第101問 発音の障害が主症状であるが原因は明らかにされておらず、ことばの習得期に問題化することが多いのはどれか。
- 機能性構音障害
- 言語発達遅滞
- 吃音
- 失語症
- 器質性構音障害
解答例<3>
第102問 言語障害の改善について正しいのはどれか。
a.言語障害に自然治癒は起こらない。
b.男性より女性の方が改善しやすい。
c.成人の場合、若年者の方が高齢者より改善しやすい。
d.発症から時間が経ってからの方が発症直後より改善しにくい。
e.患者の回復に対する意欲は改善に影響しない。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<4>
第103問 正しいのはどれか。
a.言語聴覚士は言語聴覚障害をもつ“人”への援助を行う。
b.言語聴覚士は常に医師の指示の下に業務を行う。
c.言語聴覚士の業務は医療に限定される。
d.言語聴覚士は言語聴覚障害の存在や訓練の可能性の啓蒙に努める。
e.言語治療に当たっては環境調整や家族指導も重要である。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<3>
第104問 「評価しようと意図しているものを正しく評価している」と定義されるのはどれか。
- 包括性
- 客観性
- 論理性
- 信頼性
- 妥当性
解答例<5>
第105問 言語障害の評価の基準について正しいのはどれか。
a.基準値は平均値のことである。
b.基準値は多数の健常者の成績から作る。
c.基準は障害の有無の判定に役立つ。
d.基準は性別とは関係ない。
e.欧米人の基準は日本人にもそのまま当てはまる。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<3>
第106問 言語障害の評価・診断について正しいのはどれか。
a.評価の目的は現在の問題を包括的かつ詳細に記述することである。
b.評価は診断の主要な過程である。
c.予後の推定は診断の過程に含まれない。
d.掘り下げ検査は障害の有無を判別する検査である。
e.鑑別診断検査の結果は治療方針を立てるのに役立つ。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<2>
第107問 関係の深い組み合せはどれか。
a.理解語彙 - 言語発達遅滞
b.発話明瞭度 - 運動障害性構音障害
c.鼻咽腔閉鎖機能 - 失語症
d.語想起 - 聴覚障害
e.語音明瞭度 - 器質的構音障害
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<1>
第108問 失語症の原因として最も多いのはどれか。
- 脳血管障害
- 脳腫瘍
- 脳外傷
- 脳炎
- 多発性硬化症
解答例<1>
第109問 ジャルゴンの説明で正しいのはどれか。
- 迂遠な話し方のことである。
- 意味がとれない話し方のことである。
- 音節水準の間違いのことである。
- 単語水準の間違いのごとである。
- 同じことばが繰り返される話し方のことである。
解答例<2>
第110問 流暢性を規定するのに必要でないのはどれか。
- 構音
- プロソディ
- 声の大きさ
- 一息で話せる単語数
- 発話時の努力
解答例<3>
第111問 言語性保続でないのはどれか。
a.直前の発語を繰り返す。
b.少し前の発語が再現する。
c.相手のことばをおうむ返しにする。
d.語頭音を繰り返す。
e.同じことばが連続して出現する。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<4>
第112問 ウェルニッケ領域の局在で正しいのはどれか。
- 左下前頭回後方
- 左中前頭回後方
- 左上側頭回後方
- 左中側頭回後方
- 左下頭頂小葉
解答例<3>
第113問 伝導失語の特徴はどれか。
- 語性錯語
- ジャルゴン
- 実質語の欠如
- 音韻性錯語
- 統語の崩れ
解答例<4>
第114問 定型的純粋失読の症状で正しいのはどれか。
- 音読はできないが、読解はできる。
- 自分の書いた字だけは読める。
- 文字をなぞると読めることがある。
- 音読はできるが、読解はできない。
- 読むことも書くこともできない。
解答例<3>
第115問 失語症検査の目的でないのはどれか。
- 失語症の有無を判定する。
- 失語症のタイプ・重症度を判定する。
- 言語訓練の手がかりを得る。
- 責任病巣の広がりを推定する。
- 失語症状の継時的変化をみる。
解答例<4>
第116問 失語症の予後について正しいのはどれか。
a.発症後約1か月間は急速に症状が回復する。
b.女性は男性に比べて予後が悪い。
c.発症後1年以内に訓練を開始しないと十分な改善は得られない。
d.発症後早期から時間をかけて訓練すれば、ほぼ病前の能力を取り戻せる。
e.複数の要因が相互作用的に影響を及ぼす。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<2>
第117問 失語症者のリハビリテーションについて正しいのはどれか。
- 発症後の時間経過に伴い患者への働きかけの内容が変わる。
- 心理的問題への対応は他の医療・福祉関係職種に任せる。
- 全失語症者は訓練の対象外となる。
- 実用的なコミュニケーションの改善が予測できなければ訓練の対象外とする。
- 社会的不利への対応は含まれない。
解答例<1>
第118問 失語症訓練法について誤っているのはどれか。
a.機能再編成法では、訓練過程を患者に意識化させながら行う。
b.失語症臨床では、厳密なプログラム学習の適用は困難である。
c.言語行動の変容アプローチでは、大脳レベルの言語システムの変容に関する固有のモデルをもっている。
d.認知神経心理学的アプローチでは、古典的な失語タイプを重視する。
e.遮断除去法では、適切な前刺激によって、障害された言語機能の促通を図る。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<4>
第119問失語症訓練法について正しいのはどれか。
a.PACEによる訓練法では、適切な刺激を提供することが重要である。
b.PACEによる訓練法では、患者の能力より、やや高いレベルのコミュニケーション手段を提示する。
c.代替コミュニケーション手段として、ジェスチャーや描画は有効な方法である。
d.実用性重視の訓練では、求められる言語様式内でコミュニケーションを成立させるストラテジーの獲得訓練も必要である。
e.聴覚的理解の訓練では、聴覚過程のどのレベルに障害があるかを仮説的に設定する。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<5>
第120問 後天性小児失語症について正しいのはどれか。
a.機能障害であるとともに発達障害である。
b.回復は脳の可塑性に依存する度合いが大きい。
c.知能障害をもたらすことは少ない。
d.生来性の障害に比べて予後が悪い。
e.大半の例で正常な言語獲得を達成する。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<1>
第121問 脳梗塞において高次脳機能障害からみた局在推定で重要なのはどれか。
a.患者の協力
b.病巣の血管支配
c.血栓症と塞栓症との鑑別
d.障害された機能
e.保存された機能
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<3?>
第122問 見当識の評価を含む検査はどれか。
- ウェクスラー成人知能検査
- ベントン視覚記銘検査
- コース立方体検査
- 三宅式記銘力検査
- 長谷川式簡易知能評価スケール
解答例<5>
第123問 高次脳機能障害のうち、片麻痺患者の歩行自立を最も阻害するのはどれか。
- 半側空間無視
- 観念運動失行
- 肢節運動失行
- 脳梁性失行
- 環境音失認
解答例<1>
第124問 アルツハイマー病について正しいのはどれか。
- 健忘症で発症する。
- 初期から知能指数が低下する。
- 視空間性能力が末期まで保たれる。
- 失語を生じない。
- 階段状の悪化を示す。
解答例<1>
第125問 連合型視覚失認患者が物品を見て正しくできるのはどれか。
- 呼称
- カテゴリー化
- 異同弁別
- 使用法の説明
- 使用する身振り
解答例<3>
第126問 麻痺のない右上肢で敬礼ができないとき考えるべき失行はどれか。
- 脳梁性失行
- 観念運動失行
- 構成失行
- 肢節運動失行
- 着衣失行
解答例<2>
第127問 健忘症について正しいのはどれか。
- 前向性健忘とは即時記憶の障害である。
- 逆向性健忘とは健忘症発症前の記憶の障害である。
- 前向性健忘では見当識が保たれる。
- 逆向性健忘ではより古い遠隔記憶の障害が強い。
- 前向性健忘と逆向性健忘とは独立して起こることはない。
解答例<2>
第128問 子どもの言語発達への関与の低いのはどれか。
- 聴・視覚器からの感覚入力
- 移動運動の発達
- 脳の成熟や損傷の有無
- 認知・知的能力の発達
- 情緒・社会性の発達
解答例<2>
第129問 大脳半球に特定の病巣を認めるのはどれか。
- 特異的言語発達遅滞
- 小児自閉症
- 脳性麻痺
- 後天性小児失語症
- 精神遅滞
解答例<4>
第130問 中枢性障害でないのはどれか。
a.特異的言語発達遅滞
b.難聴による言語発達遅滞
c.環境に由来する言語発達遅滞
d.精神遅滞に伴う言語発達遅滞
e.自閉症に伴う言語発達遅滞
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<3>
第131問 脳性麻痺について誤っているのはどれか。
- 感音難聴を合併することがある。
- 6歳以降に生じることがある。
- 知的障害を合併することが多い。
- 咀嚼・嚥下障害を合併することが多い。
- 脳性麻痺は症状である。
解答例<2>
第132問 誤っているのはどれか。
- 小児自閉症児には知的障害を伴うものが多い。
- 難聴児の言語習得が遅れるのは知的能力の欠陥による。
- 運動性言語発達遅滞児は言語理解の発達が良い。
- 小児失語症は運動性と感覚性とに分け得る。
- 口蓋裂児は滲出性中耳炎を伴うことが多い。
解答例<2>
第133問 言語発達障害の間診の目的で誤っているのはどれか。
- 障害の原因を知る。
- 現症をもたらした背景を知る。
- 対策の手がかりを得る。
- 障害の予後を推定する。
- 言語発達の臨界期を超えているかを知る。
解答例<5>
第134問 言語発達遅滞児の鑑別診断に際して優先順位の高い検査はどれか。
a.聴力検査
b.脳波検査
c.家族関係検査
d.精神発達検査
e.言語理解検査
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<3>
第135問 前言語期の言語発達評価としで情報量が少ないのはどれか。
- 指先で小さい物をつまむ。
- 指差しをする。
- 視線と発声とで要求を伝える。
- 積木を車に見立てて動かす。
- バイバイの動作をする。
解答例<1>
第136問 指差しの出現について適切でないのはどれか。
- 動作的命名である。
- 認知能力の発達と関係がある。
- 母親との共有体験と関係がある。
- 空間概念の発達と関係がある。
- 情緒の発達と関係がある。
解答例<4>
第137問 知的障害について正しいのはどれか。
a.言語発達の速度が遅い。
b.振り遊びや見立て遊びは言語発達の予測に役立たない。
c.ことばの意味や構文に比べて語用の発達が著しく遅れる。
d.言語発達レベルは認知発達レベルと関係しない。
e.言語発達の遅れには環境的要因が関与しやすい。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<2>
第138問 自閉症について正しいのはどれか。
a.語用の発達が遅れる。
b.反響言語(エコラリア)がみられることが多い。
c.ごっこ遊びなどの象徴的活動が少ない。
d.社会的認知障害は言語の遅れと関係しない。
e.非言語性コミュニケーションの発達は遅れない。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<1>
第139問 ダウン症について正しいのはどれか。
a.前言語期の発達は遅れない。
b.対人関係の発達が遅れる。
c.構音の誤りが多い。
d.難聴の合併が多い。
e.染色体異常である。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<5>
第140問 特異的言語発達遅滞の指導方針として優先順位が低いのはどれか。
- 咀嚼・嚥下機能の向上
- サインやシンボルの利用
- コミュニケーション手段の確立
- 言語理解力の向上
- 口形や文字を利用した発語指導
解答例<1>
第141問 特異的言語発達遅滞について誤っているのはどれか。
- 言語発達の遅れの原因が明確である。
- 非言語性コミュニケーションの発達は良好なことが多い。
- 非言語性認知発達の評価は診断に有用である。
- 運動や知能とは関係なく言語発達が遅れる一つの症候群である。
- 理解に比べて表出の発達が遅れるタイプがある。
解答例<1>
第142問 言語性学習障害の診断に有用な情報はどれか。
a.WISC-R知能検査の全IQ
b.学校の成績における全教科の平均値
c.社会生活能力レベル
d.言語発達水準と非言語性認知発達水準との差
e.読書力検査の成績
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<5>
第143問 正しいのはどれか。
a.コミュニケーションは言語を獲得しなければできない。
b.難聴児の言語指導では聴覚活用に限定すべきである。
c.言語は聴覚以外の感覚を通じても獲得可能である。
d.音楽はコミュニケーション手段となり得る。
e.言語発達遅滞児のコミュニケーションには視覚の活用も必要である。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<5>
第144問 重度脳性麻痺児の指導方針として適切でないのはどれか。
- チームアプローチ
- 家庭療育指導
- Yes-No表現の確立
- マニュアルサインの獲得
- 自発的行為を促すための遊具の工夫
解答例<4>
第145問 言語訓練について適切でないのはどれか。
- 子どもが提示された課題を理解し反応できるようにする。
- 子どもが興味を示す活動を手がかりに訓練語彙や言い回しを選ぶ。
- 言語検査で達成できなかった項目から訓練する。
- 内容が子どもに楽しく、かつ意味があるように配慮する。
- 子どもの発達段階と生活年齢の双方を考慮に入れて指導計画をたてる。
解答例<3>
第146問 AACについて誤っているのはどれか。
- コミュニケーション手段の獲得に役立つ。
- 文字はAACの種類の一つである。
- 言語発達初期に使うと話しことばの発達を阻害する。
- 言語理解の促進に役立つことがある。
- 子どもの障害に応じて種類を選択する。
解答例<3>
第147問 言語発達障害児の家族に対する指導・援助として適切でないのはどれか。
- 障害や発達の遅れの理解を促す。
- 身振りを含めたAACを使用する。
- 一緒に遊ぶ時間をもつ。
- 生活年齢に応じた絵本を選ぶ。
- 児からの働きかけのよい受け手になる。
解答例<4>
第148問 声帯の緊張筋はどれか。
- 側輪状披裂筋
- 後輪状披裂筋
- 披裂筋
- 輪状甲状筋
- 甲状舌骨筋
解答例<4>
第149問 嗄声の原因とならないのはどれか。
- 口蓋扁桃肥大
- 食道癌
- 甲状腺癌
- 胸部大動脈瘤
- 胸腺腫瘍
解答例<1>
第150問 声帯結節について正しいのはどれか。
a.一側の声帯に生じることが多い。
b.成人女性に多い。
c.学童嗄声の原因となる。
d.職種との関係が深い。
e.手術的切除は禁忌である。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<4>
第151問 声帯振動の観察に用いるのはどれか。
- エックス線CT
- MRI
- 電子内視鏡
- 喉頭ストロボスコープ
- 喉頭造影法
解答例<4>
第152問 音声治療の対象とならないのはどれか。
- 声帯乳頭腫
- 声帯結節
- 変声障害
- 一側反回神経麻痺
- 喉頭肉芽腫
解答例<1>
第153問 喉摘者の発声手段でないのはどれか。
- 笛式人工喉頭
- 電気喉頭
- 食道音声
- 気管食道瘻音声
- スピーチエイド
解答例<5>
第154問 構音障害について誤っているのはどれか。
- 男性より女性に多い。
- 言語表出面の障害である。
- 機能性のものがある。
- チームによるケアが必要である。
- 代替手段がある。
解答例<1>
第155問 3歳児の構音検査の素材として適切でないのはどれか。
- 文の復唱
- 絵カードの呼称
- 単語の復唱
- 絵の説明
- 単語の音読
解答例<5>
第156問 鼻をつまむと構音できなくなるのはどれか。
- 声門破裂音
- 咽頭摩擦音
- 鼻咽腔構音
- 口蓋化構音
- 咽頭破裂音
解答例<3>
第157問 吃音の指導・訓練と関係のないのはどれか。
- 環境調整
- 心理療法
- DAF法
- 自律訓練法
- ボイタ法
解答例<5>
第158問 構音の評価として使用しないのはどれか。
- オージオメータ
- サウンドスベクトログラフ
- 鼻息鏡
- パラトグラフ
- 鼻咽腔ファイバースコープ
解答例<1>
第159問 「鹿」を[ t∫ita ]と言った場合、誤りのタイプはどれか。
- 置換のみ
- 省略のみ
- 歪みのみ
- 置換と省略
- 置換と歪
解答例<1>
第160問 構音訓練法でないのはどれか。
- 漸次接近法
- キーワード利用法
- マカトン法
- 構音点法
- 聴覚刺激法
解答例<3>
第161問 声門破裂音について誤っているのはどれか。
- 口蓋裂例にみられる。
- 鼻咽腔閉鎖機能と関連する。
- 子音の省略と間違えられやすい。
- 構音点は口腔である。
- 訓練の対象となる。
解答例<4>
第162問 口蓋裂の言語管理について適切でないのはどれか。
- 哺乳指導を含む。
- 言語環境を調整する。
- 6歳で終了する。
- 術前から開始する。
- 言語発達の評価を含む。
解答例<3>
第163問 鼻咽腔閉鎖機能不全を起こしうるのはどれか。
- 鼻茸切除後
- アデノイド切除後
- 舌腰環切除後
- 舌根扁桃切除後
- 舌小帯切除後
解答例<2>
第164問 舌切除患者について正しいのはどれか。
- 舌の切除範囲と構音障害の程度とは関連しない。
- 構音訓練のためには手術内容を理解しなければならない。
- 流涎は発話明瞭度に影響しない。
- 補綴具は必要ない。
- 舌尖部より舌根部を切除した力が発話明瞭度は低下する。
解答例<5>
第165問 運動障害性構音障害について誤っているのはどれか。
- 運動障害は病変部位の特徴を表している。
- 筋の弛緩を伴う構音障害は小脳障害が原因である。
- 痙性構音障害は両側性上位運動ニューロンの損傷が原因である。
- パーキンソン病では運動低下性構音障害が出現する。
- 筋萎縮性側索硬化症による構音障害は複数系の障害による。
解答例<2>
第166問 構音器官の検査について正しいのはどれか。
- 舌の線維束性収縮や萎縮があれば上位運動ニューロン障害を疑う。
- 舌運動の速度や運動範囲に高度の低下と制限とがあれば小脳障害を疑う。
- 開鼻声を認めれば鼻咽腔閉鎖機能は正常である。
- 下顎の挙上困難は構音異常や流涎とは関係しない。
- 発声持続時間の短縮を認めれば呼吸機能から調べる。
解答例<5>
第167問 運動障害性構音障害のリハビリテーションの原則で正しいのはどれか。
a.訓練や発話代替機器の利用で意思伝達手段が確保できる。
b.構音器官に対する医学的治療の適応の有無を確かめる。
c.原疾患が進行性であれば訓練の適応はない。
d.咀嚼・嚥下の訓練は並行して行わない。
e.訓練は運動障害の特徴に配慮した運動機能回復に主眼をおく。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<2>
第168問 嚥下第2期(咽頭期)にみられる現象はどれか。
a.軟口蓋による鼻咽腔の閉鎖
b.甲状咽頭筋の弛緩による食道入口部の開大
c.食道の蠕動運動
d.中咽頭の圧上昇
e.喉頭の挙上および閉鎖
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<3>
第169問 嚥下運動に関与しないのはどれか。
- 三叉神経
- 外転神経
- 顔面神経
- 迷走神経
- 舌下神経
解答例<2>
第170問 嚥下障害がみられないのはどれか。
- ワレンベルク症候群
- プランマー・ビンソン症候群
- 頸静脈孔症候群
- 筋萎縮性側索硬化症
- 側頸嚢胞
解答例<5>
第171問 嚥下障害の診断に有用なのはどれか。
a.嚥下圧検査
b.下咽頭・食道造影検査
c.味覚検査
d.音声機能検査
e.筋電図検査
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<2>
第172問 嚥下訓練に適しているのはどれか。
- 常食
- 水
- お茶漬け
- プリン
- 餅
解答例<4>
第173問 嚥下障害の手術的治療はどれか。
a.声門開大術
b.甲状腺亜全摘術
c.輪状咽頭筋切断術
d.喉頭挙上術
e.頸部郭清術
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<4>
第174問 気管カニューレ装用患者の嚥下訓練について正しいのはどれか。
a.カフの過膨張は食塊の通過を制限しない。
b.吸引を頻回に行う。
c.カフ無しカニューレは誤嚥の可能性がある。
d.カニューレの種類の違いは嚥下機能に影響を及ぼさない。
e.カニューレの交換を頻回に行う必要がある。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<3>
第175問 吃音に関する学説でないのはどれか。
- 診断起因説
- 大脳半球優位支配説
- 神経症説
- 二因子学習説
- 進行波説
解答例<5>
第176問 吃音の評価で考慮しなくてよいのはどれか。
- 適応効果
- 随伴症状
- 保続反応
- 回避反応
- 一貫性効果
解答例<3>
第177問 乳幼児聴力検査法でないのはどれか。
a.聴性脳幹反応検査
b.ピープショウテスト
c.聴性行動反応検査
d.自記オージオメトリー
e.方向感検査
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<5>
第178問 CORテストで正しいのはどれか。
a.正常な2歳児の閾値の平均は30dB程度である。
b.音に対する驚樟反応を利用した検査法である。
c.まず閥値近くの音を聞かせて被検児に条件反応を形成する。
d.主として1~2歳児が対象となる。
e.検査音には通常500、1000、2000、4000 Hzの音を用いる。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<5>
第179問 小児難聴の原因でないのはどれか。
- 遺伝
- ウイルス
- 外傷
- 心疾患
- 奇形
解答例<4>
第180問 小児聴覚障害について誤っているのはどれか。
- 重度知的障害例では難聴との鑑別が容易である。
- 高音急墜型の難聴は見落とされるおそれがある。
- 語音の認知障害があり純音聴力正常の場合は語聾や聴覚失認を疑う。
- 滲出性中耳炎を伴う口蓋裂児は20~30dBの難聴を呈する。
- ABRによる聴力検査の結果は、言語や社会性の発達と併せて評価する。
解答例<1>
第181問 聴覚障害児の言語評価に使われる検査法はどれか。
a.ITPA
b.トークンテスト
c.PACE
d.PVT
e.読書力検査
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<3>
第182問 聴覚障害児の言語教育における聴覚口話法の利点はどれか。
a.残存聴力の活用による音声の学習の促進
b.音声を用いたコミュニケーションによる一般社会への良好な受け入れ
c.音韻体系の早期からの正確な獲得
d.視覚記号の併用による心理的安定
e.情緒的表現の自由さによる初期母子相互交渉の促進
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<1>
第183問 聴覚障害児に対する言語指導における自然法(母親法)はどれか。
a.実物や実際の動作をことばと結びつけて覚える。
b.話しことばを言語の基礎とする。
c.文法の規則は言語や文を教えるための基礎である。
d.容易なものから難しいものへ系統的に指導する。
e.話しことばが不完全であっても認める。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<2>
第184問 聴覚障害児をもつ家族への初期の指導として適切でないのはどれか。
- ファックスなどの代替機器の活用を勧める。
- 難聴児を育てた経験のある親を紹介する。
- 親の疑問や困難を受け止める。
- 発達や障害について説明する。
- コミュニケーション対応について指導する。
解答例<1or2>
第185問 最も治りにくい難聴はどれか。
- 突発性難聴
- 外リンパ瘻
- 耳硬化症
- ムンプス難聴
- メニエール病
解答例<4>
第186問 標準純音聴力検査法について正しいのはどれか。
a.気導検査ではマスキングを行わない。
b.気導検査では9周波数を測定する。
c.骨導検査ではマスキングを行う。
d.気導検査の1000 Hzは2回測定する。
e.骨導検査では5周波数を測定する。
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<5>
第187問 我が国の語音聴力検査法について誤っているのはどれか。
- 語音聴取閾値検査では1桁の数字リストを用いる。
- 語音聴取閾値は正答率50%の聴力レベルをいう。
- 語音弁別能の測定には単語リストが用いられる。
- スピーチオージオグラムの横軸は語音聴力レベル(dB)を示す。
- 語音検査に用いるマスキング用雑音は広帯域雑音である。
解答例<3>
第188問 ティンパノメトリーで誤っているのはどれか。
- ティンパノグラムは中耳コンプライアンスと中耳圧との関係を示している。
- プローブ音として226 Hzの純音を用いている。
- 健常者では外耳道腔の圧が+100~-100 daPaの間で中耳コンプライアンスが最大となる。
- 中耳腔に滲出液があるとB型を示すことが多い。
- C型は後迷路性難聴に多く認められる。
解答例<5>
第189問 聴性脳幹反応(ABR)の記録法で正しいのはどれか。
a.関電極は後頭部におく。
b.フィルタは100~500Hzとする。
c.アルコールなどで皮膚をよくふき、電極間抵抗を下げる。
d.加算回数は500~2000回とする。
e.解析時間は50~100m/secとする。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<4>
第190問 補充現象の有無を調べるのはどれか。
a.ABLB検査
b.SISI検査
c.語音聴力検査
d.ティンパノメトリー
e.グリセロールテスト
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<1>
第191問 新生児の難聴ハイリスク因子はどれか。
a.生下時体重2600g以下
b.遺伝性難聴の家族歴
c.妊娠中の母親のウイルス性疾患罹患
d.交換輸血の必要な高ビリルビン血症
e.バビンスキー反射陽性
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
解答例<4>
第192問 老人性難聴について誤っているのはどれか。
a.両側同程度である。
b.伝音難聴と同様に補聴器が有効である。
c.歪語音検査の結果は良好である。
d.後迷路性障害が含まれる。
e.高音域から障害される。
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<3>
第193問 機能性難聴に認められるのはどれか。
a.聴性脳幹反応(ABR)で正常閾値
b.SISI検査陽性
c.純音聴力に比べて語音聴力が不良
d.ティンパノグラムでC型
e.自記オージオグラムでJerger V型
- a、b
- a、e
- b、c
- c、d
- d、e
解答例<2>
第194問 中途失聴・難聴者への指導として適切でないのはどれか。
- 語音明瞭度についての説明
- 読話訓練
- 発語指導
- コミュニケーションストラテジーの運用
- 代替機器の活用
解答例<3>
第195問 補聴器の周波数特性を調整するのはどれか。
- 出力制限装置
- 主利得調整器
- 副利得調整器
- 音質調整器
- M-Tスイッチ
解答例<4>
第196問 補聴器装用上の留意事項で誤っているのはどれか。
- 乳児には、まず挿耳型補聴器の装用を試みる。
- 両側外耳道の閉鎖例には骨導補聴器を試みる。
- 両耳間の聴力差がある場合は良聴耳から装用を試みる。
- 急性中耳炎で耳漏がある場合は補聴器装用を一時中止する。
- 水平型や高音漸傾型難聴で装用しやすい。
解答例<1>
第197問 人工内耳について誤っているのはどれか。
- 蝸牛内に入る電極部分は複数の電極を持つ。
- スピーチ・プロセッサは音の高さや強さの成分を分析して信号化する。
- 体内部の電池は交換が必要である。
- 電気信号が聴神経を刺激して、ことばの情報を中枢に伝える。
- 体外部から体内部へはアンテナを介して信号が伝えられる。
解答例<3>
第198問 人工内耳の適応のない難聴はどれか。
- 精神発達遅滞を伴うもの
- 中耳に活動性の炎症を伴うもの
- 内耳に奇形を伴うもの
- 視覚障害を伴うもの
- 100dBの感音難聴
解答例<2>
第199問 人工内耳のマッピングについて誤っているのはどれか。
- 先端部の電極に高周波の情報が割り当てられる。
- 最小可聴閾値をTレベルという。
- 幼児ではCレベルの測定が困難なことが多い。
- 複数回行う。
- 電極の刺激の強さは数字で示される。
解答例<1>
第200問 視覚聴覚二重障害者の情報保障用環境整備として誤っているのはどれか。
- 指点字通訳者の養成
- 意思伝達装置
- コミュニケーション手段の学習の場
- 点字のできるガイドヘルパーの派遣
- 点字ワープロ
解答例<2>