補充現象について

聴覚障害

感音難聴の特徴的症状の補充現象の説明をします。

補充現象とは

小さい音では聴こえないが、音がある一定以上の強さになると急に正常耳と同じくらいの大きさに聴こえる現象を補充現象(recruitment phenomenon)と言います。

一般に音の強さと大きさの間にはある一定の関係がありますが、何らかの原因により聴力が悪化していると、この関係に歪みが生じます。音の強さの変化に伴う音の大きさの感覚量(ラウドネス)の変化が、正常耳に比べて異常に大きく感じられ、不快感を伴ったりします。

原因

原因は、内耳の有毛細胞と考えられています。 伝音性難聴や後迷路性難聴では補充現象が表れないことから、補充現象の有無によって感音難聴の障害部位、診断、後迷路性難聴との鑑別に利用することができます。

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