STナビ

医療・福祉・介護・リハビリテーションの情報サイト:STナビ

リハビリ・医療 失語症

失語症者とのコミュニケーションの取り方

投稿日:2015年10月1日 更新日:

失語症患者の家族にとって、失語症患者とのコミュニケーションをとる方法を身に着けることは失語症患者を社会復帰させる代一歩として大切なことのひとつであると考えられています。

失語症のことを正しく理解し、適切なコミュニケーション方法を身に付けましょう。

本人の人格を尊重して

本人の人格を尊重し、病前と同じ語調やことばづかいを心がけましょう。

ゆっくり目の会話で

失語症の方は、話すことも聞くことも時間がかかります。普段話すスピードよりもゆっくり目で、そして長い文章ではなく、短く目なことばで、間に十分な区切りをつけて話しましょう。

ですが、1文字1文字区切って話すとかえって単語として理解しづらいので注意してください。

○「お昼御飯は 何を 食べたいですか」

×「お ひ る ご は ん は な に を た べ た い で す か」

落ち着いた雰囲気で

会話は落ち着いた雰囲気の中で行いましょう。聞く側がイライラしていると失語症の人は混乱してますます話せなくなってしまいます。

具体的な内容で

具体的な内容について話しましょう。抽象的なことばの多用は、理解が難しいためあまり使わないようにしましょう。

また、急に話題を変えると、話の流れについていけないこともあるため、注意が必要です。

ジェスチャーを使って

身振り・手振りなどのジェスチャーは理解しやすいと考えられています。うなずきや手による大きさや形の表現など、ことばと一緒に交えながらコミュニケーションを図りましょう。

物・絵を使って

ことばで伝わりにくいときは、実物を見せたり、絵を見せたりすると理解ができます。日常的な動作や物品を絵カードや写真にして、会話の補助に使ってみましょう。

漢字を使って

「ひらがな」や「カタカナ」は、1つの音を表しているのに対して、「漢字」はその文字に意味を表しています。そのため、失語症患者は漢字での会話では理解がしやすい傾向にあります。

文字に書いて情報を伝えるときは、漢字を使うと良いと考えられます。

話しをさえぎらない

失語症患者が話しているときは、話しをさえぎらないようにしましょう。頭に想い浮かべている単語に、外から別の単語がかぶさってしまい、混乱してしまう場合があります。

失語症患者が話しているときは、さえぎったり、途中で代わりに続きを話したりせず、最後まで集中して聞きましょう。

別のことばに言い換えて

理解できることばと理解できないことばがある場合があります。別の意味の同じことばに言い換えたり、ことばの順番を入れ替えると理解できることもあるので、工夫しながら話しかけましょう。

誤ったことばが出てしまった場合

失語症患者には、伝えようとしていることばではなく、別のことばが出てしまう症状があります。
会話の流れから本当に伝えようとしていたことばがわかるときには、訂正せずにそのまま会話を続けましょう。

ですが、本当に伝えようとしていたことばが推測できない場合もあります。そのときは、文字や絵を使って、意味を確認しましょう。

コミュニケーションノートなどの補助具を使って

会話を助ける道具として、コミュニケーションに使えるイラストや文字がかかれたコミュニケーションノートがとても有効です。市販で販売しているものあれば、インターネットで自作のものを公開しているサイトもあります。

また、最近はタブレット端末のコミュニケーションアプリも登場してきています。

してはいけないこと

50音表を指差し。

失語症患者は「話す」障害だけでなく、「聴く」、「書く」、「読む」にも障害があります。

なので、50音表を使用してのコミュニケーションは「読む」ことが難しい失語症患者には有効ではない場合が多いです。

子ども扱いする。

話しの内容をわかりやすく伝えようと思い、子どもに言い聞かせるように接したり、幼児向けの本でことばの学習をしようしたりすることはいけません。その人らしい人格は病前と同じ
なので、これまでと変わらない態度で接することが大切です。

この記事の投稿者

宮崎 関大
宮崎 関大
言語聴覚士。専門は成人聴覚障害。補聴器やコミュニケーション方法についてメインで執筆していく予定。

スポンサーリンク

スポンサーリンク



スポンサーリンク

スポンサーリンク



-リハビリ・医療, 失語症
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

加齢に伴う声帯萎縮

加齢により声帯の筋肉が委縮した状態です。 この記事の投稿者 宮崎 関大 言語聴覚士。専門は成人聴覚障害。補聴器やコミュニケーション方法についてメインで執筆していく予定。 投稿者の最新の記事 記事一覧 …

変声障害(思春期声変わり障害)

男性が思春期を迎えても声変わりしなかったり、少年のようにやや高めの声を保っている状態を言います。 この記事の投稿者 宮崎 関大 言語聴覚士。専門は成人聴覚障害。補聴器やコミュニケーション方法についてメ …

構音障害とは

喉頭(声帯)でつくられた声の基が、舌や口蓋、唇などの声道の動きによって「あ」や「か」などの話し言葉に変わります。この声道の動きによって話し言葉となる過程を構音といい、舌や口蓋、唇などの声道のことを構音 …

中耳の疾患

中耳とは 鼓膜(こまく)、耳小骨(じしょうこつ)、耳管(じかん)から作られる器官を中耳と呼びます。 中耳の代表的疾患には以下のようなものがあります。 ※耳の構造については、耳の解剖と聞こえについてをご …

学習障害

学習障害(Learning Disabilities:LD)とは、日本では、文部省の平成11年「学習障害児に対する指導について(報告)」により以下のように定義さています。 「基本的には全般的な知的発達 …


ランキング参加中
ワンクリックが励みになります!応援お願いします。。(〃_ _)σ∥

にほんブログ村 病気ブログ 医療情報へ