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広汎性発達障害

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広汎性発達障害(pervasive developmental disorders:PDD)とは、生まれつき脳に問題があり、幼児のころから相互的な社会的関係能力、コミュニケーション能力、などいくつかの領域の発達の重篤で、広範な障害、または情動的な行動、興味および活動の存在で特徴づけられる障害です。

診断基準

広汎性発達障害は、以下の3つの特徴が生後36カ月以内に出現した場合に診断されます。

  1. 相互的な社会的関係の質的障害
    (対人関係の発達の障害や、に都への反応性や関心が乏しいか欠如することで特徴づけられる)
  2. コミュニケーション機能の障害と想像的活動の障害
    (ことばおよびことば以外の表情やジャスチャーなどの言語能力の障害とごっこ遊びやみたて遊びの欠如、あるいは大人の役割を演じて遊ぶことのないことや、想像的活動は内容的に制限されており反復的で常同的な形をとることがある)
  3. 制限された反復的で常道的な行動、興味および活動
    (環境の変化に抵抗したり、手を打ち合わせたり、奇妙な手の動きを示すなど運動の常同性があり、意味なく単語や句を繰り返すことばの常同性もある)

分類

広汎性発達障害は、さらに細かく分類でき、自閉症、アスペルガー障害、レット障害、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害に分けられます。

自閉症

自閉症(autism)は、社会的なルールが苦手、コミュニケーションが苦手、興味にこだわりがある、の3つを主症状とした広汎性発達障害です。

※ 詳しくは自閉症と自閉症スペクトラムをご参照ください。

アスペルガー障害

アスペルガー障害(asperger disorder)とは、最も高機能の広汎性発達障害です。

他の広汎性発達障害とは異なり、早期の言語認知発達に遅れはありません。しかし、一方的になりがちで、皮肉や冗談がわからず、相互的な対人関係を取ることは難しいです。

知的能力は高いため、幼少期は問題にされることはほとんどありません。しかし、就学期ころに表現の乏しさ、対人関係の乏しさから問題に気づかれます。

柔軟性に乏しく、変化が苦手で、協調運動が稚拙なため、学習の問題として学習障害と取り上げられることがあります。しかし、強迫的な興味から奇人変人とみられながらも、知的能力が高いため、芸術や物理、数学など特定の分野で大きな業績を挙げることもあります。

レット障害

レット障害(rett disorder)とは、乳児期に退行を生じる女児のみに出現する広汎性発達障害です。

進行性の中枢神経疾患であり、重度知的障害を有した自閉的状態です。

しかし、自閉症と比較して知的障害の重さに比し自閉傾向はそれほど重くありません。

常同運動として、手もみ、手を口に入れる、歯ぎしり、息止め発作、過呼吸などがみられます。

小児期崩壊性障害

小児期崩壊性障害(childhood disintegrative disoder)は、少なくとも2歳ごろまでは正常に発達しますが、その後4歳ごろまでにことばがなくなり、対人反応の障害や執着的傾向、常同行動などが出現し6ヵ月程度の精神発達の退行を生じます。なお、神経学的な退行は生じません。

退行のきっかけはないことが多いですが、転居や兄弟の出生、入園などストレスの後に退行する例が挙げられています。

特定不能の広汎性発達障害

広汎性発達障害の定義に該当しますが、自閉症、アスペルガー障害、レット障害、小児期崩壊性障害の4つの診断基準に該当しないものはすべて特定不能の広汎性発達障害(pervasive developmental disorder not otherwise specified:PDDNOS)に該当します。

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