第1問 正しいのはどれか。
1. 医療過誤とは、医療行為中に発生した事故のことをいう。
2. インシデンタルレポートとは、患者に実害があった場合の報告書である。
3. 医療過誤の責任は医療機関開設者にあり、医療行為者個人にはない。
4. 医療過誤の行政責任は、医療機関の監督者である地方自治体が負う。
5. すべての医療機関には医療安全に関する職員研修が義務づけられている。
第2問 正しい組み合せはどれか。
1. 中枢神経 - 外胚葉
2. 心血管系 - 内胚葉
3. 肝・胆道系 - 中胚葉
4. 骨格 - 外胚葉
5. 骨格筋 - 内胚葉
第3問 正しいのはどれか。
1. 気管の長さは約20cmである。
2. 気管支と気管軸のなす角は右より左で大きい。
3. 右肺は2葉からなる。
4. 肺葉は12の肺区域に分けられる。
5. 肺胞で取り込まれた酸素は肺動脈で運び出される。
第4問 正しいのはどれか。
1. 眼球運動を司るのは動眼神経と外転神経の2つである。
2. 顔面の知覚を司るのは顔面神経である。
3. 舌の後部1/3の味覚を司るのは舌咽神経である。
4. 反回神経は副神経から分枝する。
5. 上喉頭神経は舌下神経から分岐する。
第5問 正しい組み合せはどれか。
1. 筋緊張性ジストロフィー - X連鎖劣性遺伝
2. 血友病A - 常染色体劣性遺伝
3. デュシェンヌ型筋ジストロフィー - 常染色体優性遺伝
4. ハンチントン病 - X連鎖劣性遺伝
5. フェニルケトン尿症 - 常染色体劣性遺伝
第6問 脳性麻痺について正しいのはどれか。
1. 出生までに受けた脳の障害により麻痺である。
2. 知的障害を合併するものは脳性麻痺に含めない。
3. 低出生体重児は脳性麻痺の発生頻度が高くなる。
4. 運動障害としては弛緩性麻痺が7割を占める。
5. 嚥下障害はあっても成長に伴って改善する。
第7問 能力低下の評価法はどれか。
1. Functional Independence Measure(FIM)
2. Mini-Mental State Examination(MMSE)
3. Brunnstrom Stage
4. Manual Muscle testing(MMT)
5. Short form-36(SF-36)
第8問 滲出性中耳炎について正しいのはどれか。
a.小児では片側罹患例が多い。
b.上咽頭癌の症状の一つである。
c.幼児期の難聴の原因で最も多い。
d.感音難聴を呈する。
e.ティンパノグラムはC型が多い。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第9問 口蓋裂一次手術で再建されるのはどれか。
1. 口蓋帆挙筋の機能
2. 口蓋帆張筋の機能
3. 咽頭収縮筋に機能
4. 口輪筋の機能
5. 耳管咽頭筋の機能
第10問 末梢性顔面神経麻痺の症状はどれか。
1. 開口障害
2. 嚥下障害
3. 開瞼障害
4. 流涎
5. 眼球運動障害
第11問 気管支喘息で見られるのはどれか。
a.肺活量の増加
b.動脈血酸素分圧の上昇
c.一秒率の低下
d.起座呼吸
e.吸気性喘息
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第12問 肥満の合併症でないのはどれか。
1. 糖尿病
2. 脂質異常症
3. 多血症
4. 高血圧症
5. 睡眠時無呼吸症候群
第13問 一過性虚血発作の症状でないのはどれか。
1. 便・尿失禁
2. 一過性黒内障
3. 同名性半盲
4. 失語
5. 小脳性運動失調
第14問 乳児の発達と成長について誤っているのはどれか。
1. 頭囲の増大は生後1ヶ月が著しい。
2. 頸定は生後2か月ころまでにみられる。
3. 1歳ころに始歩がある。
4. 有意味語は1歳過ぎからみられる。
5. 満期患児の体重は1歳時に出生時の約3倍になる。
第15問 せん妄状態の患者について正しいのはどれか。
1. 幻聴は現れない。
2. 見当識は保たれる。
3. 身体疾患は認めない。
4. 疼痛剌激に反応しない。
5. 動揺性の経過をたどる。
第16問 正しい組み合せはどれか。
1. うつ病 - 血統妄想
2. 強迫性障害 - 恋愛妄想
3. パニック障害 - 嫉妬妄想
4. 統合失調症 - 注察妄想
5. 前頭側頭型認知症 - もの盗られ妄想
第17問 う蝕について誤っているのはどれか。
1. 頬唇面歯頸部に好発する。
2. 口腔常在菌によって起こる。
3. エナメル象牙境で側方に拡大する。
4. う蝕の深さは歯髄の生死に関係する。
5. う蝕の進行によって歯の動揺が強くなる。
第18問 シェーグレン症候群について正しいのはどれか。
1. 両側性の難聴がみられる。
2. 顔面神経麻痺がみられる。
3. 耳下腺に唾石症が生じる。
4. 唾液腺の硬結がみられる。
5. 男性に好発する。
第19問 発話時の呼吸について正しいのはどれか。
1. 声の高さの調節に呼気圧は無関係である。
2. 声の強さは声門下圧に反比例する。
3. 吸気相に比べて呼気相が長い。
4. 無声子音生成時に呼気は停止する。
5. 持続発声時に呼気筋は収縮を持続する。
第20問 オトガイ舌筋の筋活動が最も大きいのはどれか。
1. /a/
2. /i/
3. /u/
4. /e/
5. /o/
第21問 アブミ骨筋反射で正しいのはどれか。
a.乳幼児では生じない。
b.鼓膜張筋の収縮で生じる。
c.同側反射と対側反射とがある。
d.反射弓の遠心路は顔面神経である。
e.反射閾値は聴力レベルと一致する。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第22問 後迷路性難聴で正しいのはどれか。
1. 混合難聴を呈する。
2. 補充現象は陽性である。
3. 語音明瞭度は低下する。
4. 耳音響放射は検出されない。
5. 聴性脳幹反応は正常である。
第23問 左大脳半球外側面を図に示す。誤っている組み合わせはどれか。
1. a - 海馬
2. b - ブローカ野
3. c - 一次運動野
4. d - ウェルニッケ野
5. e - 一次視覚野
第24問 エピソード記憶に関連しないのはどれか。
1. 島回
2. 視床
3. 乳頭体
4. 海馬傍回
5. 前脳基底部
第25問 感覚遮断によって生じるのはどれか。
a.暗順応
b.刺激般化
c.幻覚
d.記憶力の減退
e.覚醒水準の昂進
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第26問 社会的学習に関係ないのはどれか。
1. 模倣
2. メタ認知
3. モデリング
4. 代理強化
5. 規範の取り込み
第27問 記憶について正しいのはどれか。
a.忘却は最初ゆっくり進むが時間の経過とともに速くなる。
b.Miller.G.Aは自分を被験者にして代表的な忘却曲線を得た。
c.試験勉強をした後、 すぐ寝たほうが良いのは順向干渉がないからである。
d.記憶痕跡が失われることによって忘却が生じるとする説は減衰説と呼ばれる。
e.課題によって効果的な記憶の方略は異なる。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第28問 除数尺度上のデータはどれか。
1. 学籍番号
2. 4段階評定の値
3. 反応時間
4. 経験年数
5. 出身学部のコード
第29問 新たに作成した抑うつ尺度の妥当性の指標として適切なのはどれか。
a.既存の尺度との相関
b.面接による評価との相関
c.尺度を二分割した時の得点の相関
d.各項目の得点と合計得点との相関
e.2回実施した得点の相関
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第30問 神経性無食欲症について誤っているのはどれか。
a.患者は自分の体重が過度に軽いことを認めている。
b.入院治療は不要である。
c.患者は体重の増加を防ぐために排出行動を行う。
d.無月経が生じる。
e.気分の落ちこみを伴う。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第31問 精神疾患の診断基準はどれか。
1. WAIS – III
2. MMPI-II
3. BDI-II
4. DSM-IV-TR
5. STAI
第32問 投影法でないのはどれか。
1. Y-G性格検査
2. TAT
3. ロールシャッハ・テスト
4. バウムテスト
5. P-Fスタディ絵画欲求不満テスト
第33問 適伝対環境の問題に関係ないのはどれか。
1. 家系研究
2. 野生児研究
3. 双生児研究
4. 未熟児発達研究
5. 社会的隔離児研究
第34問 正しい組み合せはどれか。
1. 保存実験 - 初期環境の重要性
2. 誤信念課題 - 心の理論
3. 選好注視法 - 社会的参照
4. 三つ山課題 - 奥行き知覚
5. 視覚的断崖の実験 - 自己中心性
第35問 Erikson,E.Hの心理社会的発達段階論について正しいのはどれか。
1. 7つの段階を設定している。
2. 発生的知能観を基礎としている。
3. 乳児期から青年期までを対象としている。
4. 青年期の発達課題は自我同一性の獲得である。
5. 老年期には孫とのかかわりを通して世代性を獲得する。
第36問 前舌母音はどれか。
a. [e]
b. [a]
c. [o]
d. [i]
e. [y]
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第37問 口音か鼻音かを決定する器官はどれか。
1. 硬口蓋
2. 口蓋垂
3. 口蓋帆
4. 咽頭
5. 喉頭
第38問 「さんぽ(散歩)」の「ん」の音として現れ得るのはどれか。
a. [m]
b. [m]
c. [n]
d. [ ]
e. [N]
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第39問 共通語(東京方言)で「あおいうみをみる(青い海を見る)」を強調せずに一続きに発音したときの基本周波数(ピッチ)曲線の概形として適切なのはどれか。
第40問 ホルマントと無関係な音波の性質はどれか。
1. 干渉
2. 放射
3. 反射
4. 音速
5. 波長
第41問 線形システムについて誤っているのはどれか。
1. 入力信号の大きさを10倍にすると出力も10倍になる。
2. 入力信号の大きさが零であれば出力も零になる。
3. 入力信号が純音であれば出力も純音になる。
4. 入力信号の周波数は出力でも変わらない。
5. 入力信号の波形は出力でも変わらない。
第42問 1000Hzの純音波形から切り出した1ミリ秒分の音について正しいのはどれか。
1. 1000Hzの高さに聞こえる。
2. 1000Hzより高く聞こえる。
3. 1000Hzより低く聞こえる。
4. クリック音のように聞こえる。
5. 白色雑音のように聞こえる。
第43問 言語の性質として認められないのはどれか。
1. 恣意性
2. 線状性
3. 反射性
4. 二重性
5. 有契性
第44問 派生の例として正しいのはどれか。
a.真空
b.真面目
c.写真
d.真偽
e.真意
第45問 文法的な働きの異なる助詞はどれか。
1. も
2. こそ
3. ばかり
4. より
5. しか
第46問 音便形ではないのはどれか。
a.書いて
b.詫びて
c.押して
d.読んで
e.買って
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第47問 正しいのはどれか。
1. 事物全体制約は文法の獲得に関係する。
2. ことば表出は理解に先行する。
3. 2語文の出現は表出語彙数と関係が深い。
4. 即時マッピング(fast mapping)は初語の出現に関係する。
5. ディスコースの能力は音韻意識が基礎となる。
第48問 間接援助技術はどれか。
a.スーパービジョン
b.グループワーク
c.ソーシャルアクション
d.コミュニティワーク
e.カウンセリング
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第49問 特別支援学校の対象者はどれか。
a.病弱者
b.聴覚障害者
c.言語障害者
d.情緒障害者
e.肢体不自由者
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第50問 言語聴覚士法第二条が規定する言語聴覚士の援助対象者はどれか。
a.発達障害のある者
b.平衡機能に障害のある者
c.言語機能に障害のある者
d.音声機能に障害のある者
e.聴覚に障害のある者
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第51問 正しいのはどれか。
1. 突発性難聴は中耳の病変を原因とする。
2. 純粋語?では文字言語の音読と理解は保たれる。
3. 広汎性発達障害の診断基準は感覚過敏を含む。
4. 失調性構音障害は不随意運動を伴う。
5. 発達性吃音の有病率は約0.1%である。
第52問 評価・診断について正しいのはどれか。
1. 総合的検査の実施は不可欠である。
2. 間接的情報は障害の有無の判断に不要である。
3. 情報の統合と分析が必要である。
4. 個人的な背景は重症度の判断に不要である。
5. 予後予測が目的である。
第53問 適切なのはどれか。
a.正規分布しない吃頻度データをノンパラメトリック検定で検討した。
b.指導法の効果を検証するために、指導効果に差がないことを帰無仮説とした。
c.単一症例で指導前後の失語指数の変化をχ2検定で検討した。
d.生活年齢と平均発話長との関連を因子分析で検討した。
e.知能指数で統制した自閉症児とダウン症児各3名の獲得語彙数をt検定で比較した。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第54問 言語聴覚士法が規定するのはどれか。
a.業務従事中に知りえた情報の守秘義務
b.関連職種との密接な連携
c.臨床研究における説明と同意
d.長期目標と短期目標の設定
e.専門職としての資質向上の努力
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第55問病初期から失語症を呈するのはどれか。
1. レビー小体病
2. 脊髓小脳変性症
3. 前頭側頭型認知症
4. アルツハイマー病
5. 進行性核上性麻痺
第56問音韻性錯誤と発語失行との鑑別点として正しいのはどれか。
a.浮動的な誤り
b.共鳴
c.発話速度
d.構音動作の探索
e.自己修正
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第57問 聴覚的に提示された文を理解するために必要性が低いのはどれか。
1. 品詞の意味理解
2. エピソード記憶
3. ワーキングメモリ
4. 統語の解析
5. 注意力
第58問 超皮質性運動失語について誤っているのはどれか。
1. 発話の開始はスムーズである。
2. 聴覚的理解は良好である。
3. 復唱能力は良好である。
4. 語想起は低下する。
5. 発話量は少ない。
第59問 カテゴリ一特異性呼称障害が疑われる失語症者への検査として適切なのはどれか。
1. ストループテスト
2. 語音識別検査
3. 失語症語彙検査
4. 復唱検査
5. トークンテスト
第60問 失語症訓練について誤っているのはどれか。
1. ニーズに合わせる。
2. 困難な課題から実施する。
3. 般化を調べる。
4. 治療仮説を設定する。
5. スモールステップで進める。
第61問 ランドー・クレフナー症候群でみられるのはどれか。
1. 聴覚性失認
2. 半側空間無視
3. 視覚性失認
4. 観念運動性失行
5. 記憶障害
第62問 作話が生じやすい病巣部位はどれか。
1. 頭頂葉外側面
2. 海馬領域
3. 前頭葉外側面
4. 前頭葉眼窩面
5. 側頭葉外側面
第63問 誤っている組み合せはどれか。
1. アルツハイマー病 - 取り繕い
2. 前頭側頭型認知症 - 人格変化
3. レビー小体型認知症 - 幻視
4. 脳血管性認知症 - 構音障害
5. パーキンソン病 - 病識欠如
第64問誤っている組み合せはどれか。
1. 注意障害 - 数字抹消訓練
2. 記憶障害 - メモリーノート
3. 半側空間無視 - プリズム眼鏡
4. 観念運動失行 - 道具使用訓練
5. 認知症 - 回想法
第65問 通常の言語発達で正しい組み合せはどれか。
1. 指差し行動 - 6か月
2. 共同注視 - 9か月
3. 喃語期 - 12か月
4. 2語文 - 15か月
5. 前言語期 - 18か月
第66問 注意欠陥/多動性障害の二次障害はどれか。
a.チック
b.強迫性障害
c.行為障害
d.反抗挑戦性障害
e.自閉性障害
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第67問 CHARGE症候群で合併頻度が低いのはどれか。
1. 難聴
2. 顔面麻痺
3. 虹彩欠損
4. 視覚聴覚二重障害
5. 鎖肛
第68問 4歳の男児。主訴は「3語文ははなせるが、発音がはっきりしない。」情報収集する事項で優先順位が低いのはどれか。
1. 初語からの言語発達経過
2. 単語の音形
3. 有意味語の総数
4. 身振り模倣
5. 構音できる音の種類
第69問 検査の適用年齡で誤っている組み合せはどれか。
1. K-ABC心理・教育アセスメントバッテリー - 2歳~12歳11か月
2. 田中ビネ一知能検査V - 2歳~成人
3. WPPSI知能検査 - 4歳11ヶ月~7歳11ヶ月
4. 言語発達遅滞検査 - 0歳~6歳
5. DN-CAS認知評価システム - 5歳~17歳11ヶ月
第70問 ディスレキシア(発達性読み書き障害)の検査で優先順位が低いのはどれか。
1. 音韻削除課題
2. WISC-Ⅲ知能診断検査
3. 単語の逆唱課題
4. 語流暢性検査(WAN)
5. 心の理論検査
第71問 生活年齢6歳で精神発達3歳レベルの言語発達遅滞児の評価項目で重要性が低いのはどれか。
1. 対人相互干渉
2. 言語理解
3. 言語表現
4. 非言語性知能
5. 書字
第72問 前言語期の指導で適切なのはどれか。
a.成人語音声の模倣を促す。
b.事物の機能的操作を促す。
c.身振り記号による要求表現を促す。
d.目的を持った移動行動を促す。
e.動詞の理解を促す。
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第73問 盲と知的障害とを合併する子どもの語彙・語連鎖の指導として適切でないのはどれか。
1. 事物名称の学習では実物・ミニチュアに触らせる。
2. 選択肢の実物の配置を音声で教示する。
3. 大人の身体に触らせて動作語を習得させる。
4. 過去の体験と関連した事物を用い、 経験に関する発語を促す。
5. 子どもからの連想的発話に応じる。
第74問 2語文の発話が可能な言語発達遅滞児の家族への助言で適切でないのはどれか。
a.絵本を見る習慣を作る。
b.発音の誤りは許容する。
c.助詞の模倣を促す。
d.長時間の着席を促して注意の集中時間を延ばす。
e.写真を見て過去の経験について話す。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第75問 正しい組み合わせはどれか。
a.声の高さ - 基本周波数
b.声の大きさ - サウンドスぺクトログラム
c.嗄声の程度 - 喉頭筋電図
d.声の持続 - MPT
e.発声の能力 - ボイスプロファイル
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第76問 音声訓練で正しい組み合せはどれか。
1. 喉頭麻痺 - あくび・ため息法
2. 声帯結節 - 硬起声
3. 変声障害 - 咳払い
4. 心因性発声障害 - ささやき声の使用
5. 痙攣性発声障害 - プッシング法
第77問 咽頭食道粘膜が音源となる発声はどれか。
a.笛式人工喉頭
b.気管食道瘻発声
c.食道発声
d.電気喉頭
e.喉頭部分切除術後の発声
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第78問 誤っているのはどれか。
1. 安静時1回換気量は300~500 mlである。
2. 残気量は全肺気量の20~35%である。
3. 楽な発声時の呼気圧は15~25cmH2Oである。
4. 母音持続発声時の呼気流率は100~200 ml/秒である。
5. 舌の最大運動速度は20~25cm/秒である。
第79問 [k]が声門破裂音に置換している6歳児の初診時の対応で適切なのはどれか。
a.生育歴を聴取する。
b.ブローイング検査を行う。
c.口腔内を観察する。
d.発声持続時間を測定する。
e.随意運動発達検査を行う。
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第80問 開鼻声になるのはどれか。
a.重症筋無力症
b.口唇裂
c.アデノイド増殖症
d.粘膜下口蓋裂
e.筋萎縮性側索硬化症
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第81問 中咽頭癌について誤っているのはどれか。
a.Epstein-Barrウイルスが原因である。
b.アルコール多飲が誘因となる。
c.口腔癌、食道癌との重複癌が多い。
d.術後は誤嚥を生じやすい。
e.術後できるだけ早期にPLPを作製する。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第82問 誤っている組み合せはどれか。
1. 多発性脳梗塞 - 腹式呼吸による発声
2. 閉じ込め症候群 - 口述文字盤
3. シャイ・ドレーガー症候群 - プッシング法
4. 遅発性ジスキネジア - バイトブロック
5. パーキンソン病 - ペーシングボード
第83問 誤っている組み合せはどれか。
1. 開鼻声 - 補綴的治療
2. 子音の歪み - 構音訓練
3. 発話速度の亢進 - フレージング法
4. 声量の低下 - リー・シルバーマン法
5. 気管切開による失声 - 食道発声
第84問 誤嚥を防ぐ仕組みでないのはどれか。
1. 喉頭蓋の後傾
2. 仮声帯の内転
3. 声帯の内転
4. 輪状咽頭筋の収縮
5. 喉頭挙上
第85問 嚥下内視鏡検査で評価できないのはどれか。
1. 鼻咽腔閉鎖
2. 喉頭の知覚
3. 随意的咳
4. 嚥下時の声門閉鎖
5. 梨状陥凹の唾液貯留
第86問 嚥下時の体幹後傾位が有用でないのはどれか。
1. 舌亜全摘術後
2. 軟口蓋挙上不全
3. 喉頭蓋切除術後
4. 喉頭挙上不全
5. 食道咽頭逆流
第87問 気管切開が嚥下機能に与える影響として誤っているのはどれか。
1. 喉頭挙上の制限
2. カフによる食道圧迫
3. 気道感覚閾値の低下
4. 声門下圧の低下
5. 声門閉鎖反射閾値の上昇
第88問 吃音児者との自由会話で評価できるのはどれか。
a.適応性効果
b.一貫性効果
c.発話速度
d.吃音頻度
e.吃の予感
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第89問 正しいのはどれか。
1. 聾の両親から生まれる子どもの約半数に先天性難聴がある。
2. 先天性重度感音難聴の原因の半数以上は遺伝子異常である。
3. GJB2(コネキシン26) の遺伝子異常による難聴は高度難聴になる。
4. PDS(ベントレッド症候群)遺伝子異常による難聴は症候性である。
5. ミトコンドリア遺伝子異常による難聴は常染色体優性遺伝である。
第90問 出現時期が最も遅い聴性行動反応はどれか。
1. 突然の大きな音を不安がり泣き出す。
2. 声をかけるとサッと向く。
3. 突然の音にビクッとして手足を伸ばす。
4. ちょっとした物音にハッと振り向く。
5. 睡眠下の突然の物音に眼瞼をピクッとさせる。
第91問 健聴な両親の子どもで、高度難聴の発見の遅れが影響しないのはどれか。
1. 社会性
2. 生活習慣
3. 動作性知能
4. コミュニケーション
5. 音声言語
第92問 幼児期の手話コミュニケーションに基づいた言語指導の特長でないのはどれか。
1. 実用的コミュニケーションの成立
2. コミュニケーション機能の分化
3. 助詞・助動詞の獲得
4. 連続する談話の構成
5. 自己有効感の充実
第93問 オージオグラムについて正しいのはどれか。
1. 左気導閾値は×で表す。
2. 左骨導閾値は匚で表す。
3. 気骨導差は△で表す。
4. 骨導閾値は実線で結ぶ。
5. スケールアウトは破線で結ぶ。
第94問 先天性聴覚障害成人の読解能力の障害への関与が最も少ないのはどれか。
1. 音韻意識
2. 構文能力
3. 語彙知識
4. 語音弁別能
5. 読書嗜好性
第95問 健聴者の方向感に影響が最も少ないのはどれか。
1. 両耳時間差
2. 両耳音圧差
3. 両耳位相差
4. 頭部陰影効果
5. 耳介の大きさ
第96問 以下のように単音節が異聴された場合、構音様式が同じなのはどれか。
a.か→た
b.な→ま
c.ば→ざ
d.や→な
e.ら→だ
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
第97問 SN比改善の補聴指導・環境調整でないのはどれか。
1. 話者への接近
2. 背景音楽のない所への移動
3. 補聴器の音響利得の増強
4. 磁気ループの使用
5. デジタル補聴器の騒音抑制機能の使用
第98問 日本の小児人工内耳適応基準で医療機関に必要とされる事項はどれか。
a.地域におけるコミュニケーション指導法の把握
b.難聴との鑑別に必要な他疾患に関する知識
c.語音弁別成績による適応の判定
d.新生児聴覚スクリーニングの実施
e.言語発達全体に対する知識
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
第99問 正しいのはどれか。
1. 補聴器の装用によって明瞭度曲線が右にシフトする。
2. 補聴器を装用しても最高語音明瞭度が裸耳を上回ることはない。
3. 最高語音明瞭度が60%以上あると日常会話はほぼ不自由しない。
4. 聴力レベルが平均40dB以下(四分法)であれば補聴器は不要である。
5. 補聴器装用時の語音聴取能の検査は音場で行う。
第100問 中等度難聴者の中途失明(全盲)直後の会話受信の方法で正しいのはどれか。
a.触手話
b.読話
c.聴覚
d.手書き文字
e.点字
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e