第101問誤っているのはどれか。
- 言語聴覚障害学はアメリカにおいて約80年の歴史を有している。
- 我が国では言語聴覚士法は平成6年に制定された。
- 我が国では言語聴覚士法制定後に言語聴覚士の職能団体が発足した。
- 20世紀初めに音声言語医学の国際学会が設立された。
- 我が国での言語聴覚障害児の教育的措置はろう教育が最も早い。
第102問言語聴覚士について誤っているのはどれか。
- 言語聴覚士名簿への登録が免許となる。
- 補聴器装用訓練は診療補助行為である。
- 言語聴覚障害があるものに主治医があるときはその指導を受けなければならない。
- 退職後は守秘義務が消滅する。
- 守秘義務に違反したものは50万円以下の罰金に処せられる。
第103問正しいのはどれか。
- 失名詞失語は意味記憶の障害である。
- 音声障害は音韻処理の障害である。
- 自閉症では語用論的側面の問題は生じない。
- 運動障害性構音障害では音位転換が生じる。
- 痴呆ではコミュニケーションに問題が生じる。
第104問評価・診断の理念で誤っているのはどれか。
- 症状の発生原因について判断することが目的の1つである。
- 障害に関する過去のデータは診断上重要である。
- 測定と評価とは同義である。
- 障害構造から仮説を設定し検証を重ねる。
- 倫理的配慮が必要である。
第105問誤っている組み合せはどれか。
- 言語機能検査 ーー WAB
- 構音評価 ーー RSST
- 新生児聴力検査 ーー DPOAE
- 知能検査 ーー WISC-Ⅲ
- 音声評価 ーー GRBAS
第106問言語聴覚療法について誤っている組み合せはどれか。
- 実用的コミュニケーション訓練 ーー AAC
- 環境調整 ーー 刺激法
- 機能訓練 ーー 構音訓練
- 社会参加支援 ーー 職種間連携
- 心理面の援助 ーー 共感
第107問AACについて誤っているのはどれか。
- 複数のコミュニケーション手段を併用する。
- 表情はコミュニケーションの手段となる。
- ノンバーバル・コミュニケーションに限られる。
- 残存するコミュニケーション・ルートを活用する。
- コミュニケーション環境を調整する。
第108問構音障害と失語との鑑別に有用なのはどれか。
a.呼称
b.発語
c.復唱
d.音読
e.書字
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第109問純粋失読はどの血管の閉塞で起こるか。
- 前大脳動脈
- 中大脳動脈
- 後大脳動脈
- 脳底動脈
- 椎骨動脈
第110問語義失語を最も呈しやすいのはどれか。
- アルツハイマー型痴呆
- ピック病
- パーキンソン病
- クロイツフェルト-ヤコブ病
- 単純ヘルペス脳炎
第111問発話に接近行為がみられるのはどれか。
- ブローカ失語
- ウェルニッケ失語
- 伝導失語
- 健忘失語
- 超皮質性感覚失語
第112問反響言語を起こすのはどれか。
- ブローカ失語
- ウェルニッケ失語
- 伝導失語
- 超皮質性感覚失語
- 全失語
第113問純粋語唖の発語症状として正しいのはどれか。
a.声の異常はない。
b.誤りに一貫性がない。
c.置換がみられる。
d.単音節の繰り返しに障害がある。
e.プロソディ障害はない。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第114問失読失書の責任病巣はどれか。
- 前頭葉
- 頭頂葉
- 側頭葉
- 後頭葉
- 被殻
第115問文字数効果を示すのはどれか。
- 純粋失書
- 純粋失読
- 失読失書
- 深層性失読
- 表層性失書
第116問失語症の予後要因として最も重要なのはどれか。
- 年齢
- 性別
- 教育レベル
- 心理的適応
- 性格傾向
第117問単一事例研究法について誤っているのはどれか。
- 訓練効果をもたらす変数の特定に有効である。
- 訓練効果の定量的測定を可能にする。
- 対照群が不要である。
- 非訓練期間と訓練期間とを設定する。
- 得られた知見は他の症例にも一般化できる。
第118問失語症者に適切な前刺激を与えることによって障害された言語機能の促通を図るのはどれか。
- 刺激法
- 遮断除去法
- 機能再編成法
- 言語行動変容法
- モダリティ別訓練法
第119問失語症者の心理・社会的面の援助について誤っているのはどれか。
- 失語者や家族が障害を受容し障害に適応できるように働きかけることを目的とする。
- 全ての失語症者とその家族とが対象となる。
- 援助の必要な時期はリハビリテーションの過程の一定期間に限定される。
- ボランティアグループ、友の会、関連職種との連携が有用である。
- 実用的コミュニケーションの援助が果たす役割が大きい。
第120問後天性小児失語について誤っているのはどれか。
- 予後の要因には発症年齢、脳損傷部位が含まれる。
- 成人の失語症タイプにほぼ対応する。
- 日常会話レベルまでの回復は早い。
- より高度の言語発達は遅れる。
- 注意・多動性障害を示す例はまれである。
第121問大脳側性化の組み合せはどれか。
- 両眼の右視野 ーー 左後頭葉
- 右上肢の運動 ーー 左前頭葉
- 両上肢の行為 ーー 左頭頂葉
- 左上肢の触覚 ーー 右頭頂葉
- 右下肢の触覚 ーー 左頭頂葉
第122問容量が小さいのはどれか。
- 即時記憶
- 近時記憶
- 遠隔記憶
- 意味記憶
- 自伝的記憶
第123問特定の感覚モダリティにおける認知の障害でないのはどれか。
- 視覚失認
- 聴覚失認
- 触覚失認
- 相貌失認
- 病態失認
第124問観念運動失行で障害されるのはどれか。
- 上肢の挙上
- 把握動作
- 運動の維持
- 自然な肢位
- 慣習的行為
第125問前頭葉機能検査はどれか。
- Rey複雑図形検査
- コース立方体組合わせテスト
- WCST(Wisconsin Card Sorting Test)
- DSM-IV
- ICD-10
第126問長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)で痴呆を評価するとき除外しておくのはどれか。
a.失語
b.失行
c.失見当識
d.構成障害
e.せん妄
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第127問高次脳機能障害のリハビリテーションで正しい組み合せはどれか。
- 病態失認 ー? 呼称訓練
- 遂行機能障害 ーー 着衣動作訓練
- 観念運動失行 ーー 利き手の交換
- 前向性健忘 ーー スケジュール表の利用
- 半側空間無視 ーー 行動範囲の早期拡大
第128問発達の遅れを示唆するのはどれか。
- 5か月で母親の声を聞き分ける。
- 8か月でイナイナイバーをしてみせる。
- 10か月でバイバイをして見送る。
- 14か月で何にでも「マンマンマ」と言う。
- 18か月で好きな玩具を指さす。
第129問3歳児の言語発達で異常とされるのはどれか。
- 2語文はないが表出語彙は20を越える。
- 大きい・小さいを区別できる。
- 2語文の復唱ができる。
- 「3つ」は分からないが「1、2、3」と数える。
- ままごと、怪獣ごっこをしたがる。
第130問誤っている組合わせはどれか。
- 脳形成障害 ーー 先天性水頭症
- 先天性代謝異常 ーー フェニルケトン尿症
- 染色体異常 ーー ダウン症候群
- 低出生体重 ーー 脳室周囲白質軟化
- 神経変性疾患 ーー ターナー症候群
第131問脳性麻痺について誤っている組み合せはどれか。
- 痙直型対麻痺 ーー 算数障害
- アテトーゼ型麻痺 ーー 難聴
- 低緊張型麻痺 ーー 知的障害
- 混合型麻痺 ーー 嚥下・構音障害
- 失調型麻痺 ーー 運動性失語
第132問広汎性発達障害児の言語発達で顕著に障害されるのはどれか。
a.音韻
b.語彙
c.統語
d.意味
e.語用
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第133問自閉症幼児の行動特徴として正しいのはどれか。
a.動作模倣をする。
b.決まった手順を好む。
c.機械類に関心を示す。
d.視覚的判断力が高い。
e.母親に愛着行動を示す。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第134問1歳6か月健康診査で「名前を呼んでも振り向かない」という特徴があったとき疑われるのはどれか。
a.知的障害
b.アスペルガー症候群
c.構音障害
d.流暢性障害
e.多動性障害
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第135問前言語期の幼児で言語獲得能力の高さを示す指標はどれか。
a.ポインティング
b.ショウイング
c.道具の使用
d.喃語の出現
e.文字への興味
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第136問正しい組合わせはどれか。
- WPPSI ーー 成人用知能検査
- ITPA ーー 語音明瞭度検査
- K-ABC ーー 構音産出力検査
- PVT ーー 表現語彙力検査
- WISC-Ⅲ ーー 小児用知能検査
第137問重症心身障害児について誤っているのはどれか。
- 言語理解の評価はリラックスさせた状態で行う。
- 表出言語がなくても理解があればAACを導入する。
- 嚥下障害は呼吸機能の悪化をきたす。
- IQ50以下の児をいう。
- 繰り返し話かけてゆっくり反応を待つ。
第138問ことばの遅れの情報収集で誤っている組み合せはどれか。
- 生活歴 ーー 食事行動の状態
- 現病歴 ーー 言語理解の様子
- 発達歴 ー? 保護者の生活水準
- 既往歴 ーー 中耳炎患
- 家族歴 ーー 兄の言葉の遅れ
第139問問題項目が年齢段階ごとに構成されているのはどれか。
- K-ABC
- WPPSI
- WISC-Ⅲ
- WISC-R
- 田中・ビネー知能検査
第140問絵カードに反応しない子どもに適した言語検査はどれか。
- 〈S-S法〉
- ITPA
- インリアル
- 質問-応答関係検査
- PVT
第141問発達段階について誤っている組み合せはどれか。
- 前言語期 ーー 共同注視の発達
- 単語獲得期 ーー 語の拡張的使用
- 幼児期前期 ーー 物事の理由の説明
- 幼児期後期 ーー 音韻意識の成長
- 学童期 ーー 具象から抽象的意味へ
第142問幼児期前期の言語指導で適切なのはどれか。
- 弁別学習
- AAC
- 音節分解
- 模倣遊び
- 会話訓練
第143問語用論的アプローチはどれか。
a.文脈設定型指導法
b.コミュニケーションボード法
c.マカトン法
d.発話模唱法
e.インリアル
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第144問正しい組み合せはどれか。
a.難聴 ーー 動作的知能に遅れはない
b.知的障害 ーー 適応技能の獲得が遅れる
c.自閉症 ーー 運動機能の発達が遅れる
d.脳性麻痺 ーー プロソディの障害はない
e.学習障害 ーー 学習面以外の問題はない
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第145問自閉性障害の指導として適切でないのはどれか。
- こだわりを抑制せずに行動の背景を考えて解決していく。
- 作業や日常動作の手順を具体的に図示する。
- ロールプレイやアニメを使って相手の気持ちに気付かせる。
- 一人で好きなことに没頭させて安心感を育てる。
- スケジュールの変更をカレンダーで示す。
第146問学習障害にみられる特徴はどれか。
a.落ち着きのなさ
b.順調な社会性発達
c.知能障害
d.言語発達遅滞の既往
e.手指の不器用さ
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第147問8歳の知的障害児の文字学習プログラムの立案で必要度が高いのはどれか。
a.脳波検査
b.言語検査
c.知能検査
d.行動観察
e.環境調査
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第148問誤っているのはどれか。
- 急性声門下喉頭炎は幼児に好発する。
- 急性喉頭蓋炎は進行すると窒息死する。
- 特発性反回神経麻痺は自然治癒する。
- 声帯ポリープの原因は出血である。
- ポリープ様声帯は喫煙が誘引となる。
第149問喉頭肉芽腫について誤っているのはどれか。
- 気管内挿管麻酔後に好発する。
- 胃食道逆流の合併症となる。
- 咽喉頭の違和感や閉塞感を生じる。
- 誤嚥をきたす。
- 嗄声をきたすことはまれである。
第150問小児嗄声について正しいのはどれか。
- 片側声帯に結節を認める。
- 女児に多い。
- 変声期特有の音声障害である。
- 変声期を経過すると軽快する。
- 放置すると乳頭腫が発生する。
第151問誤っている組み合せはどれか。
- GRBAS評価 ーー 嗄声の程度
- ストロボスコピ ーー 声帯振動の基本周波数
- 空気力学的検査 ーー Phonation Quotient
- 喉頭筋電図 ーー 神経伝導速度
- サウンドスペクトログラフィ ーー 基本周波数のゆらぎ
第152問誤っているのはどれか。
- 喉頭筋電図検査は輪状披裂関節脱臼症の鑑別に有用である。
- 喉頭ファイバースコピーは痙攣性発声障害の鑑別に有用である。
- 喉頭ストロボスコピーでは声帯の硬化性病変を検出できる。
- 喉頭CT検査は早期声帯癌の検出に有用である。
- 嗄声では倍音成分が減少する。
第153問心因性失声症について正しいのはどれか。
a.心理的要因の詳細な検討は初診時に行う。
b.声の衛生指導を優先しない。
c.咳払いを利用した発声の誘導が有効である。
d.構音訓練が有効である。
e.ファルセットでは正常発声が可能である。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第154問食道発声について正しいのはどれか。
a.空気摂取は一回で行うように訓練する。
b.口腔囁語は食道発声の獲得を促進する。
c.発声時には気管孔から強く呼気を出すように指示する。
d.注入法による空気摂取では口腔内圧が上がる。
e.ハ行音の生成は難しい。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第155問機能性構音障害の予後推定の指標として最も重要なのはどれか。
- 発語器官の運動能力
- 被刺激性
- 語音弁別能力
- 誤り音の種類
- 年 齢
第156問側音化構音を検出しやすいのはどれか。
a.「ひこうき」
b.「パンダ」
c.「わかった」
d.「マッチ」
e.「みどり」
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第157問[sa??](サル)を[ta??](タル)、[semi]を[temi]と表出した6歳児が、[?abondama](シャボンダマ)を[sabondama](サボンダマ)と表出した場合に障害されているのはどれか。
- 言語発達
- 語想起
- 聴知覚
- 音韻生成
- 音韻プロセス
第158問口蓋化構音について正しいのはどれか。
- 自然治癒しにくい。
- 歯列の矯正と同時に訓練する。
- 左利きに多い。
- 舌小帯短縮症に合併する。
- 男児より女児に多い。
第159問/t/が/k/に置換している場合の訓練に有効なのはどれか。
a.歯間音の利用
b.blowingの強化
c.鼻息鏡の使用
d.遅延聴覚反応(DAF)の利用
e.舌の脱力の促進
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第160問アデノイドについて誤っているのはどれか。
- 肥大は滲出性中耳炎の原因になる。
- 肥大は閉鼻声の原因になる。
- 学童期以降は加齢とともに小さくなる。
- ワルダイエル輪を構成する。
- 口蓋裂がある場合、切除は禁忌である。
第161問舌について構音に必要でない条件はどれか。
- 舌尖の運動性
- 形態変化能
- 運動の速さ
- 軟口蓋との接触能
- 口唇より前方への挺出
第162問正しいのはどれか。
- 小脳病変では努力性発声がみられる。
- パーキンソン病では小声になる。
- 球麻痺と偽(仮)性球麻痺の構音障害には明らかな差がある。
- 片側迷走神経麻痺は高度な構音障害をきたす。
- 筋萎縮性側索硬化症では声の強さの変動が顕著である。
第163問軟口蓋の運動障害について誤っているのはどれか。
- 両側性核上麻痺でみられる。
- 嚥下障害の原因になる。
- 口蓋帆挙筋の麻痺でみられる。
- カーテン徴候がみられる。
- 球麻痺型重症筋無力症に随伴する。
第164問偽(仮)性球麻痺の症状でないのはどれか。
- 舌の萎縮
- 強迫泣き
- 流 涎
- 努力性嗄声
- 下顎反射亢進
第165問Oral diadochokinesis で検出されるのはどれか。
a.筋力の程度
b.速さの程度
c.速さの変動
d.声の大きさの変動
e.呼気圧の変動
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第166問嚥下機構について誤っているのはどれか。
- 延髄弧束核は末梢感覚情報が収束する。
- 延髄疑核に運動ニューロンが存在する。
- 上喉頭神経内枝は迷走神経の分枝である。
- 舌咽神経は末梢感覚を伝えて嚥下を惹起する。
- 甲状咽頭筋は嚥下時に食道入口部を弛緩させる。
第167問頭頚部悪性腫瘍術後の嚥下機能に影響しないのはどれか。
- 高 齢
- 放射線治療
- 喉頭蓋切除
- 舌根切除
- 頚部郭清
第168問誤嚥患者について誤っているのはどれか。
- ACE阻害薬の投与は避ける。
- 胃食道逆流があればプロトンポンプ阻害薬を投与する。
- 口腔内を清潔にする。
- 食事で半座位をとらせる。
- むせを訴えなくても誤嚥はみられる。
第169問嚥下圧検査について正しいのはどれか。
a.鼻腔・咽頭を麻酔してから行う。
b.食道入口部は持続的に陽圧である。
c.中咽頭圧が低下していれば輪状咽頭筋切断の適応がある。
d.嚥下の誘発にはゼリーやプリンを用いる。
e.誤嚥が高度な患者でも実施できる。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第170問嚥下訓練について誤っている組み合せはどれか。
- 嚥下反射惹起障害 ーー 咽頭のアイスマッサージ
- 軟口蓋運動障害 ーー 頚部前屈
- 舌根運動障害 ーー 努力嚥下
- 喉頭挙上障害 ーー メンデルソン手技
- 喉頭閉鎖障害 ーー 息止め嚥下
第171問口腔癌切除後の嚥下障害について正しいのはどれか。
- 舌可動部部分切除では再建しなくても誤嚥をきたさない。
- 舌亜全摘後に再建を行えば誤嚥をきたさない。
- 舌亜全摘後の再建舌を小さくして食物の通過を促進する。
- 舌の患側と口腔底とを切除しても誤嚥をきたさない。
- 気管切開孔を閉鎖するまで嚥下直接訓練を行わない。
第172問嚥下機能改善手術について正しいのはどれか。
a.気管切開は同時に行わない。
b.輪状咽頭筋切断は偽(仮)性球麻痺には行わない。
c.喉頭挙上術は胸骨舌骨筋切断と同時に行う。
d.手術前から嚥下訓練を行う 。
e.喉頭挙上術後には食道入口部が開大する。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第173問嚥下機能改善手術でないのはどれか。
- 咽頭弁形成
- 咽頭縫縮
- 気管開窓
- 声帯内方移動
- 輪状咽頭筋切断
第174問吃音について正しいのはどれか。
a.ブロック時の声門の状態は一定ではない。
b.囁き声では症状が軽くなる。
c.重症度と適応効果の高さは一致する。
d.遅延聴覚反応(DAF)で抑揚が変化する
。e.流暢性の般化には朗読が有効である。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第175問吃音の鑑別で正常範囲の非流暢性とされるのはどれか。
a.音の挿入
b.語の言い換え
c.音の引きのばし
d.音や音節の繰り返し
e.発声の中断
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第176問吃音児への対処として適切でないのはどれか。
- 養育者による吃症状の記録
- 身体的ストレスの除去
- 家族の発話速度の調整
- 養育者との会話時間の確保
- 流暢性促進訓練
第177問成人対新生児の外耳道長の比率はどれか。
- 4対1
- 4対3
- 3対1
- 3対2
- 2対1
第178問乳幼児の難聴が原因となる障害はどれか。
a.言語発達遅滞
b.構音障害
c.情緒障害
d.学習障害
e.平衡機能障害
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第179問聴性脳幹反応について正しいのはどれか。
- 感音難聴が疑われる場合、骨導刺激を用いる。
- 非検耳のマスキングは行わない。
- 聴力レベル推定の指標は第V波である。
- 検査音はスピーカから与える方がよい。
- 臨床的には500Hz、2000Hzの検査音を用いる。
第180問乳幼児聴覚検査として適切でないのはどれか。
- 聴性行動反応検査(BOA)
- 条件詮索反応聴力検査(COR)
- 語音聴力検査
- 遊戯聴力検査
- 聴性誘発反応検査
第181問虹彩が青色で感音難聴を呈するのはどれか。
- Alport 症候群
- Treacher Collins 症候群
- Usher 症候群
- Cornelia de Lange 症候群
- Waardenburg 症候群
第182問難聴の周生期危険因子の中で最も重要なのはどれか。
- 高カリウム血症
- 高カルシウム血症
- 高ビリルビン血症
- 高血圧
- 高血糖
第183問聴覚障害児のコミュニケーション・モードの選択で参考にしないのはどれか。
- 障害程度
- 診断時期
- 教育環境
- 同胞数
- 認知発達
第184問聴覚障害児の言語障害教育の方法でないのはどれか。
- 自然法
- 統括法
- 母親法
- 文法法
- 構成法
第185問騒音下での聴取改善を目的とするのはどれか。
a.FM式補聴器
b.磁気誘導ループシステム
c.赤外線送受信システム
d.挿耳式補聴器
e.屋内信号装置
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第186問後迷路性難聴が疑われるのはどれか。
a.一過性閾値上昇
b.ティンパノグラムB型
c.純音オージオグラムc5dip
d.補充現象陽性
e.聴性脳幹反応で第I-III波間潜時延長
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第187問純音聴力検査で左の気道聴力を表す記号はどれか。
- ○
- ×
- [
- ]
- □
第188問自記オージオメトリー検査で心因性難聴が疑われるのはどれか。
- Jerger 1型
- Jerger 2型
- Jerger 3型
- Jerger 4型
- Jerger 5型
第189問語音聴力検査について正しいのはどれか。
- 純音聴力検査が不可能な場合に用いる。
- 閾値上検査ではない。
- 日本工業規格で定められた語表を用いる。
- 語音聴取閾値は50%の正答率が得られるレベル(dB)である。
- 語音弁別検査は聞き取り時間の速さを調べる。
第190問sisi検査陽性のときの障害部位はどれか。
- 鼓膜
- 耳小骨
- ラセン器
- 三半規管
- 蝸牛神経
第191問聴性誘発反応検査について正しいのはどれか。
- 覚醒時の検査は信頼性に欠ける。
- 反復検査での反応の再現性を確認する。
- 防音室で行う必要はない。
- 音刺激は純音を用いる。
- 針電極を用いる。
第192問老人性難聴について正しいのはどれか。
- 騒音職場の従事者では進行が速い。
- 語音明瞭度の低下は軽度である。
- 中枢聴覚路の退行変性が主な原因である。
- 個体差は認められない。
- 聴力像は高音漸傾型を示す。
第193問聴性脳幹反応の第V波の主な起源はどれか。
- 蝸牛神経核
- 台形体核
- 上オリーブ核
- 下丘
- 聴皮質
第194問読話について誤っているのはどれか。
- 聴覚との併用効果がある。
- 口型の種類は14~15である。
- 同口型語による読み誤りが起こる。
- 口型で濁音と清音とが区別できる。
- 同じ音でも前後音による口型変化がある。
第195問聴覚障害者の日常の相互コミュニケーションに有効なのはどれか。
a.電子メール
b.ファックス
c.文字デコーダー
d.リソースノート
e.補聴器
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
第196問高齢難聴者の特徴でないのはどれか。
- 相手の発話速度の影響を受けやすい。
- 補聴器の扱いに困難が多い。
- 聴力に比し語音聴取能が悪い。
- 社会的役割の回復を訴える。
- 聞こえないことを家族が訴える。
第197問言語習得前に失聴した聴覚障害者を日常的に支援するのはどれか。
a.手話通訳者
b.要約筆記者
c.言語聴覚士
d.耳鼻咽喉科医師
e.ピアグループ
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
第198問我が国の成人難聴者に対する人工内耳適応基準でないのはどれか。
- 年齢は18歳以上
- 両側60dB以上の難聴
- 補聴器装用効果の少ない者
- 活動性の中耳炎があるものは禁忌
- 聴覚中枢の障害があるものは禁忌
第199問補聴器の適合判定検査として適切でないのはどれか。
- 純音聴力検査
- 語音聴力検査
- 内耳機能検査
- 不快閾値検査
- 聴性誘発反応検査
第200問先天性盲ろう児の評価・指導内容として適切でないのはどれか。
- 空間定位の評価
- 探索行動の促進
- 触り癖の矯正
- 応答関係の促進
- 触覚・振動覚による受信評価