でお話を聞くと、障害者手帳の取得に前向きな方・前向きでない方それぞれいます。
皆さん、ご自分なりのお考えがあり、生活の大変さもそれぞれ異なります。障害者手帳取得については、主治医の先生とよく話し合って進めましょう。

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