第1回 言語聴覚士国家試験 午前(1~100)

第1問 誤っている組み合せはどれか。

  1. 片麻痺 - 機能障害
  2. 運動失調症 - 能力障害
  3. 構音障害 - 機能障害
  4. 復職困難 - 社会的不利
  5. 歩行障害 - 能力障害

解答例<2>

 

第2問 近年、我が国における死因の第1位はどれか。

  1. 悪性新生物
  2. 脳血管疾患
  3. 心疾患
  4. 肺炎
  5. 不慮の事故

解答例<1>

 

第3問 反回神経が分枝する脳神経はどれか。

  1. 三叉神経
  2. 顔面神経
  3. 舌咽神経
  4. 迷走神経
  5. 舌下神経

解答例<4>

 

第4問 中胚葉由来でないのはどれか。

  1. 心臓
  2. 筋肉
  3. 骨格
  4. 神経
  5. 血液

解答例<4>

 

第5問 体性感覚に含まれないのはどれか。

  1. 触覚
  2. 痛覚
  3. 温度覚
  4. 振動覚
  5. 平衡覚

解答例<5>

 

第6問 体重60kgの人の全血液量はどれか。

  1. 3リットル
  2. 5リットル
  3. 7.5リットル
  4. 10リットル
  5. 15リットル

解答例<2>

 

第7問 健常者の心臓・血管と血液との組み合せで正しいのはどれか。

  1. 左心室  -  静脈血
  2. 右心室  -  動脈血
  3. 右心房  -  動脈血
  4. 大動脈  -  静脈血
  5. 肺動脈  -  静脈血

解答例<5>

 

第8問 健常者において閉眼覚醒時に出現する8~10Hzの脳波はどれか。

  1. α波
  2. β波
  3. γ波
  4. θ波
  5. δ波

解答例<1>

 

第9問 炎症の特徴でないのはどれか。

  1. 発赤
  2. 熱感
  3. 潰瘍
  4. 腫脹
  5. 疼痛

解答例<3>

 

第10問 長期臥床の合併症はどれか。

  • a.廃用性筋萎縮
  • b.肥満
  • c.心筋梗塞
  • d.褥瘡
  • e.四肢関節拘縮
  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<3>

 

第11問 大球性貧血と関連するのはどれか。

  1. 鉄欠乏状態
  2. 成長期
  3. 消化管出血
  4. 萎縮性胃炎
  5. 月経過多症

解答例<4>

 

第12問 内科的検査について誤っているのはどれか。

  1. 動脈血ガスで酸素分圧、炭酸ガス分圧、pHを測定する。
  2. 心筋シンチグラフィは心筋虚血範囲描出に用いる。
  3. CRPは炎症の有無をみる。
  4. GPTは肝機能の指標である。
  5. CKは狭心症の指標である。

解答例<5>

 

第13問 急性疾患について誤っているのはどれか。

  1. 突発する激しい頭痛では緊張型頭痛を疑う。
  2. 回転性めまいではメニエール病や椎骨脳底動脈循環不全を疑う。
  3. 成人男性の30分以上つづく胸痛は心筋梗塞を疑う。
  4. 血圧の下降、冷や汗、チアノーゼがみられたらショックを疑う。
  5. コールタール様の下血では胃癌や胃潰湯を疑う。

解答例<1>

 

第14問 虚血性心疾患の危険因子でないのはどれか。

  1. 高血圧症
  2. ポルフィリン症
  3. 肥満
  4. 高尿酸血症
  5. 糖尿病

解答例<2>

 

第15問 乳幼児の正常発達の時期として正しいのはどれか。

  • a.生後3、4か月ではまだあやしても笑わない。
  • b.生後3、4か月で首が座る。
  • c.生後7か月でお座りができる。
  • d.生後7か月ではまだ指差しができない。
  • e.生後2歳で人見知りが始まる。
  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<4>

 

第16問 ことばの遅れを示す可能性の高いのはどれか。

  • a.脳性麻痺
  • b.ダウン症
  • c.デュシェンヌ型筋ジストロフィー
  • d.脊髄性筋萎縮症(Werdnig-Hoffmann病)
  • e.重症筋無力症
  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<1>

 

第17問 正しいのはどれか。

  • a.母親が妊娠中に風疹にかかると難聴になりやすい。
  • b.脳性麻痺の原因として分娩時仮死がある。
  • c.アテトーゼ型脳性麻痺では構音障害は起こらない。
  • d.母親が強い妊娠中毒症でも子宮内発育不全は起こらない。
  • e.核黄疸は新生児期の高ビリルビン血症によって起こる。
  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<2>

 

第18問 小児の吃音について正しいのはどれか。

  1. 精神遅滞が原因である。
  2. 成人になっても治らない。
  3. つっかえた時にその都度注意して訂正させるのがよい。
  4. 独り言を言っている時には起こらないことが多い。
  5. 平常では吃音があっても厳しい人の前では起こらないことが多い。

解答例<4>

 

第19問 精神分裂病について誤っているのはどれか。

  1. 思春期から30歳までの発症が全体の80%である。
  2. 発症頻度は全人口の約1%である。
  3. 破瓜型、うつ型、妄想型の3型に分類される。
  4. 家族内遺伝や特定の遺伝子異常については不明である。
  5. 治療としては薬物療法を主とし、これに精神療法を加える。

解答例<3>

第20問 うつ病について誤っているのはどれか。

  1. 感情精神病ともいわれる。
  2. 精神療法は無効である。
  3. 発症要因としては遺伝要因、病前性格、ストレスの関与など多因子が考えられている。
  4. 躁状態のときは誇大妄想や迷惑行為がみられることがある。
  5. うつ状態のときは自殺の危険性がある。

解答例<2>

 

第21問 呼吸器疾患の理学療法で誤っている組み合せはどれか。

  1. 気管支拡張症  -   体位排痰法
  2. 気管支喘息   -   リラクセーション
  3. 慢性気管支炎  -   体位排痰法
  4. 肺気腫     -   腹式呼吸
  5. 自然気胸    -   咳嗽訓練

解答例<5>

 

第22問 脳卒中による失語症者のリハビリテーションについて適切なのはどれか。

  • a.急性期には言語障害へのアプローチはしない。
  • b.言語療法のオーダーが出たら、まずラポートをとり、ついで失語タイプを明らかにする。
  • c.坐位および床上動作の訓練は、発話へのモチベーションを高める。
  • d.失語症状がプラトーに達した後には、言語療法は行わない。
  • e.2か月の言語療法開始の遅れは、失語症回復に明らかな影響をもたらす。
  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e

解答例<3>

 

第23問 鼓膜穿孔のない伝音難聴はどれか。

  • a.滲出性中耳炎
  • b.慢性化膿性中耳炎
  • c.聴神経腫瘍
  • d.耳小骨奇形
  • e.耳硬化症
  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<3>

 

第24問 慢性副鼻腔炎について正しいのはどれか。

  • a.嗅覚障害がみられる。
  • b.後鼻漏がみられる。
  • c.鼻茸を合併することがある。
  • d.小児では鼻出血の頻度が高い。
  • e.前頭洞の病変が多い。
  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<1>

 

第25問 顔面神経麻痺がみられることがあるのはどれか。

  • a.術後性上顎嚢胞
  • b.良性発作性頭位眩暈症
  • c.側頭骨骨折
  • d.脳幹部(橋)血管障害
  • e.聴神経腫瘍術後
  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<5>

 

第26問 メニエール病で正しいのはどれか。

  • a.めまいは回転性が多い。
  • b.高度の頭痛を伴う。
  • c.頭位によってめまい発作が誘発される。
  • d.耳鳴を伴う。
  • e.めまいは反復する。
  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<3>

 

第27問 筋萎縮性側索硬化症について正しいのはどれか。

a.感覚障害・排尿障害を伴う。

b.四肢運動麻痺のため褥瘡ができやすい。

c.上位・下位運動ニューロンが変性する。

d.家族性のものでは遺伝子異常が見出されている。

e.発症後平均約3年で呼吸麻痺で死亡する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<5>

 

第28問 治療可能な痴呆はどれか。

a.慢性硬膜下血腫

b.正常圧水頭症

c.アルツハイマー病

d.プリオン病

e.甲状腺機能低下症

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<2>

 

第29問 挺舌時、舌偏倚がみられるのはどの脳神経の障害か。

  1. 顔面神経
  2. 舌咽神経
  3. 迷走神経
  4. 副神経
  5. 舌下神経

解答例<5>

 

第30問 脳出血の好発部位でないのはどれか。

  1. 被殻
  2. 視床
  3. 小脳
  4. 延髄

解答例<4>

 

第31問 ことばを話す準備として口腔機能の発達に必要なのはどれか。

a.哺乳できる。

b.ストローで吹ける。

c.食物をかんで食べられる。

d.英語のテープを喜ぶ。

e.舌小帯を切断する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<1>

 

第32問 誤っている組み合せはどれか。

  1. 指しゃぶり   -  開咬
  2. 乳歯の晩期残存 -  永久歯の叢生
  3. 口蓋裂  -  上顎前突
  4. 口呼吸  -  歯周病
  5. 歯垢   -  う蝕

解答例<3>

 

第33問 自浄作用によるプラークコントロールはどれか。

a.唾液

b.咀嚼

c.フロッシング

d.ブラッシング

e.洗口

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e

解答例<1>

 

第34問 スピーチエイドについて正しいのはどれか。

a.鼻咽腔閉鎖不全の改善を図る。

b.口蓋残遺孔の閉鎖を図る。

c.口蓋再形成術が行えないときに適用する。

d.乳児期の口蓋裂患者に適用する。

e.歯列不正による構音障害の改善を図る。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<1>

 

第35問 開口障害をきたす疾患はどれか。

a.顎関節症

b.上顎嚢胞

c.歯槽骨骨折

d.舌小帯短縮症

e.下顎智歯周囲炎

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e

解答例<2>

 

第36問 呼吸運動について正しいのはどれか。

  1. 横隔膜は安静呼吸時には活動しない。
  2. 会話中は呼気時間が短縮する。
  3. 呼吸中枢は頭頂葉にある。
  4. 機能的残気量は肺活量の一部である。
  5. 外肋間筋は吸気筋である。

解答例<5>

 

第37問 声帯について正しいのはどれか。

a.声帯縁の粘膜上皮には線毛がない。

b.声帯の前端は輪状軟骨に付着している。

c.声帯の前方1/3を軟骨部とぃぅ。

d.左右の声帯は声帯突起で合している。

e.声帯は舌骨より低い位置にある。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e

解答例<2>

 

第38問 発声について正しいのはどれか。

a.呼気流が止まれば声帯振動は止まる。

b.吸気発声では声門が閉じない。

c.持続発声中、横隔膜は徐々に下降していく。

d.うら声発声中には仮声帯も振動する。

e.発声には肺・胸郭系の弾性が関与する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e

解答例<2>

 

第39問 声について正しいのはどれか。

  1. 強い声を出すと声の高さは低下する。
  2. 高い声を出すと声帯はみかけ上短縮する。
  3. 女性の発声中の声帯振動回数は2000回/秒程度である。
  4. 思春期に女子の話声位は高くなる。
  5. 呼気圧が下がると声の強さは低下する。

解答例<5>

第40問 正しいのはどれか。

a.中耳には伝音機構がある。

b.内耳には感音機構がある。

c.内耳の有毛細胞レベルで音が機械的信号から電気的信号に変換される。

d.蝸牛では音の周波数弁別は行われない。

e.蝸牛の基底回転は低音城の音に関与する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<1>

 

第41問 聴器について正しいのはどれか。

  1. 耳小骨連鎖は外側からアブミ骨、ツチ骨、キヌタ骨の順である。
  2. 鼓膜は直径約1.0cmの正円形である。
  3. 耳管は上咽頭と鼓室をつないでいる。
  4. ヒトの蝸牛は3回転半のラセン構造を有する。
  5. アブミ骨筋は卵円窓に付着している。

解答例<3>

 

第42問 正しいのはどれか。

  1. 外耳道では音が約1dB増強する。
  2. 空気と液体との音響インピーダンスにはわずかの差がある。
  3. 骨伝導聴力の両耳間移行減衰量は約50dBである。
  4. 中耳における音圧増強作用は約30dBである。
  5. 鼓膜がなくなった場合の聴力は約80dB低下する。

解答例<4>

 

第43問 手の随意運動を生じる伝導路はどれか。

  1. 脊髄視床路
  2. 皮質核路
  3. 錐体路
  4. 外側毛帯
  5. 視放線

解答例<3>

 

第44問 中枢内聴覚伝導路と関係のないのはどれか。

  1. 蝸牛神経核
  2. 上オリーブ核
  3. 外側毛帯
  4. 上丘
  5. 横側頭回

解答例<4>

 

第45問 声帯の運動を司る脳神経が出るレベルはどれか。

  1. 間脳
  2. 中脳
  3. 延髄
  4. 頸髄

解答例<4>

 

第46問 小脳障害でみられるのはどれか。

  1. 嚥下障害
  2. 書字障害
  3. 運動失行
  4. 深部感覚消失
  5. 計算力低下

解答例<4>

 

第47問 神経伝達物質でないのはどれか。

  1. インスリン
  2. ドパミン
  3. アセチルコリン
  4. セロトニン
  5. ノルアドレナリン

解答例<1>

 

第48問 色の知覚について正しいのはどれか。

a.色の見え方は明るさ、色相の二つの属性で記述できる。

b.網膜の周辺部にいくにしたがって色覚の感度は上昇する。

c.対象の色の見え方はその対象から反射する分光特性によって一義的に規定される。

d.陽性残像では刺激光の色と同色の像が刺激消失後に生じる。

e.加法混色によって白色となる二つの色は互いに補色関係にある。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e

解答例<5>

 

第49問 知覚・認知過程について正しいのはどれか。

  1. 知覚の恒常現象は聴覚でも生じる。
  2. 認知閾の低い語は高い語に比べて認知しにくい。
  3. 奥行き知覚は単眼視では生じない。
  4. 類似した語を先行させて提示すると後続語の認知が妨害を受けることをプライミング効果という。
  5. 視覚マスキングの現象は2刺激の同時提示のときだけに生じる。

解答例<1>

 

第50問 学習について正しいのはどれか。

  1. オペラント条件づけ(道具的条件づけ)では条件刺激と無条件刺激とを対提示することによって学習が成立する。
  2. 集中練習は分散練習より一般に効率がよい。
  3. 部分強化による学習では消去抵抗が小さい。
  4. 認知地図は報酬なしの時期には獲得されない。
  5. 反応形成(shaping)では行動を漸進的に強化していく。

解答例<5>

 

第51問 記憶について正しいのはどれか。

  1. 逆行抑制とは先行の学習による記憶が後行の学習によって妨害されることをいう。
  2. 自由再生では中央の項目に比べて後方の項目の成績が低下する。
  3. 記銘に際して単純リハーサルを行った方が意味的処理を行うより再生率は高い。
  4. 再生法、再認法、再学習法の間には記憶保持量の検出力に差はない。
  5. 短期記憶における記憶容量は長期記憶より大きい。

解答例<1>

 

第52問 精神物理学的測定法について誤っているのはどれか。

  1. 質問紙法が含まれる。
  2. 弁別閾が測定できる。
  3. 調整法では刺激を自由に変化させて等価値を求めることができる。
  4. 極限法は刺激を一定のステップで一定の方向に変化させながら判断を求める方法である。
  5. 恒常法は彼験者の意図的修正の入りにくい方法である。

解答例<1>

 

第53問 誤っているのはどれか。

  1. 判断の信頼性は同じ試行を反復し、試行間の相関係数を求めることによって確認できる。
  2. 判断の信頼性を高めるために実験計画法は有用である。
  3. 判断の信頼性は実験の妥当性を高める上で重要である。
  4. 判断の妥当性は異なる方法による結果を比較することで推定できる。
  5. 判断の妥当性の検証の方が判断の信頼性の検証より容易である。

解答例<5>

 

第54問 誤っているのはどれか。

  1. 多次元尺度構成法は類似性判断に基づいて刺激間の距離を求める。
  2. 多次元尺度構成法において刺激間の心理学的距離が短いほど多次元空間の中に表示された距離も近くなる。
  3. Semantic Differential法では互いに意味が反対の形容詞尺度を構成する。
  4. Semantic Differential法は指示(記述)的意味の測定法である。
  5. Semantic Differential法は感覚の測定に用いることができる。

解答例<4or5>

 

第55問 測定の水準について正しいのはどれか。

a.名義尺度の数字を加算・減算しても意味がない。

b.序数尺度の数字について四則演算は行えない。

c.間隔尺度ではある特性について経験的に等しい距離を数値的に等しい間隔で示すことができない。

d.間隔尺度で得られた数字について平均や標準偏差を求めることはできない。

e.比率尺度では尺度上の等間隔や等比率が保証されない。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e

解答例<1>

 

第56問 誤っているのはどれか。

  1. 尺度構成法は質問紙法の中で用いることができる。
  2. 質問紙法は反応バイアスの少ない方法である。
  3. 社会調査やテストに質問紙法が用いられている。
  4. 質問紙法では項目間のクロス集計から有益な情報を得ることができる。
  5. Semantic Differential法を用いて社会調査の中で対象のイメージを測定することができる。

解答例<2>

 

第57問 言語性知能と動作性知能とを分けて測定できる心理検査はどれか。

  1. ベンダー・ゲシュタルト・テスト
  2. 内田クレペリン検査
  3. ウェクスラー式成人知能検査
  4. MCCベビーテスト
  5. ビネー式知能検査

解答例<3>

 

第58問 パーソナリティの考え方について正しい組み合せはどれか。

a.クレッチマー  -  根源特性

b.ユング  -  循環気質

c.キャッテル  -  ビッグ5理論

d.フロイト  -   精神分析

e.エリクソン  -  発達課題

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e

解答例<5>

 

第59問 自我防衛機制について正しいのはどれか。

  1. 自分の感情を相手のせいにすることを反動形成という。
  2. 空想や病気に逃げ込むことを置き換えという。
  3. 反社会的な欲求を社会的な方に向けることを退行という。
  4. 都合の悪い考えや感情を意識の外に閉め出すことを抑圧という。
  5. 精神発達の、より未成熟な段階に逆戻りすることを昇華という。

解答例<4>

 

第60問 誤っている組み合せはどれか。

  1. SCID  -  構造化面接法
  2. MMPI  -  妥当性尺度
  3. WISC   -  集団式検査
  4. ロールシャッハテスト  -   体験型
  5. YGテスト   -   プロフィル表示

解答例<3>

 

第61問 精神疾患の診断基準を定義しているのはどれか。

a.ICD-10

b.WISC-Ⅲ

c.MMPI-2

d.HDS-R

e.DSM-Ⅳ

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e

解答例<2>

 

第62問 誤まっているのはどれか。

  1. 精神分析療法では、無意識の抑圧を解消することによって症状を取り去ろうとする。
  2. クライエント中心療法では、体験や感情を否認も歪曲もなくありのままに受容することを促す。
  3. 行動療法では、同化と調節の原理にしたがって症状を改善させる。
  4. 自律訓練法では、自己催眠法を用いて心身の緊張を解きリラクセーションを達成させる。
  5. 認知療法では、不合理で否定的な認知を明らかにし、合理的で肯定的な認知に置き換えようとする。

解答例<3>

 

第63問 正しいのはどれか。

  1. 対象物の永続性(object permanence)の概念はすでに新生児に備っている。
  2. 吸啜反射を手がかりにして乳児の記憶を測定することができる。
  3. 生後6か月ころまでは色の区別はできない。
  4. 言語的応答ができるまでは乳児の音声知覚のデータは得られない。
  5. 奥行き知覚は乳児の移動開始とともに出現してくる。

解答例<2>

 

第64問 人間の発達について正しいのはどれか。

  1. 人間の発達では個人差はわずかである。
  2. 0~3歳までの発達では体罰のみが有効である。
  3. 子どもはすべての点で大人より未熟である。
  4. 経験が必要な分野では老年期でも発達の可能性がある。
  5. 乳・幼児期の発達の遅れは取り返しがつかない。

解答例<4>

 

第65問 自己について正しいのはどれか。

  1. 乳幼児の自己主張はわがままなので甘やかしてはいけない。
  2. 子どもが歩ける時期になると自己意識が一層はっきりする。
  3. 第一反抗期までは自己が芽生えることはない。
  4. 自己は青年期にならなければ発達しない。
  5. 老年期には自己の重要性が減少する。

解答例<2>

 

第66問 誤っているのはどれか。

  1. 喃語は大人が近くにいないときにより多く発生する。
  2. 1歳児は一般に1語文を用いる。
  3. ことばは内言によって思考の道具として利用される。
  4. ことばの発達には環境の影響が大きい。
  5. 言語の理解は老年期にも進歩する。

解答例<1>

 

第67問正しいのはどれか。

a.知的好奇心は内発的動機づけの重要な部分である。

b.感情を示す表情は文化が異なるとほとんど伝わらない。

c.感情は人間の適応的行動を妨げる。

d.1歳児は喜怒哀楽の表出ができない。

e.分離不安は1歳児までに出現する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e

解答例<2>

 

第68問 発達の区分と顕著な特徴との組み合せで誤っているのはどれか。

  1. 乳児期   -   愛着の発生
  2. 幼児期   -   喃語
  3. 児童期   -   知識生活時代
  4. 青年期   -   自己同一性
  5. 成人期   -   社会的責任

解答例<2>

 

第69問 誤っている組み合せはどれか。

  1. エリクソン   -   アイデンティティ
  2. ピアジェ    -   ゲシュタルト認知
  3. サーストン   -   知能因子
  4. ボールビィ   -   愛着理論
  5. ブルナー    -   映像的表象

解答例<2>

 

第70問 唇が構音に関与しない国際音声字母はどれか。

  1. [p]
  2. [m]
  3. [u]
  4. [w]
  5. [n]

解答例<5>

 

第71問 国際音声字母における前舌母音はどれか。

  1. [a] [o] [y]
  2. [y] [i] [e]
  3. [i] [e] [u]
  4. [a] [e] [Φ]
  5. [o] [Φ] [a]

解答例<2>

 

第72問 国際音声字母における子音の分類基準に含まれるのはどれか。

a.声の有無 

b.構音の位置 

c.構音の方法 

d.円唇化の有無 

e.舌の最高位置

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<1>

 

第73問 日本語モーラの総数に最も近いのはどれか。

  1. 25
  2. 50
  3. 75
  4. 100
  5. 200

解答例<4>

 

第74問 日本語に現れない子音はどれか。

  1. 歯茎有声破裂音
  2. 歯茎無声破擦音
  3. 歯茎側面摩擦音
  4. 歯茎鼻音
  5. 歯茎弾き音

解答例<3>

 

第75問 日本語アクセントの主要な物理的関連量はどれか。

  1. 基本周波数
  2. ホルマント
  3. 音声振幅
  4. 持続時間長
  5. スペクトル

解答例<1>

 

第76問 純音について正しいのはどれか。

  1. 連続スペクトルである。
  2. 複数の部分音をもつ。
  3. 単一の高さ感覚を与える。
  4. 周期がない。
  5. 周波数が変動する。

解答例<3>

 

第77問 音声の基本周波数を決めるのはどれか。

  1. 声道の共鳴
  2. 声帯の振動
  3. 鼻腔の共鳴
  4. 声道壁の振動
  5. 気管腔の共鳴

解答例<2>

 

第78問 ホルマントを形成するのはどれか。

  1. 声帯の振動
  2. 鼻腔の反共鳴
  3. 口唇からの音放射
  4. 声道の共鳴
  5. 胸腔の共鳴

解答例<4>

 

第79問 破裂音の音源を作るのはどれか。

  1. 声道閉鎖の開放
  2. 声道狭めの開放
  3. 声帯の振動
  4. 声道壁の振動
  5. 鼻腔と口腔との連結

解答例<1>

 

第80問 母音弁別を左右する主要因はどれか。

  1. 基本周波数
  2. 第1、第2倍音の周波数
  3. アンチホルマント周波数
  4. ホルマント周波数
  5. ピッチ

解答例<4>

 

第81問 音のレベル表示について正しいのはどれか。

  1. 聴力レベルの基準値は20μPaである。
  2. 音圧レベルの0dBは正常耳の聴覚閾値レベルに等しい。
  3. 感覚レベルが10dBの音は聞こえない。
  4. 聴力レベルが等しい音の強さは等しい。
  5. 感覚レベル0dBは聴覚閾値レベルと等しい。

解答例<5>

 

第82問 音の心理的属性を表す量の単位でないのはどれか。

a.パスカル

b.フォン

c.ソーン

d.メル

e.ヘルツ

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e

解答例<2>

 

第83問 マスキングについて正しいのはどれか。

  1. マスキングする音と同じ周波数帯城の音がマスキングされやすい。
  2. マスキングする音より低い周波数の音は高い周波数の音よりマスキングされやすい。
  3. 純音を最小限の強さでマスキングできるのは白色雑音である。
  4. 臨界帯城幅は周波数によらず一定である。
  5. マスキングする音とされる音とを同時に聴取したときだけ起こる。

解答例<1>

 

第84問 誤っているのはどれか。

  1. 言語とは、その言語の単語の集合のことである。
  2. 言語は、音素や形態素など、いくつかのレベルの単位に分けることができる。
  3. 音声言語は、音素という単位が時間軸上に並んで成り立っているとみなせる。
  4. どの言語も、文を成り立たせる仕組みとしての文法をもつ。
  5. 世界中の言語の数は、数千にのぼると言われている。

解答例<1>

 

第85問 形態素について誤っているのはどれか。

  1. 意味をになう最小の言語単位である。
  2. 「くろねこ」は「くろ」と「ねこ」の二つの形態素からなる。
  3. 「ねこ」は「ね」と「こ」の二つの形態素からなる。
  4. 「厚み」の「み」は形態素である。
  5. 一つの語は一つ以上の形態素からなる。

解答例<3>

 

第86問 「目がとても美しい少女」の統語構造について正しいのはどれか。

  1. [ [目がとても] [美しい少女] ]
  2. [ [ [目がとても] 美しい ]少女]
  3. [目が [ [とても美しい]少女] ]
  4. [目が[とても[美しい少女] ] ]
  5. [ [目が[とても美しい] ]少女]

解答例<5>

 

第87問 日本語の語彙について正しいのはどれか。

  1. 和語と外来語とに二分するのが一般的である。
  2. 外来語は江戸時代末期に初めて輸入された。
  3. 「きょろきょろ」などの擬態語は基本的に外来語である。
  4. 外来語は文法的にみると名詞と動詞に限られる。
  5. 外来語は意味や形の点で原語を改変している場合が多い。

解答例<5>

 

第88問 日本語の統語的特徴について誤っているのはどれか。

  1. 述語である動詞は文末に位置する。
  2. 主語は、英語などと異なり、平叙文・疑問文を問わず文頭に位置する。
  3. 修飾部(修飾語句)が主要部(被修飾語句)に先行する。
  4. 疑問詞を含む文は、対応する平叙文と語順が同じである。
  5. 名詞がその後に助詞(後置詞)を伴うタイプの言語である。

解答例<2>

 

第89問 人間の言語(母語)の習得について誤っているのはどれか。

  1. ヒトという種に特有のものである。
  2. 一定の年齢までに基本的な習得は完成する。
  3. 周囲で話されている言語を資料として、習得する。
  4. 母語としては親と同じ言語を習得する。
  5. 同じ言語を習得する複数の個人の習得結果は、本質的な点では同じでるとみなせる。

解答例<4>

 

第90問 発声行動の発達で正しいのはどれか。

a.乳児の発声は哺乳時の唇や舌の活動と密接な関係にある。

b.聴覚的フィードバックがない場合には乳児の発声は減少する。

c.構音の習得と話しことばの抑揚の模倣とは同時に進行する。

d.初語の出現と乳児の言語環境とは無関係である。

e.3か月以降になると乳児には伝達意図をもつ発声がみられる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e

解答例<2>

第91問 健常児の語彙発達を促す効果的な働きかけはどれか。

a.食べ物、動物などカテゴリー別に語彙を提示する。

b.生活経験を通し親しみのある語彙の使い方を示す。

c.子どもが楽しむ内容の絵本を少しずつ読み聞かせる。

d.文字つみ木を使ってあいうえお順に語彙を教える。

e.絵カードを多種類用意して提示する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e

解答例<3>

 

第92問 子どもの談話能力の発達を促す働きかけで誤っているのはどれか。

  1. 話したい気持ちを受けとめて良い聞き手となる。
  2. 集団の中で順番に発表したり質問に応じる機会を設ける。
  3. 発話を引き出すために次々と質問して応答させる。
  4. 相手とのやりとりの楽しさを共有する気持ちを育てる。
  5. 適切な表現ができない場合には主題の手がかりを絵やことばで示す。

解答例<3>

 

第93問 文字言語の発達に関して正しいのはどれか。

  1. 話しことばと書きことばは別々の系として発達する。
  2. あいうえお一文字ずつを学習してから文字単語を学習する。
  3. 平仮名文字を繰り返し摸写させる訓練が効果的である。
  4. 就学前のことば遊びは文字学習の基礎づくりとなる。
  5. 日本語の一音一文字対応は読み・書きの発達には不利である。

解答例<4>

 

第94問 国による手当に含まれないのはどれか。

  1. 児童扶養手当
  2. 特別障害者手当
  3. 児童手当
  4. 特別児童扶養手当
  5. 心身障害者福祉手当

解答例<5>

 

第95問 身体障害者福祉について誤っているのはどれか。

  1. 身体障害者とは20歳以上で身体障害者手帳の交付を受けたものである。
  2. 障害の等級は7級まで定められている。
  3. 補装具の給付は申請に基づく。
  4. 更生医療の目的は、障害の除去や軽減によって、職業能力や生活の能力の回復・増進を図ることである。
  5. 「障害者プラン」には障害者雇用やバリアフリー化の促進も含まれる。

解答例<1>

第96問 援助の際の留意事項の説明として誤っているのはどれか。

a.「意図的な感情表出」とは援助者が積極的に感情を示して、利用者とのコミュニケーションを図ることである。

b.「受容」とは利用者をあるがままの人間として援助者が受け入れることである。

c.「非審判的態度」とは利用者の行動や態度について援助者が自分の倫理観や価値観で判断しないことである。

d.「個別化」とは利用者の生活課題の個別性を認識し、利用者の固有性を理解した上で処遇することである。

e.「自己決定」とは利用者が最終的に責任を取ることを利用者に説明することである。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e

解答例<2>

 

第97問 リハビリテーションについて誤っているのはどれか。

  1. リハビリテーションは運動障害の機能回復訓練に限られる。
  2. REHAB(RehabiliTATion Evaluation of Hall and Baker)とは精神障害者のリハビリテーションのために、日常生活の障害を簡便に 把握しようとする評価表である。
  3. LASMIは慢性精神分裂病者の「生活障害」を把握することを目的に開発された評価表である。
  4. 特殊教育は教育リハビリテーションの中に含まれる。
  5. エンパワメント(Empowerment)とはサービス利用者が自分の問題を解決するにあたり、自分が主体者であることを自覚するように援助するアプローチである。

解答例<1>

 

第98問 障害者基本法における障害の定義で正しいのはどれか。

  1. 身体障害、精神薄弱(知的障害)又は視覚障害
  2. 身体障害、精神障害又は聴覚障害
  3. 身体障害、精神薄弱(知的障害)又は精神障害
  4. 身体障害、精神障害又は視覚障害
  5. 身体障害、精神障害又は肢体不自由

解答例<3>

 

第99問 言語聴覚士法について誤っているのはどれか。

  1. 診療の補助として、医師又は歯科医師の指示の下に、嚥下訓練、人工内耳の調整を行うことは可能である。
  2. 言語聴覚士として仕事をしている期間中のみ守秘義務がある。
  3. 医療関係者との密接な連携を図り,適正な医療の確保に努めなければならない。
  4. 福祉に関する業務を行う者との連携を保たなければならない。
  5. 言語聴覚士でない者は、言語聴覚士又はこれに紛らわしい名称を使用してはならない。

解答例<2>

 

第100問 言語聴覚士の免許が効力をもつのはいつからか。

  1. 養成所卒業
  2. 国家試験合格
  3. 免許証申請
  4. 名簿登録
  5. 免許証交付

解答例<4>

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